24/08/01
老後の「貧乏夫婦予備軍」が「金持ち夫婦」になるために必要な5つのこと
老後の資金不足は、夫婦にとって深刻な問題です。しかし、自分が「老後貧乏予備軍」だと気づいていない人もいます。老後貧乏予備軍でも適切な対策を取ることで、豊かな老後を実現することは可能です。しかし、気づいていなければ対策をすることもできません。
そこで今回は、老後に貧乏夫婦になってしまう夫婦の共通点と、金持ち夫婦になるために必要な5つのことについて解説していきます。
老後の「貧乏夫婦予備軍」の共通点
老後の「貧乏夫婦予備軍」には、以下のような共通点があります。自分が当てはまるかどうか確認してみましょう。
・収入が低い
・浪費が多い
・貯蓄ができていない
・お金に関する知識がない
そして、老後の貧乏夫婦予備軍は、家計の管理ができていないがためにこれらを把握していないことが共通しています。もし、全部当てはまるようなことがあれば、すぐに改善していきましょう。
金持ち夫婦になるために必要な5つのこと
実は老後の貧乏夫婦予備軍だったとしても、金持ち夫婦を目指すことは可能です。
金持ち夫婦になるために必要な5つのことを紹介します。
●金持ち夫婦になるために必要なこと1:収入アップで老後資金の土台を作る
現在の状況で貯蓄ができていないのであれば、収入を増やすことを考えましょう。転職をして収入を上げる以外にも、資格を取得して「資格手当」をもらうことや、副業をすることも検討しましょう。好きなことや趣味などを活かして副業にすれば、一石二鳥にもなります。
また、専業主婦の場合は、月に何日かでもパートに出ることによって収入が増えます。年齢的に難しいと感じるかもしれませんが、チャレンジしてみることをおすすめします。新たな世界が広がったり、交友関係が広がったりするかもしれません。しかし、増えた分を使ってしまっては老後貧乏から脱出はできませんので、しっかりと貯蓄しておきましょう。
●金持ち夫婦になるために必要なこと2:無駄遣いを減らし、賢く節約
浪費癖のある人は、無駄な支出を見直しましょう。感情のままに無駄使いしていると、お金はたまりません。しかし、お互いの無駄使いを指摘するようなことはしてはいけません。お金の使い方には、その人なりのこだわりがあるからです。冷静なときに話し合って、削れる部分と、削れない部分をしっかりと話し合いましょう。
無駄遣いの多い人は、固定費を見直していないものです。特に保険料などは一度加入すると見直しをしない人もいます。しかし、保険は万が一のことがあったときの経済的な損失を補填するためのものですから、その経済的損失がすくなくなれば保険も見直して現状にあったものにするといいでしょう。若いときはまだまだ子どもの教育費もかかりますが、高校生や大学生になると、独立までの期間も短くなり、済的損失も少なくなります。保険金額が現状と合っているのか、保険期間が現状と合っているのか見直してみましょう。
また、現代ではなくてはならない携帯電話ですが、料金プランを見直すことで節約ができます。節約というと食費を抑えたり、レジャーを我慢したりというイメージを持つかもしれませんが、そもそも我慢が必要な節約は長くは続きません。無理なく、長期間続けるためには、一度見直しをすると効果が続く固定費から先に節約しましょう。
●金持ち夫婦になるために必要なこと3:計画的に貯蓄し、将来への備えを
貧乏予備軍の人は、上手に貯蓄ができないことが多いです。貯蓄の方法には、
・毎月の生活費に使った残りを貯蓄する方法
・先に貯蓄分を取り分けて、残ったお金で毎月やりくりする方法
の2通りがあります。じつは、この2つの方法のうち圧倒的にお金が貯まるのは後者の「先に貯金分を取り分けておく」方法。先取り貯蓄です。
お金が貯まらないと言っている人ほど、先取り貯蓄をしていない傾向があります。浪費癖のある人はクレジットカードの支払いができるか不安なので、引き落とされてから貯蓄しようと考えます。その考え方では、お金はたまりません。先取り貯蓄を実践していない人は今すぐ始めましょう。すでに実践している人は、貯蓄の割合を増やすことや、貯蓄以外にも目を向けましょう。
●金持ち夫婦になるために必要なこと4:投資で資産を増やし、老後をより豊かに
お金を貯めることは大切なことですが、貯蓄だけでは、十分な老後資金を確保することは難しい場合があります。現在と将来では、モノの値段も変わります。現在の100万円がそのまま20年後にも100万円の価値があるわけではないのです。そこで、貯蓄の一部を投資し、資産を増やしていきましょう。
例えば、毎月2万円貯蓄しているとすれば「1万円は貯蓄、1万円は投資」、5万円貯蓄できているのであれば「2万円は貯蓄、3万円は投資」というように振り分けて、お金にも働いてもらいましょう。
老後のお金を貯めるには、iDeCoやNISAなどの制度を使うといいいでしょう。iDeCoは積立しているとき、掛金が全額所得控除になるため、所得税や住民税を非課税にできるメリットがあります。また、iDeCoもNISAも、運用で得られた利益にかかる税金を非課税にできます。つまり、税金を節約しながら賢くお金を増やすことが可能なのです。
ただし、投資はリスクがあります。長期的な戦略を練ることや、自分のとれるリスクに合った商品を選ぶこと、分散することなど、リスク対策もかならず行ってください。
●金持ち夫婦になるために必要なこと5:お金の知識を身につける
お金の知識は、自分自身や家族を守るためにも必要な知識です。投資に関することだけがお金の知識ではありません。適切な家計の支出割合を知ることや、貯蓄額の平均を知ることなどもお金の知識です。初心者でもわかりやすい書籍もたくさんありますし、初心者向けセミナーに参加してみるのもいいでしょう。
ただし、無料セミナーなどは、その後に商品の販売があることもありますので、注意が必要です。どんな書籍を選んだらいいのか、どんなセミナーに行ったらいいのかなど迷ってしまう方は、専門家に相談してみるのもいいかもしれません。
夫婦で老後の「貧乏夫婦」から抜け出そう
老後貧乏からの脱出は1人の力ではできません。夫婦で同じ目標を持ち、老後の長期的なビジョンを共有することも大切です。老後の長い期間を2人で過ごすのですからコミュニケーションも大事です。
お金がたくさんあれば幸せとも限りません。夫婦で幸せと感じる生活をするためには、いくら必要なのか、そのためにはどうしたいいのかを考えて実践していきましょう。自分ではどのくらい必要なのかわからないときは、ファイナンシャルプランナーに相談してもいいでしょう。
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黒須 かおり ファイナンシャルプランナー(CFP)
女性を中心に、一生涯を見守るFPとしてmoney&キャリアのコンサルティングを行う。幸せになるためのお金の知識など幅広い資金計画とライフプランのアドバイスを手がけている。金融機関にて資産形成のアドバイザーとしても活動中。FP Cafe登録パートナー
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