17/12/29
別れどきは潔く!投資信託「売りどき」のタイミングはこの2つ
投資信託でプチリッチ! 『投信ウーマン』第12話(最終話)
老後のお金の不安を解消したい、プチリッチになりたい、会社員のさくら(42)、FPの佳子(45)、フリーライターの美香(40)のアラフォー独身三人組が、資産形成に最適なツール「投資信託」を使って、投資にチャレンジ!する物語です。
三人は、さくらの家で女子会をしています。
前回はこちら
投資信託の売りどき1:目的のために使う時
さくら「投資信託も買ったし、私たちもついに投信ウーマンデビューね!」
美香「でも待って。投資信託っていつ解約すればいいの?買うことばかり考えていて、いつ解約すればいいのか考えていなかったわ」
佳子「そうね。解約も知ってこそ、本物の投信ウーマンね」
さくら「佳子さん、投資信託っていつ解約したらいいの?」
佳子「まずは長期で運用するのが基本。解約は、1つは目的のために使う時ね。『老後資金を作るため』 なら老後のお金を使うときに解約すればいいし、それまでは運用し続けるのが基本ね」
美香「それが案外難しそう。値下がりすれば『もっと損するかも』 と不安になるし、値上がりすれば『もっと儲かるかも!』 と欲が出るし・・・・・・」
佳子「運用をしていれば、短期的な基準価額の上下はあるもの。でもそのたびに売却していたら、資産形成なんて出来ないわ。少額でもいいから、時間をかけて、ゆっくり少しずつ着実に資産を増やすことが大切なの」
さくら「肝に命じます!」
投資信託の売りどき2:投資信託が当初のものと様変わりした時
佳子「もう1つは、その投資信託の当初の魅力が薄れてきた時ね」
美香「え?!」
佳子「例えば、『ファンドマネージャーが交代して運用方針が変更になった』 『純資産総額が急減している(投資家の解約が続いている)』『あまりにも値下がりし過ぎている』 『分配方針が変わってしまった』 などは注意が必要ね。購入時に良いと思った理由が変わってしまった場合、もう自分に合っている商品とはいえなくなるので、解約すべきね」
美香「つまりこういうことね。『あなた、変わってしまったのね。もう終わりね、バイバイ』」
さくら「(笑って)賢い女は潔く別れを選択!ですね」
佳子「投資の世界では『買うときよりも売る時の方が難しい』 と言われているの。これまでお話しした2つのシーンになったら解約する!など、しっかりとマイルールを決めてから投資を行いましょう」
さくら「これで私たちも本物の投信ウーマンね!プチリッチ目指して邁進しましょう」
(終わり)
【投信ウーマン】の連載記事
バックナンバーはこちら
・第8話「アラフォーはどちらを買えばいい?投資信託「二つの選択」」
・第9話「こうすれば失敗なし!インデックス型投資信託の3つの選び方」
・第10話「プチリッチへの道には欠かせない!?アクティブ型投資信託を選ぶ5つのポイント」
・第11話「忙しい人でも堅実にお金を増やすキーワードは「自動」「積立」「投資信託」
・第12話「別れどきは潔く!投資信託「売りどき」のタイミングはこの2つ」
【関連記事もチェック】
・100年時代を生き抜くには、「地球まるごと」投資が必須
・投資ってそもそも何?投資を始める前に知っておきたい3つのこと
・株を始めるならどこの証券会社が良い? 手数料を徹底比較
・インフレに強い国債「個人向け国債10年物」に注目しよう
・今からでも遅くない?月5000円から始めるビットコイン投資
岡田 禎子 「投資は面白い」がモットーなFP日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、ファイナンシャル・プランナー(CFP)
証券会社、資産運用会社を経て、ファイナンシャル・プランナーとして独立。資産運用の観点から「投資は面白い」をモットーに、投資の素晴しさ、楽しさを一人でも多くの方に伝えていけるよう、執筆とセミナーなどで活動中。
TVドラマ「インベスターZ」の脚本協力なども行なっています。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう