23/07/21
新NISAで買いたい、株主優待も配当も手に入る「高還元銘柄」5選
2023年までの旧NISAでは、一般NISAかつみたてNISAのどちらかを選択する必要がありました。そして、つみたてNISAを選択した人は株式投資ができませんでした。
しかし、2024年からの新NISAではつみたてNISA同様の「つみたて投資枠」と一般NISA同様の「成長投資枠」ができて併用できるため、これまでつみたてNISAしかやってこなかった人でもNISAで株式投資ができるようになります。
そこで注目したいのが、株式優待も配当も手に入る「高還元銘柄」。新NISAで購入すれば配当金も非課税ですし、いつまでも非課税で保有し続けることができます。今回は、そんな高還元銘柄を5銘柄、紹介します。今のうちにチェックしておきましょう。
なお、以下の株価などの情報は2023年7月20日時点、100株あたりの内容を記載しています。
新NISA高還元銘柄1:進学会ホールディングス(9760)
・株価:2万9100円
・配当:500円
・配当利回り:1.72%
・優待内容:3000円相当優待券+1000円のクオカード
・優待利回り:13.74%
・権利確定日:3月末日
北海道を中心とした指導塾です。地元では有名な『北大学力増進会』が主力で、日本各地に『進学会』という学習塾を展開しています。また、札幌にスポーツクラブもあります。3000円相当の優待券は塾の費用として使えるのはもちろん、札幌のスポーツクラブで売っているスポーツ靴下やタオルを購入できます。
筆者の友人でもある株主優待で有名な桐谷さんはこちらの株をもっていて、札幌出張の時に地下鉄に乗ってスポーツジムに行きタオルなどを購入するそうです。使い切れないとき桐谷さんから優待券を送ってもらいヨガマットを購入させてもらったこともあります。
札幌でこの優待券を使えなかったとしても1000円分のクオカードがもらえるので、配当利回り+優待利回りは5.15%に。魅力のある銘柄といえます。
新NISA高還元銘柄2:アルペン(3028)
・株価:19万5000円
・配当:5000円
・配当利回り:2.56%
・優待内容:2000円相当自社優待券を年2回
・優待利回り:2.05%
・権利確定日:6月末日・12月末日
スポーツデポ、ゴルフ5、アルペンなどを柱とするスポーツ大手量販店です。ここ数年人気のアウトドア用品にも力を入れ業績も安定しています。自社商品券が年4000円分もらえるのでスポーツが趣味の方に嬉しい銘柄です。配当もよいため新NISAのメリットである運用益非課税・非課税期間無期限の恩恵をより享受できそうです。
新NISA高還元銘柄3:穴吹興産(8928)
・株価:21万5500円
・配当:5800円
・配当利回り:2.69%
・優待内容:3000円相当選択ギフト
・優待利回り:1.39%
・権利確定日:6月末日
四国のマンション分譲、不動産投資等のサービスを行う企業です。マンション向け電力供給や人材派遣、ホテル運営など経営を多角化しています。株主優待はグループ会社が運営する「あなぶき家」の特選さぬきうどんセットなど、3000円相当の商品の中から選択してもらえます。配当も2.69%と高めで経営も安定しています。
新NISA高還元銘柄4:キユーピー(2809)
・株価:23万6500円
・配当:5000円
・配当利回り:2.11%
・優待内容:1000円相当自社商品 ※6か月以上継続保有が条件
・優待利回り:0.42%
・権利確定日:11月末日
マヨネーズといえばこの会社といっていいほど有名な食品会社です。アヲハタジャムとも提携しています。3年同じ株主番号で継続保有すると「1500円相当自社商品」に優待がランクアップする長期保有の優遇があります。配当も安定的に入っているので長期保有してインカムゲイン(配当益)を得る目的で保有していていい銘柄のひとつといえます。
新NISA高還元銘柄5:タマホーム(1419)
・株価:35万3500円
・配当:1万8500円
・配当利回り:5.23%
・優待内容:500円のクオカード×年2回
・優待利回り:0.28%
・権利確定日:5月末日・11月末日
住宅メーカーのタマホームは戸建て住宅の販売や不動産の分譲などを手がけている会社。低コストでコスパに優れた住宅が人気です。配当利回りの高さが目を引きます。株主優待には、3年以上同じ株主番号で継続保有すると1000円のクオカードにランクアップする長期保有特典があります。
まとめ
新NISAでは、「成長投資枠」を利用して株式投資をすることで配当や売買益が無期限で非課税になるため、投資をより楽しめるようになることでしょう。ですから、今から高還元銘柄をチェックしておくとよいでしょう。
ただし、いくら配当・売買益が非課税になるとはいっても、新NISAになってから株を購入する人が増えると株価自体が高くなる可能性もあることには要注意。購入のタイミングは自分の判断で決めましょう。
*本記事で紹介した個別の銘柄については、あくまでも参考として申し述べたものであり、その銘柄の株式等の売買を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願い致します。
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稲村 優貴子 ファイナンシャルプランナー(CFP︎︎®︎)、心理カウンセラー、ジュニア野菜ソムリエ
大手損害保険会社に事務職で入社後、お客様に直接会って人生にかかわるお金のサポートをする仕事がしたいとの想いから2002年にFP資格を取得し、独立。現在FP For You代表として相談・講演・執筆活動を行っている。日経ウーマン、北海道新聞などへの記事提供、テレビへの取材協力など各メディアでも活躍中。著書『年収の2割が勝手に貯まる家計整え術』河出書房新社。趣味は、旅行・ホットヨガ・食べ歩き・お得情報収集。FP Cafe登録パートナー
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