17/06/26
住宅ローンの返済が遅れるとどうなる? 対処法は?
住宅ローンを利用する方は多いですが、必ず返済をしていかなくてはいけません。
ただ、様々な事情から返済が厳しい状況になってしまう事があると思います。
そのようなときにどうしたら良いか、実際に今その状況ではない方もそうなる前に知っておく事が重要です。
住宅ローンの返済が遅れるとどうなるの?
返済日から1日、2日遅れてもその分の利息はかかりますが、借り入れに特に影響はありません。
一般的に返済が遅れている状態とは、月をまたいでしまった場合です。まずは、保証会社から返済のお願いの手紙と、電話の連絡がきます。連絡が来て驚いてしまう方もいるかもしれませんが、強い催促の電話ではないので安心して、必ず電話に出て下さい。忘れていただけであれば、すぐに入金しますと答えれば大丈夫です。
また、何か事情がある場合は無理に大丈夫と言わず、必ず正直に話して相談しましょう。
相談するとどうなる?
催促の電話が来る前でも、返済が厳しい状況になったら早めに保証会社か銀行に連絡しましょう。
毎月いくらなら払える、今後1年くらい経てば今まで通り払える、今、最大の35年返済ではない方は返済期間を延ばして、毎月返済額を減らせば大丈夫、等相談してみて下さい。
返済方法を変えるには1ヶ月程度時間がかかり、すぐに新しい返済方法に変える事は出来ないので早めに相談しましょう。
ただし、決して良いことではなく、何度も返済方法を変える事は出来ないので本当に厳しい状況かよく考え、返済計画を考えてから相談しましょう。
今の返済方法が本当にあっているか見直そう
とても返済が厳しい状況ではないはずなのに、毎月のように数日遅れてしまう、ボーナス返済月に不安がある、という方は今の返済方法を見直しましょう。返済が厳しくなる前に、借り入れ方法の変更をする事が大切です。
特に多いのは、月をまたぐ程ではないけれど、毎月のように数日返済が遅れている人です。
始めの契約時に、なんとなく返済日を決めてしまい、給料日と返済日があっていない方が多くいます。
また、給料の入金口座と、返済用口座が別々になっていて、入金を忘れてしまう方も多くいます。出来るだけ、同じ口座にするか、分けたい場合は、給料日から少し日にちをあけ、必ず入金が出来る日を返済日にしましょう。
ボーナス返済に不安がある方は、いきなりボーナス返済を無くすと毎月の返済額が増えてしまうので、ボーナスの入金日が遅くなっても困らないよう、いつも入金されている日から1ヶ月程度余裕を持った月をボーナス返済月にすると良いでしょう。
返済方法を変えても、自宅を売却しても住宅ローンが払えない場合は?
保証会社、銀行と相談しても、どうしても住宅ローンの返済が出来ない場合、また、自宅を売却してもローンが残ってしまい、その残りの住宅ローンを返済していくことが出来ない場合、自己破産の手続きをする事にとなります。 自己破産とは、裁判所に申請をして全ての債務を免除してもらう手続きの事です。
全ての債務の支払い義務が免除されるため、ローンの返済を銀行にする必要はなく、保証人でない限り、家族や親戚に影響する事もありません。
ただし、自己破産は、本当に最後の手段です。今後、クレジットカードの利用や、新しくローンを組むことは難しくなりますので、自己破産となる状況は避けられるように早めに対処しましょう。
返済が厳しいと感じたら、まず返済方法を見直し、返済方法を変える手続きを早めに行い、どうしても返済が出来ないと感じたら、返済が遅れる前に早めに銀行や保証会社に相談することが大切です。
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田中 麻依 ファイナンシャルプランナー
学習院大学経済学部卒業後、銀行にて住宅ローンや無担保ローン等、個人のローン取次業務に5年間従事。現在は、別会社にて勤務しながら、これまでの経験・知識を活かし、個人として活動中。FP技能士2級、日商簿記2級、証券外務員1種。趣味は、フルート、セルフネイル、旅行。
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