24/03/30
貧乏な人が人生を好転させるためにすべきたった1つのこと
しっかり働いているし、無駄づかいをしているわけでもない。それなのに貯蓄はゼロ。
もしかして自分は貧乏?と思ったら、その状況を好転させる方法を知ってください。
それは、「収支をコントロールすること」につきます。
とはいえ何から始めたらいいかわからない、という人もいるでしょう。
今回は、会社員など給与の収入で暮らしている人が、貧乏ライフを好転させる具体的なやり方をお伝えします。
収支をコントロールする考え方
貧乏になってしまう人の特徴として、お金に振り回されてしまう、ということがあります。
お金がないから○○をする、あるいは○○をしない、などのように、自分よりもお金中心で暮らしがまわっています。
そこから脱するには、自分自身でお金をコントロールする意識が必要です。
収入が給料のみの場合、入るお金のコントロールは、すぐには難しいでしょう。
ですから、手を付けるべきは支出のコントロールです。
支出の基本ルールは以下のように表すことができます。
支出=(生活費+貯蓄)
このうち、貯蓄はさらに3つに分けられます。
1. アクシデントに備える貯蓄 (病気の治療など、急な出費に備える貯蓄)
2.使う目的のある貯蓄 (旅行や転居など、使う予定がはっきりしている貯蓄)
3.すぐには使わない余裕貯蓄 (10年以内に使う予定がない貯蓄)
つまり、支出できるお金を、
①生活費
②アクシデント用貯蓄
③使う目的のある貯蓄
④すぐには使わない余裕貯蓄
の4つにわけて、それぞれコントロールしていくことを考えるのです。
具体的には、次のようにコントロールします。
①生活費:プリペイド決済と金融機関口座で管理
支出できるお金を、生活費だけですべて使い切ってしまっていると、貯蓄はいつまでもできません。
少しでも貯蓄にまわせるよう、まずは毎月貯蓄する金額を決めましょう。
コツは、無理のない少額から始めること。最初は、5000円でも1万円でもいいのです。
慣れてきたら、徐々に貯蓄に回すお金を増やしていきます。
生活費は、収入から貯蓄分を差し引いた残りのお金でやりくりします。
毎月のように赤字になるようなら、ひとまずクレジットカードは封印したほうがいいでしょう。生活費のマイナスを、翌月以降に繰り越してばかりいると、赤字体質になってしまいます。
現金やプリペイド決済、口座引き落としを利用して、毎月の収支のバランスを整えましょう。
②アクシデントに備える貯蓄:まずは生活費の6カ月~1年分を貯める
貯蓄の優先順位としてもっとも高いのは、アクシデントに備える貯蓄です。
何かあった時でも安心して暮らせるよう、生活費の6カ月~1年分を目安に貯めましょう。
毎月かならず貯蓄できるよう、日にちを決めて給与の振込口座から貯蓄分を引き出し、別の金融機関の口座に入金します。多くの金融機関で取り扱っている「定額自動入金サービス」を利用すると、毎月引き出して入金する手間を省けます。こうした貯蓄用の口座は、生活費の口座とは別に用意しましょう。普段使わない金融機関に用意しておき、引き出さないのがおすすめです。
③使う目的のある貯蓄:旅行や転居など、目標を設定して継続的に貯める
アクシデントに備える貯蓄ができてきたら、次に使う目的のある貯蓄もしましょう。こちらも、お金を貯める口座は、生活費やアクシデントに備える貯蓄とは別にしておきます。お金は、使う目的ごとに分けて管理すると、しっかりコントロールできます。たとえば、旅行のために30万円、転居費用に50万円など、目標金額を決めると張り合いが出ますね。
それと同時に、いつまでに貯めるのか、目標の時期も決めておきましょう。
いつまでにいくら貯めるのかが決まれば、あとは逆算して貯蓄をしていくだけです。
まとまった資金が必要なないとできないことは、お金を貯めてからするのがセオリーです。クレジットカードを利用するなど、借金でまかなうと後から返済が多くなって苦しくなりますし、利息がかかってしまう場合もあるかもしれません。
せっかくの旅行のあと、気の重い返済が続くのは避けたいですよね。
④すぐには使わない余裕貯蓄:投資にまわしてお金を増やす
使う目的のある貯蓄が順調なら、収支のコントロールはできるようになっているはず。
すぐには使わない余裕資金も、貯蓄用口座に貯まりつつあるでしょう。
10年以内に使う予定がない貯蓄であれば、投資にチャレンジすることで、さらにお金を増やせる可能性が広がります。投資には元本保証がありませんが、10年・15年・20年…と長期にわたって続けることで、お金の減るリスクを抑えられるでしょう。
2024年から新しくなったNISA(新NISA)は投資で得られた利益にかかる税金が非課税になるおトクな制度。なかでもつみたて投資枠は、投資初心者にも比較的安心して投資できる投資信託などの金融商品が揃っています。また、新NISAの成長投資枠では株式投資をすることもできます。しっかり活用していきましょう。
お金を4つに分けて、収支をコントロール
収支のコントロールは、コツをつかめば誰にでもできます。今回紹介したとおり、収入を「生活費」と「貯蓄」にわけて収支バランスをとっていくことが大切です。貯蓄が順調に増えてきたら、貯蓄をアクシデント用貯蓄、目的別貯蓄、余裕貯蓄の3つにわけて管理します。
お金に振り回されるのではなく、自分でお金をコントロールして、人生を好転させていきましょう。
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タケイ 啓子 ファイナンシャルプランナー(AFP)
36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー
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