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22/05/06

資産運用・経済

相場が乱高下…つみたてNISAの運用でやるべきこと

相場が乱高下…つみたてNISAの運用でやるべきこと

つみたてNISAを利用する人は年々増加。金融庁によると、2021年のつみたてNISAの口座数は2020年より約216万口座増えて約518万口座となっています。しかし、特に2021年後半から2022年にスタートした方の中には、ロシアのウクライナ侵攻などの影響を受け、利益が少ししか出ていない、あるいは損失を抱えている状態の方も多いかもしれません。今回は、乱高下の相場の中、つみたてNISAの運用で気をつけるべきことを紹介します。

投資の利益を非課税にできるつみたてNISA

つみたてNISAとは、2018年1月にスタートした、少額から長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度のことです。対象商品は、手数料や分配金の観点から、長期・積立・分散投資に適していると選ばれた投資信託と上場投資信託(ETF)に限定されています。

つみたてNISAで毎年非課税にできる投資の金額(非課税枠)は40万円。最長20年間にわたって、非課税で運用ができます。現制度では、投資信託の購入は2042年までとなっています。つみたてNISAで購入した投資信託・ETFに関しては、20年間非課税で保有できるので、2042年に購入した商品は2061年まで非課税で保有できることになります。

つみたてNISAは「長期・積立・分散」投資を「非課税」でできるということが特徴です。

上下する相場の中で、投資タイミングを分散し、毎月同じ金額を購入し続けると、平均購入単価を下げることができます。一定の金額で買い続けるということは、投資信託の購入金額が高いときには少ない口数を買い、購入金額が低いときには多くの口数を買うことができるため、結果的に平均単価を下げることができるという仕組みです。この手法をドル・コスト平均法と呼びます。また、運用期間が長期であれば、相場の値動きが平準化され安定的に運用をすることができます。

しかも、つみたてNISAであれば、これらの運用で得た利益を非課税で受け取ることができます。通常は、利益に対して20.315%の税金が掛かりますので、実際に受け取ることができる利益は約8割となってしまいます。利益を100%受け取ることができるのは、NISA口座の最大の魅力です。

投資は運用目的を明確にすることが大切

つみたてNISAに限らず、投資を始めると相場が気になってしまう方は多いものです。特に乱高下の相場で損失を抱えてしまうと、気持ちに余裕が持てなくなってしまうという方もいらっしゃいます。損失が出て怖いからと売却してしまったり、投資をやめてしまったりすると、上手く運用ができなくなってしまいます。

そのような状況の時に大切なことは、そもそもどのような目的でその資金を運用しているのかを明確にし、目的に合っているのかを確認することです。

つみたてNISAを始めた目的は、おそらく将来の資産形成だと思います。長期的な投資が目的であれば、目下の相場に一喜一憂する必要があるのでしょうか。どんなに下がった相場でも下がり続けるということはありません。これまでに、市場はたびたび暴落することがありましたが、相場はどこかで上昇しています。相場は動くものですから、その動きを利用して投資をしているという考え方を持つことも大切です。

たとえば、2008年に発生したリーマンショックでは、世界的な株安が発生しました。日本でも、2009年3月10日には日経平均株価がバブル後最安値となる7054.98円をつけました。しかし、このときからコツコツと長期間積立を続けていたら、2022年4月時点で日経平均株価は27000円前後になっていますので、お金を大きく増やせているはずです。

2020年のコロナショックや、2022年のロシアのウクライナ侵攻も同様です。市場は一時的に値下がりするものの、その後回復する傾向が見られます。

長期・積立・分散投資を続けていれば、下がったタイミングで買いたくなるはずです。ショッピングでセールになると買いたくなるのと似ているかと思います。将来の資産形成が目的なのですから、ぜひ投資を続けていきましょう。

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投資にかかるコスト面に気を配ろう

つみたてNISAで注意するべき点にコスト面が挙げられます。つみたてNISAで買い付ける投資信託は、保有しているときに信託報酬というコストがかかります。上記したように、つみたてNISAで購入できる商品はコスト面も考慮されており、一定の水準以下の商品しか選べないようにはなっています。しかし、運用中にコストが掛かっているということは認識しておいてください。

少しでもコストを低くしたいのであれば、インデックスファンドから選ぶのがお勧めです。インデックスファンドは、市場の値動きを示す指標(インデックス)と連動するように作られた投資信託です。これに対し、目標の指標を上回ることや、目標の指標を設けずにできるだけ利益をあげることを目指して運用されるのがアクティブファンドです。

アクティブファンドは、運用担当者が市場の分析などを行うため、インデックスファンドよりも信託報酬が高い傾向にあります。その分、インデックスファンドを上回る成果を出し続けているなら、インデックスファンドより利益が出る可能性があります。しかし、インデックスファンドを上回るアクティブファンドは少数派です。したがって、インデックスファンドから選ぶのがいいでしょう。

まとめ

相場が乱高下していると落ち着かなくなってしまうかもしれませんが、長期投資を目的としているのであれば、必要以上に現状の相場に気を取られる必要はありません。つみたてNISAであれば、投資信託の基準価額が安いときには、口数を多く買い付けてくれますので、相場が上昇すると利益が生まれやすくなります。相場は上下するものと考えて、じっくり投資を続けましょう。

小塚歩 ファイナンシャル・プランナー(CFP®)

大手証券会社、IRリサーチ会社を経て、ファイナンシャル・プランナーとして独立。FP事務所 まいまねい 代表。人生100年時代だからこそ、もっと金融を身近に感じてほしく、セミナー活動を通して、金融リテラシーや金融教育を広めるセミナー講師。得意分野は投資・金融資産運用。

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