18/01/20
1000万円貯蓄を実現!マネー賢者の4つの貯蓄ルール
1000万円の貯蓄なんて私には無理!と思いがちですが、ルールを決めて実行することで実現のハードルは低くなります。実際1000万円の貯蓄ができたマネー賢者の家計にはどんなルールがあるのでしょうか? 事例をもとに紹介していきましょう。
何のためにお金を貯めるのかを決める
1000万円貯蓄を実現している人は、なんとなくお金を貯めるのではなく、しっかりと目的を持ち計画的にお金を貯めています。目的を具体化し小さなステップで一歩ずつ階段を登るように貯蓄目標を達成しています。
会社員のAさんは、子どもが小学1年生の時に、高校・大学の進路が公立か私立かどちらを選んでも良いようにと、子どもが中学校を卒業するまでに教育費を1000万円貯めると決めました。お金を貯める目的を決めたことで、いつまでにいくら貯蓄すればいいのかが明確になり、ムダ遣いが減ったそうです。
また、目標を叶えるために家族も巻き込んだそうで、結果的に家族全員でお金と向き合う事で、子どもの金銭教育もできたとのこと。現在は中学2年生になった子どもの、支出チェックが一番厳しい!と嬉しい悲鳴をあげています。
自動的に貯蓄できる仕組みを作る
貯蓄が習慣になれば、将来使えるお金が大幅にアップします。
会社員のBさんは、独身で親と同居。自由になるお金が多いため、ズルズル支出が増えていました。「毎月の生活費から残った分を貯蓄しよう!」と考えていたら、いつまでたっても貯蓄はできません。
そこで一人暮らしをしていると仮定して、家賃や水道光熱費など生活にかかる費用を計算。出た数字をお給料から強制的に先取り貯蓄し、残りを自由に使っていいというルールを作りました。
月10万円を貯蓄に回すことができれば、年間120万円、10年で1200万円貯まります。
しっかり貯蓄ができる仕組みができた結果、将来設計として考えていたマンション購入の頭金も準備完了。手元に残ったお金は自由に使っていいお金なので、あるだけ使ってしまっても後悔することがなくなりストレスが軽減するという効果もありました。
現在は、ローンに頼らずマンション購入できるよう、親との同居を続けながらさらなる貯蓄に励んでいます。
急な出費に備えて、貯蓄を2種類に分ける
貯蓄ができない人がよく言うセリフに、「急な出費が重なった」があります。家電の故障や冠婚葬祭、病気や子どもの塾代などが挙げられますが、この中には予想できる支出もあるはずです。
自営業のCさんは、税金や車検費用など将来かかる費用を見越して「使ってもいい貯蓄」の準備をしています。家計が苦しくなると「将来のための貯蓄」を崩して補ってしまいがち。これでは貯蓄のペースが落ちてしまいます。悪循環から抜け出すためにも、予算を組んで貯蓄を2種類に分ける工夫をしておきたいですね。
収入を増やす工夫をする
ムダ遣いを減らすだけでは、なかなか1000万円は貯まりません。貯蓄から一歩進んで、「増やす」という発想も大切なポイントです。
会社員のDさんは、会社が奨励している資格を取って資格手当をゲットしたり、給料のうち一部を天引きして投資信託を積み立てたりと、計画的に収入を増やす工夫をしています。ほんのちょっとの積み重ねが1000万円貯蓄への近道となるのです。
ルールを決めて実行することで結果的に1000万円貯金の実現は決して夢ではなくなります。
貯蓄は将来の自分に対する贈り物。
人生を楽しく豊かに過ごすためにも、お金と上手に付きあっていきましょう。
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辻本 由香 おふたりさまの暮らしとお金プランナー
企業の会計や大手金融機関での営業など、お金に関する仕事に約30年従事。27歳で阪神大震災、43歳で乳がんを発症した経験から、備えることの大切さを伝える活動を始める。現在は奈良で独立系のFP事務所を開業。セミナーを主としながら、子どものいないご夫婦(DINKS・事実婚)やシングルの方の相談業務、執筆も行っている。著書『がんを生きぬくお金と仕事の相談室』(河出書房新社)。
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