18/10/30
支出割合を「6:2:2」の黄金比にするだけで、年収の2割が貯まる家計整え術
貯金はあらかじめ決めておいた金額で先取りしておかないと貯まらないもの。理想は手取りの10%から20%といわれています。理想である2割を貯めるにはどのような仕組みを作ればよいのでしょうか。
今回は、家計3000軒を分析した、ファイナンシャルプランナーが導いた黄金の法則をちらっとご紹介します!
勝手に貯まる仕組みは、支出を「6:2:2」に仕分け
主婦向け雑誌や家計やりくり本は、食費は12%、通信費は5%など1%刻みで項目別に目安が書かれているものが多いようです。ひとつひとつ照らし合わせて、あぁここは予算オーバーだった…などと気にしているうちに家計のやりくり自体に疲れてしまいがちです。
そこで、ざっくり家計の配分を基本生活費・予備費・貯金の3項目のみ6:2:2に仕分けして、その範囲の中で自由に使えるようにしていくと、ゆるっと貯まる家計の仕組みになるのです。
2割の貯金ってキツすぎない?
1カ月25万円の収入で2割貯金となると5万円です。残り20万円で生活するのはキツいと感じるかもしれません。しかし、この「貯金」の項目には、定期預金などの貯蓄だけでなく解約金が貯まる終身保険や養老保険、老後のために積み立てている個人年金保険・iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)、子どもの学費のための学資保険なども含めてOK。
将来のための資産形成をしているものをすべてひっくるめて考えるので意外とできてしまうものです。
基本生活費と予備費の違いは?
生活するために必要な食費・水道光熱費・通信費・家賃や住宅ローン・日用品などの費用が基本生活費です。「ゆとり」といえる外食やこどもの習い事・趣味・おこづかいは予備費と考えます。
この6:2:2も、こどもが受験時期などで教育費がかなり高くなってしまう場合は崩れても仕方がありません。特定の支出が出てしまう時期には目をつむって、その前後で多めに貯蓄できるよう長期的に考えていくとよいでしょう。あくまでも、目安の仕分けなのでそれに縛られすぎは禁物です。
まとめ
筆者が家計相談を受けていると、お金を貯めたいけれど貯められない、他の人はどんなやりくりをしているでしょうか?と気になる人が多いようです。
3000軒以上の相談でわかったこの「6:2:2」の家計の黄金比率を、気になる他人の家計事例を紹介しながら解説した書籍をこの度上梓いたしました。
本書では様々な相談事例に触れながら、改善ポイントをアドバイスしています。また、最後のパートでは、自分で実践できるようステップごとにすべきお金のまとめ法を紹介しています。
『年収の2割が勝手に貯まる家計整え術』
稲村優貴子 著
『年収の2割が勝手に貯まる家計整え術』(河出書房新社)
毎月の支出割合を「6:2:2」の黄金比にするだけで年収の2割が貯まる!
多くの“病気家計”を“元気家計”に蘇らせた知恵が満載!
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稲村 優貴子 ファイナンシャルプランナー(CFP︎︎®︎)、心理カウンセラー、ジュニア野菜ソムリエ
大手損害保険会社に事務職で入社後、お客様に直接会って人生にかかわるお金のサポートをする仕事がしたいとの想いから2002年にFP資格を取得し、独立。現在FP For You代表として相談・講演・執筆活動を行っている。日経ウーマン、北海道新聞などへの記事提供、テレビへの取材協力など各メディアでも活躍中。著書『年収の2割が勝手に貯まる家計整え術』河出書房新社。趣味は、旅行・ホットヨガ・食べ歩き・お得情報収集。FP Cafe登録パートナー
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