24/01/04
お金が貯まらない人がつい飛びつく「浪費キャッチフレーズ」3選
安くものを買ったつもりが、結果的に高くついてしまった…。「安物買いの銭失い」で後悔したという方は多いのではないでしょうか。そうなる原因は、買い物をする際に「やばいキャッチフレーズ」に惑わされているからかもしれません。
今回は、店舗やネットショップにありがちなキャッチフレーズの例を紹介しながら、なぜ引かれてしまうのか理由をまとめます。年末、年始にかけ買い物に出かける機会が多くなる時期です。ムダな買い物を避けるためにも、しっかりチェックしておきましょう。
希少性に惑わされるフレーズ「限定〇個」「残席○○」「先着○○名様」
「限定〇個」「残席○○」「先着○○名様」は、テレビの通販番組、店舗、ネットショップなどでよく見かけたり聞いたりするフレーズです。これらの言葉は、希少性を伝えるものですが、単なるキャッチコピーです。限定や残席などと表現されると、欲しくないものでも「買わなかったら、損するかも」と思ってしまうようです。
さらに、「季節限定」「クリスマス限定」「お正月限定」には、希少性に季節や行事をあらわす「トレンドキーワード」までがプラスされ、「買わずにはいられない」という衝動に駆られてしまいます。こうした希少性、限定を表す言葉は昔から使われているものですが、やはりそれだけ効果が高いようです。しかし、本当は不要なものを買わされてしまえば、損になってしまいます。
ランキングをあらわすフレーズ「今週の売上ベスト10!」「○○部門で第一位」
「今週の売上ベスト10!」「○○部門で第一位」「○○部門で第一位」なども、よく見かけるフレーズです。「何かいいものを買いたいけど、何を買ってよいかわからない」という人が、これらの言葉に出会うと、迷わず購入してしまうようです。
世の中には、ものがあふれています。たくさんある商品の中から、自分に合ったものを選ぶとなると、それだけでエネルギーを使い、疲れてしまいます。そんなとき「多くの人が支持しているのだから間違いない」と伝え、人々のもの選びのストレスを緩和するようにしているのです。
しかし、実際に購入した後、満足するかどうかの保証はありません。また、欲しくないものを購入したのであれば後悔することになるでしょう。
値引きやセールを強力にプッシュするフレーズ「タイムセール」
値引き、セールという文言は、それだけでも「安くものを買いたい」「少しでも得したい」という気持ちを刺激します。そのため、「安売りしているのなら何か買わないと損!」という人にはハマってしまうフレーズです。
さらに時間制限が付くタイムセールは「今すぐに決断しないと!」という気にさせるので、「欲しい、欲しくない」というそもそもの判断すら入り込むことはないかもしれません。
そもそも、タイムセールは、インターネット上、店舗などで、毎日行われています。別に今を逃しても、すぐに次のタイムセールが始まります。
そう考えると「今買わないと損する」のではなく、要らないものを「タイムセール」に惑わされて買ってしまう方が損といえます。
やばいキャッチフレーズに振り回され「安物買いの銭失い」にならないためには?
今回紹介したキャッチフレーズは、人間の本能に作用するとてもやばいキャッチフレーズです。何も考えずに買い物をする人、自分がせっかく稼いだお金に感謝しない人などが、いとも簡単にはまってしまい、お金が貯まらない現実を作り上げてしまいます。
一方、お金持ちであれば、このようなキャッチフレーズに引っかかることはありません。
というのも、お金持ちはお金を得ることも上手ですが、使い方はもっと上手だからです。自分軸がしっかりあるので、自分の欲しいもの・必要なものが何なのかをよく理解しています。
たとえキャッチフレーズを見たとしても、自分にとって必要がなければ、興味を持つことすらないでしょう。
「やばいキャッチフレーズ」に振り回されないコツとしては、以下の3つが挙げられます。
① 自分が欲しいもの・必要なものを予めリストにしておく
② 買い物する予算を決める
③ 今回紹介した「やばいキャッチフレーズ」を見たら、「本当かな?」と疑ってみる
今回ご紹介したやばいキャッチフレーズは、販売者が消費者に対して購買意欲を掻き立てるために使うものばかりです。その言葉に飛びついてしまえば、ムダ遣いが増えお金が貯まらない現実を招いてしまいます。まずは「やばいキャッチフレーズ」にはどんなものがあるかということを認識しておきましょう。そして、衝動的に買い物をするのではなく、本当にそのものが欲しいもの・必要なものなのか、予算はオーバーしないのか、そもそもやばいキャッチフレーズに踊らされていないのか、一度立ち止まって考えてみるようにしましょう。
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舟本美子 ファイナンシャルプランナー
「大事なお金の価値観を見つけるサポーター」
会計事務所で10年、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として14年働いたのち、FPとして独立。あなたに合ったお金との付き合い方を伝え、心豊かに暮らすための情報を発信します。3匹の保護猫と暮らしています。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。FP Cafe登録パートナー
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