23/12/13
お金持ちが、意外と新品では買わない3つのモノ
お金持ちなら欲しいものを何でも新品で買える、と思う人は多いのではないでしょうか。
確かにそうかもしれません。しかし、「買える」ことと「買う」ことは異なります。お金持ちがあえて新品では買わないものもあります。
今回はそんな、お金持ちが新品買いしないものを3つお伝えします。
お金持ちでも新品では買わないもの1:住宅
まずは、住宅です。新築物件は確かにまっさらでキレイですが、あえて中古を選ぶお金持ちは少なくありません。
新築物件はどんなに高額でも、購入されればすぐに中古物件となり、資産価値は2割も下がると言われています。
国土交通省の調べによれば、新築物件を選ぶ理由は「新築の方が気持ちがよいから」が57.5%と、半数以上の人が答えています(「2022年度住宅市場動向調査報告書」より)。
これは、裏を返せば新築の価値は「気持ちがよい」ことがメインとも言えます。
住宅を買うなら、住宅としての価値が落ちないものを選ぶことが大切。
最寄駅からのアクセスや日照、近隣のショッピングセンターや病院、学校などの環境をふまえた住みやすさは、中古だからこそ評価しやすい強みもあります。
そして、資産価値が落ちなければ、購入後いつでも売却できるでしょう。
実際、年収2000万円以上の人が買っている物件を見てみると、新築の分譲マンションは13.9%ですが、中古マンションは20.6%と、中古を選ぶ人が多いことがわかります。戸建の場合には、新築が19.0%、中古が18.6%とあまり差がありませんでしたが、新築にこだわらないのは戸建でも変わりないようです。
お金持ちでも新品では買わないもの2:家電
家電も、新品にこだわらないことで安く購入できます。
冷蔵庫やエアコン、洗濯機、掃除機など、家電は日常的に長期間使うものです。そのため、重視するポイントは性能や耐久性。価格は二の次になりがちですが、同じ性能ならできるだけ安いほうがオトクです。
とはいえ、他の誰かが使った中古品には抵抗感を持つ人も少なくないでしょう。
そこで注目したいのは、「新古品(しんこひん)」です。
新古品とは、一度は出荷されたけれど未使用のものです。たとえば、いったん売れたけれど未使用のまま返品されたもの。あるいは、見本として展示されていたものも、安く出ていることがあります。
家電量販店、通販サイト、中古ショップなど、幅広く探すと意外な掘り出し物が見つかるかもしれません。
新品と新古品は、どちらも未使用であることは同じですが、注意したい違いはメーカー保証の有無です。保証期間が切れていることがありますので、購入時にはしっかり確認したいポイントです。
なお、お金持ちは「その家電を買うことで、お金以上の大幅な手間や時間の短縮ができる」というのであれば、高くても購入します。間接的にですが、時間を購入することができるからです。そうして得た時間を使ってさらにお金を稼いだり、好きなことをしたり、休んだりしているのです。
お金持ちでも新品では買わないもの3:ドレス
パーティや会合など、改まった席では華やかに装うこともマナーのうち。
格式のある場に合わせれば、あまり安いドレスでは馴染みません。かといって、高いドレスを何度も着まわしてばかりでは気分もあがりません。
そんな場合に利用したいのが、ドレスのレンタルサービスです。
高級感あふれるドレスのレンタル代は、安いドレスが買えるお値段になっていることも珍しくありません。しかし、いつも違うドレスを着られて、しかも着た後のクリーニングや保管の手間・コストがないことを考えれば、買うよりコストパフォーマンスが大きいでしょう。
さらに、ドレスに合わせたアクセサリーやパーティバッグもレンタルすれば、おトクにトータルコーディネートがかないます。
そのかわり、足にあった靴や、肌寒いときの羽織ものは、少々値が張っても自分好みのものを準備しておくと快適に過ごせます。
お金持ちはお金の使いどころを知っている
お金持ちは、お金の使いどころを知っている人とも言えます。お金持ちのメリハリのきいたお金の使い方は、新品にこだわらない自分なりの価値基準をしっかり持っている証なのではないでしょうか。
新品であることだけにこだわらない、柔軟な発想を持つことで、お金をかけずともより豊かに過ごすことができるでしょう。
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タケイ 啓子 ファイナンシャルプランナー(AFP)
36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー
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