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22/09/23

資産運用・経済

富裕層だけが知っている「お金持ちサイクル」 投資のバーゲンセールはこうやって掴め

富裕層だけが知っている「お金持ちサイクル」 投資のバーゲンセールはこうやって掴め

「好景気の時にはお金を貯めて準備しなさい。そして、不景気になったら思い切ってお金を投資しなさい」
あるお金持ちの言葉です。資産形成に成功する人の特徴の一つに「お金持ちサイクル」に入っていることが挙げられますが、まさにお金持ちサイクルについて語られた言葉なのです。

投資タイミングは見るべきか

資産運用の成功法則として一般的に語られるようになったのは「長期」「積立」「分散」です。冒頭のお金持ちの言葉は投資タイミングの重要性を言っています。

積立投資が推奨される理由の一つに投資タイミングを考えなくていいというものがあります。一般的には投資タイミングは誰にも分からないもの、と言われるくらい否定されます。ところが、私がこれまで出会った資産形成の成功者には投資タイミングを重要視している人が多くいるのです。

お金持ちはなぜ投資タイミングを見ているのでしょうか。私たちが開発した「ふくろう倶楽部」の資産計画シミュレータを使って、お金持ちが何を目指しているのか、私たちも真似できることがあるのか考えてみましょう。

ハイリスク運用の成果は2極化する

先進国株式(為替ヘッジなし)に1000万円を10年間運用した場合の運用成果をシミュレーションしてみました。10年後の実現確率50%の運用成果は2649万円以上になると試算されました。そして、実現確率90%の運用成果は1207万円以上、元本割れ確率は5.637%です。このように先進国株式へ10年間運用した場合、運用タイミングを見なくてもかなりの確率でプラスの運用成果を確保できそうです。

このようにどちらかと言うと発生しうる悪い方の事態を想定し、投資すべきかどうか判断することが多いはずです。お金持ちも当然ながら悪い事態が起きたとのシナリオは確認します。それに加えて、より上位の成果を得るにはどのような条件が必要かを考えるのです。実現確率50%の成果以上、いやもっと言うと上位10%の成果を得るための条件です。

ふくろう君(出典=ふくろう倶楽部

では、うまく行った場合の運用成果を見てみましょう。実現確率30%で3657万円と3倍以上、実現確率10%では5817万円と5倍以上になると試算されています。確率は低くなりますが、実現すればすごい成果ですね。

先進国株式のようなハイリスク・ハイリターンの運用商品は、一部の人が大きな利益を得ることができる一方で、その他大勢の人はソコソコの運用成果に止まります。リスクの高い運用ほど運用成果が大きく2極化しますが、お金持ちはソコソコ儲けるだけでは満足できず、この一部の勝ち組に入ろうとします。

不景気の中での投資が勝ち組への道

では、勝ち組に入る条件は何なのでしょうか。それが冒頭の「不景気になったら投資する」という言葉なのです。

不景気になると短期間に深く大きく影響が出ることが多いため、生活のさまざまな面で悪い影響が出てくるので実感しやすく分かりやすいものです。ところが、不景気の時に投資をする勇気なんて持てない人が多いでしょう。むしろ、含み損が膨らまないように多くの人が投げ売りをしているような時期です。周囲からは「こんな時に投資なんてバカだ」と言われるかもしれません。

一方、お金持ちにとって不景気は「バーゲンセール」。何に投資をしようかと、ワクワクが止まらない状況です。もちろん、最悪の事態を想定することは忘れていません。不景気のときには企業が破綻する可能性が高いので、ここは大丈夫という企業を選んだり、投資信託を買うことで分散したりします。また、こういうバーゲンハンターには証券投資だけでなく、不動産への投資も人気です。

不景気はこうして掴もう

先ほどご紹介した「ふくろう倶楽部」に登録すると「ふくろう君」という運用ロボットのアドバイスも無料で利用することができます。ふくろう君は相場の状況を「攻め」「守り」「注意」の3局面で判断し、相場状況に応じて株式の比率と為替ヘッジの比率を変更することを提案するシステムです。ふくろう君は相場より高い利益を出すことよりも、暴落局面の悪影響を最小限に抑えることを目的としています。

過去3年のふくろう君の指標推移を確認してみましょう。水色の期間の株式市場は「攻め(株式比率を上げる)」、赤い期間が「守り」す、黄色の期間が「注意」です。下側に為替相場の判断が表示されており濃い緑色の期間が「攻め(為替ヘッジ比率を下げる)」、薄い緑色が「守り」です。

赤い折れ線がふくろう君の指示通りに配分を変更しつつ運用した場合のラインです(売買時の税金は考慮していません)。このウクライナ情勢を受け混乱しつつも、下落は抑えられ横ばい傾向が続いています。一方でグレーの折れ線は固定配分のバランスファンド(攻めの株式配分で固定)のパフォーマンスです。相場の混乱から、大きく変動していることがわかります。

注目していただきたいのは、赤い折れ線からグレーの折れ線が大きく離れて下落していく局面です。まさに「暴落」が発生している局面が可視化されているのです。どこまで下落するかは誰にも分かりませんが、実現確率50%の成果以上を目指すなら、暴落時期こそ積極的に投資をするべきなのです。

ふくろう君(出典=ふくろう倶楽部

追加投資への活用が現実的

いくらお金持ちでも全額を不景気の時に投資して、儲かったら全額売却する、というわけではありません。長期投資を基本とし、経済ショックによって猛烈な不景気が来たら積極的に追加投資をする。そして、相場の過熱感が出てきたら、一部売却して現金比率を上げて待機させる。このようなイメージです。

ここで注意しなくてはならないのは、追加投資するための資金が確保されていることです。投資するお金がなければバーゲンセールには参加できないのです。

昨年始まった世界的な物価の高騰はウクライナ紛争によって歯止めがかからない状況が続いています。まだまだ続くと思われる各国の金利上昇によって、景気にブレーキがかかりやすくなります。近々バーゲンセールが始まる可能性も頭に入れ、心とお金の準備をしておきましょう。

ところで、ふくろう君は株式相場を「守り」と判断したときには株式の比率を下げるよう提案してきます。上位の投資成果を期待するならば、暴落局面と判断した時にはふくろう君のアドバイスを無視して高い株式比率で追加投資する必要があります。

藤川 太 生活デザイン代表/ファイナンシャル・プランナー(CFP®)

2001年に「家計の見直し相談センター」を開設以来、3万世帯を超える家計の見直しや資産形成相談を行ってきた。2022年には無料の資産形成アドバイスサービス「ふくろう倶楽部」をスタートさせた。『やっぱりサラリーマンは2度破産する』など著書・監修書多数。
生活デザイン株式会社:https://enfp.co.jp/

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