16/06/21
NISAってなに?「非課税投資」を最大限に活用
投資初心者の方からの質問で多いのが、「NISAって何?」。
少額投資非課税制度、「NISA」。制度開始から時間が経った今でも、言葉だけは聞いたことがあるのだけれども、内容をよく知らない人が、まだいらっしゃいます。
この機会にNISAを確認してみましょう。
最大600万円の、投資額が非課税に
2014年1月にスタートしたNISA(ニーサ)。正式名称は「少額投資非課税制度」。
名前の通り、一定の投資額に対して得た利益が、非課税になる制度です。
投資上限額は年間120万円。最長5年間、非課税枠として、使うことができます。スタート当時は年間上限が100万円だったのですが、2016年1月から、120万円に改正されました。
満額を使うとなると、120万円×5年間で、600万円の投資原資に対して、どれほど利益を得たとしても、税金がかからない、という仕組みです。
そもそも株や投資信託の売却益、配当や分配金には20.315%の税金がかかります。仮に、運用益が10万円だった場合、2万315円の税金が引かれて、約8万円が手元に残るところ、NISAを使うと、20万円がまるまる手元に入るわけですから、投資家にとってはうれしい制度です。
NISA口座の作り方
NISAを始めるには、まず通常の証券口座を持つ必要があります。どこの証券会社で通常の口座をつくるのがおススメかと言うと、ズバリ「ネット証券」です。
対面型の証券会社や銀行の場合は、売買手数料が高いのでオススメはできません。
一部、NISA口座用に手数料を無料にする商品などもありますが、販売会社の系列運用会社の商品に限られるなど、選択肢の幅は、ネット証券に比べて明らかに少ないのが現実です。
通常の証券口座を作ったら、次はNISA口座を開設します。各証券会社のホームページに「NISA口座開設」の案内がありますが、基本的には「NISA口座申込書」「マイナンバー」の提出になります。
商品選択は、長期運用のものを
取引開始の前に、商品選定について考える
NISA口座での運用商品は、国内外の株式、投資信託、ETF(上場投信)、REIT(上場不動産投信)になります。どれを選ぶかは、自分がリスクをどれだけ取れるかで変わってきますあ、投資信託を選ぶ際は、できる限りコストが安い商品が良いでしょう。そして、運用期間をできるだけ長く活用したほうが良いという事は、断言できます。
もともと英国の「ISA(個人貯蓄口座)」を基に作られたものがNISAですが、本国のものに対して運用期間が決められていたり、金融商品に預貯金が入っていなかったりなど、まだまだ改善の余地があるのも事実です。
だからと言って、せっかくの制度を使わない手はありません。まずは始めてみて、非課税の恩恵をしっかり手にしましょう。
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佐々木 愛子 ファイナンシャルプランナー(AFP)、証券外務員Ⅰ種
国内外の保険会社で8年以上営業、証券IFAを経験後、リーマンショック後の超低金利時代、リテール営業を中心に500世帯以上と契約を結ぶ。FPとして10代のうちから金融、経済について学ぶ大切さを訴え活動中。
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