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24/01/02

家計・ライフ

お金のプロが教える「最初の100万円」預け先5選【2024年版】

お金のプロが教える「最初の100万円」預け先5選【2024年版】

毎月コツコツ貯蓄して、ようやく貯まった100万円。何に使おうか考えるのは、とても楽しい悩みです。しかし、その100万円が「最初の100万円」なら、使うのはもう少し待ちましょう。
何かあった時のために、収入の3カ月~6カ月分は、手元に置いておきたいお金です。
つまり、最初の100万円は使うより貯蓄。では、どこに預けるといいのでしょうか。

生活費口座とは別に、貯蓄口座を作る

貯蓄を続けるコツは、生活費のための口座と、貯蓄のための口座を分けて管理することです。
生活費の口座に残高が多くあると、気持ちが大きくなってつい使い過ぎてしまう経験は、多くの人が持っているのではないでしょうか。
もし、貯蓄用の口座を作らないまま生活費の口座の残高が100万円を超えた、という場合は、できるだけ早く貯蓄用口座に100万円を移しましょう。

貯蓄用の口座は、生活費の口座とは別の金融機関で作ります。
同じ金融機関で普通預金と定期預金、それぞれの口座を開設することもできますが、総合口座扱いだと、普通預金のお金が足りなくなっても定期預金の範囲内でもお金を引き出すことができます。
つまり、定期預金をしていても、その分使ってしまうので実質貯蓄が少なくなってしまうのです。

最初の100万円は、何かあった時に引き出しやすい口座が適していますので、普通預金でもOK。ただし、キャッシュカードは普段持ち歩かず、あくまでも緊急予備資金としてキープしておきましょう。
普通預金でも、金利の高い金融機関を選べばおトクに貯めておけます。

とはいえ、当面使う予定のないお金であれば、定期預金のほうが金利が高くおトクです。
では、具体的にどこに預けたらいいのでしょうか。1年もの定期預金金利とともに、5つ紹介します。なお、以下は2023年12月23日時点の情報をもとに作成しています。

●最初の100万円の預け先①:auじぶん銀行・金利0.35%

生活費用のお金でなければ、少しでも金利のよい定期預金に預けるのが基本です。ほったらかしでも普通預金よりはおトクですし、急に資金が必要になって引き出しても、金利が普通預金なみになる程度のデメリットであれば、決して損であるとは言えないでしょう。
ただし、預ける時には金利のよい金融機関と口座を選ぶように比較検討することが大切。あとはほったらかしでいいのですから、最初だけは少し頑張ってみてください。

auじぶん銀行は、スマートフォンアプリで使える便利なインターネットバンク。KDDIと三菱UFJ信託銀行が共同出資して設立された銀行です。
auユーザーではなくても使えるので、利用しやすい銀行です。

auじぶん銀行は、2023年12月4日~2024年1月31日まで、「冬の特別金利キャンペーン」を行っています。この期間、1年もの円定期預金が特別金利、0.35%です。通常では0.05%ですから、かなりおトクな金利です。

特別金利を利用するには、100万円を預ける時に画面に表示される「利用可能なキャンペーン・プログラム」から、「冬の特別金利キャンペーン2023」を選択する必要があります。

キャンペーンを利用して100万円を1年間預ければ、利息は3500円です。
100万円×0.35%=3500円(税引前利息)

ここから、20.315%の税金が差し引かれますから、受取額は2789円。
3500円-711円=2789円(税引後利息)

ちょっといいランチが食べられる金額ではないでしょうか。

キャンペーンの選択を忘れて通常の1年もの定期預金なら、金利0.05%ですから、受取金額は399円です。
100万円×0.05%=500円(税引前利息)
500円-101円=399円(税引後利息)

さらにうっかりして普通預金のままにしてしまったら、金利は0.001%ですからほんの8円に。
100万円×0.001%=10円(税引前利息)
10円-2円=8円(税引後利息)
ですから、選択を忘れないようにしましょう。

なお、普通預金の金利には、条件を満たすと金利が上乗せされる「auまとめて金利優遇」「auマネ活プラン」があります。
すべての条件を満たすと、普通預金の金利が合計最大0.3%(税引前)になります。

【auまとめて金利優遇】
・au PAY アプリと連携:+0.050%
・au PAY カードの引落とし:+0.050%
・auマネーコネクト設定:+0.099%

【auマネ活プラン】
・auマネ活プランの加入:+0.050%
・auマネ活プランの加入&au PAY ゴールドカード会員のau PAY カードの引落とし:+0.050%

・普通預金金利:年0.001%

合計最大0.3%

ちょっと面倒…、と思うかもしれませんが、自分の時間をとりやすい時期に腰を据えて手続きし、金利収入アップ計画をすすめてはいかがでしょうか。


●最初の100万円の預け先②:SBI新生銀行・金利0.30%

新生銀行では、新規に口座開設した人を対象にした、「スタートアップ円定期預金」があります。3カ月ものであれば金利年1.0%(税引前)、1年ものは金利年0.3%(税引前)と、大手都市銀行の0.002%などといった定期預金金利と比べるとその差は歴然です。

100万円を3カ月ものに預けたら、3カ月後の利息収入は税引後で1992円です。
100万円×1.0%×(3カ月÷12カ月)=2499円(税引前利息)
2499円-507円=1992円(税引後利息)

金利1%はおトクですが、3カ月だけなので、100万円を使う予定が1年先まで特になければ、1年ものに預けておきましょう。
金利は0.3%なので、100万円を預ければ税引後利息で2391円の受取額になります。
100万円×0.3%=3000円(税引前利息)
3000円-609円=2391円(税引後利息)

スタートアップ円定期預金は、新規に口座を開設した月を含む、3カ月目の末日までが対象期間です。たとえば、1月5日に口座開設をしたら3月末日までが優遇金利の対象期間。
のんびりしていて口座開設が1月30日になっても、対象期間は3月末日までなので、早めのアクションが吉ですね。

店頭での預け入れでは1口あたり300万円以上1円単位ですが、インターネットバンキングであれば30万円以上1円単位で預け入れができます。
また、期間中には何度でも預け入れができますので、3カ月ものに50万円、1年ものに50万円、といった預け方も可能です。

資金を使う予定と金額で、預入の期間や口数を計画するのもいいでしょう。
1年のはじめに資金計画を立てておくと、有意義な年が過ごせそうですね。

SBI証券[旧イー・トレード証券]


●最初の100万円の預け先③:オリックス銀行・金利0.30%

いつ使うかわからないお金だと、定期預金の期間の設定に迷ってしまいますが、オリックス銀行eダイレクト預金には2週間定期預金、金利年0.07%(税引前)があります。
この金利でも、大手都市銀行の普通預金金利(0.002%)よりもずいぶん高いですよね。利用する価値はあるでしょう。

2週間定期預金は、50万円以上から預けられるので、「とりあえず預けておく」感覚で始められるのがいいですね。

100万円を2週間定期預金に預けたら、14日後の税引後利息は21円です。
100万円×0.07%×(14日÷365日)=26円(税引前利息)
26円-5円=21円(税引後利息)

2週間後にどうするかは、預け入れる時に、次の3つのいずれかを選べます。
・元利自動継続
元金に税引後の利息を加え、前回と同一の預入期間で自動継続される。
つまり、2週間複利。

・元金自動継続
前回と同一の預入期間、預入金額で自動継続します。
利息はeダイレクト普通預金へ入金される。
つまり、単利運用。

・自動解約
元金と税引後の利息はeダイレクト普通預金へ入金される。

すぐに使う予定がなければ、2週間複利の「元利自動継続」を選ぶとよいでしょう。
2週間預けた利息は21円なので、「元金自動継続」にして利息だけ普通預金に入金しておいても、利息収入としての存在感に乏しいのではないか、と思うからです。

結果的に52週間(約1年間)自動継続されても、利息は546円です。
それなら、はじめから1年ものの定期預金のほうがずっとおトク。
100万円をeダイレクト預金のスーパー定期で預ければ、金利は0.3%なので、税引後利息として2391円の受取額になります。

100万円×0.3%=3000円(税引前利息)
3000円-609円=2391円(税引後利息)

満期日以降の金利は、元利自動継続・元金自動継続・自動解約のうちから選べます。


●最初の100万円の預け先④:商工組合中央金庫・金利0.30%

商工組合中央金庫、略して商工中金では、2024年3月29日15時まで、インターネットバンキング定期預金キャンペーンをしています。
キャンペーン期間中にインターネットバンキングで定期預金「マイハーベスト」(期間1年・2年・3年もの)に、1口50万円以上の預けられた資金が対象です。

金利は最大で年0.4%(税引前)ですが、これは新規で口座開設した人が、3年ものの定期預金に預けた場合の金利です。
1年ものは0.3%、2年ものは0.32%です。

また、すでに商工中金に口座を持っている人もキャンペーンの対象ですが、金利は若干下がり、1年もの0.26%、2年もの0.28%です。
ただし、3年ものは新規の方と同様に0.4%です。

100万円を1年預けるのであれば、新規に口座開設した人に大きなメリットがあります。
金利は0.3%なので、税引後利息として2391円の受取です。
100万円×0.3%=3000円(税引前利息)
3000円-609円=2391円(税引後利息)

なお、新規の口座開設が2023年12月15日以降で、2024年2月29日までにインターネットバンキング定期預金キャンペーンで預け入れをすると、Amazonギフト券1000円分がもらえます。

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●最初の100万円の預け先⑤:個人向け国債10年変動・適用利率約0.5%

投資にも興味があるなら、個人向け国債もいいでしょう。
個人向け国債は郵便局はじめ、銀行や証券会社など各金融機関で取り扱っています。
個人向け国債は元本割れがなく、国が発行しているので安心です。

購入できるのは固定金利の3年満期と5年満期、変動金利の10年満期の3種類です。
金利は最低でも0.05%が保障されていて、発行後1年経てば1万円単位で中途換金も可能です。中途換金の際には、直近2回分の利子相当額が差し引かれますが、どの国債を購入しても元本割れはしません。

国債には、変動10年、固定5年、固定3年の3種類ありますが、金利の上昇傾向の今、変動10年がおススメです。
変動10年の利率は、半年ごとに実勢金利に応じて見直されます。

国債は毎月売り出されており、その都度適用利率は変わります。
2023年10月は0.51%、11月は0.60%、12月は0.46%と、0.5%前後で推移している傾向です。

そこで、適用利率を0.5%として考えてみましょう。
国債の利払いは半年後ですから、元本100万円なら2500円、1年で5000円です。
半年ごとに見てみると、税引後の受取金額は1993円です。
100万円×0.5%×(6カ月÷12カ月)=2500円(税引前利息)
2500円-507円=1993円(税引後利息)

1年間では、3986円になります。
1993円×2=3986円(税引後利息)

国債は毎月発行されます。2024年1月の募集期間は、1月12日~1月31日まで。適用利率は1月11日発表です。
発表された利率を確認してから購入したらよいのではないでしょうか。

ただし、①~④で紹介した定期預金と異なり、変動10年の国債は、利率が半年ごとに見直されて変動します。
つまり、購入した後のほったらかしは禁物ということです。金利が0.05%より小さくならないとはいえ、そこまで下がるなら他の定期預金に預けかえたほうが有利です。

なお、0.05%になってしまったら、半年後の税引後利息は200円です。
100万円×0.05%×(6カ月÷12カ月)=250円(税引前利息)
250円-50円=200円(税引後利息)

1年間では、400円になります。
200円×2=400円(税引後利息)

とはいえ、金利は上昇傾向です。せっかく貯めた100万円であれば、さらに増やせる方法を選びたいですね。
そして、個人向け国債は、投資とはいえ元本保証の安心の債券です。1万円単位で購入できて、購入金額に上限はありません。投資の第一歩に適した金融商品と言えるでしょう。

その次の100万円は?

最初の100万円を無事に預けたら、その次はどうしたらいいでしょうか。
まずは、最初の100万円をどうやって貯めたか振り返ってみましょう。今後も同じように貯めてもいいのですが、さらにペースアップできる工夫があれば、ぜひ試してみましょう。

すでに100万円あるのですから、次の100万円はつみたて投資をしながら貯めていく方法も検討してみてください。
個人が少額から始める投資には、NISA(ニーサ、少額投資非課税制度)の利用がオススメです。NISAは、投資の運用益に通常かかる20.315%の税金がかからなくなるのが大きなメリットです。

NISAは2024年から制度がリニューアルして、これまでよりも利用しやすくなりました。
NISAでは、「つみたて投資枠」で年120万円、「成長投資枠」で年240万円まで投資できます。

このうち、投資初心者向けなのは「つみたて投資枠」です。
購入できるのは、金融庁の基準を満たした、手数料が安い投資信託がメインです。名前のとおり、毎月などの頻度でコツコツと積立投資ができます。

自分にあった預け先で資産を増やそう

大切なお金を預けるには、できるだけ有利なところを選びたいですね。
元本100万円だと、利息収入といってもまとまった金額になることは難しいのが現状です。
しかし、お金をただでくれる人は、それが10円だったとしても誰もいませんよね。
資金を適切なところに預けるから、お金を生み出しているのです。

お金を生み出したのは、預け先を決めて、実際に預けたあなたです。
ぜひ自分にあった預け先を見つけて、資産を増やしていってください。

タケイ 啓子 ファイナンシャルプランナー(AFP)

36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー

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