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22/05/01

資産運用・経済

毎日の「ラテマネー」で積立投資するとお金はいくらに増えるのか

毎日の「ラテマネー」で積立投資するとお金はいくらに増えるのか

特に贅沢な暮らしをしているわけでもないのに、なんだかお金が貯まらない。そんな方は、ラテマネーが多いのかもしれません。今回は、もしもこのラテマネーを使ってつみたてNISAやiDeCoで積立投資すると、お金はいくらに増えるのかをご紹介。結果を知ったら、家計に潜むラテマネーをあぶり出して、積立投資に回したくなるはずです!

ラテマネーとは?

ラテマネーとは、1回あたりの金額は少ないものの、日々何気なく使っているお金のこと。米国のファイナンシャルアドバイザー、デヴィッド・バック氏の著書に出てくる言葉です。
コーヒーショップのカフェラテは1杯500円くらいしますが、1回だけであれば、大した出費ではありません。しかし、仮に週5回、毎朝カフェラテを買ってから通勤していたらどうでしょう。1か月のカフェラテ代は500円×5杯×4週=1万円、年間で12万円にもなってしまいます。12万円といえば、ちょっとした旅行にも行けるほどの金額ですね。

お金が貯まらない人は、ラテマネーが多くなりがちです。支出に気を配らないので、1回500円の出費くらい、大したことないだろうと思ってついお金を使ってしまうのです。しかもラテマネーは、日々あまり意識することなく使ってしまうため、後から振り返っても何に使ったかわからない「使途不明金」になりがちです。使途不明金が多いということは、支出が毎月いくらなのかが把握できていないということ。これでは、お金は貯められません。

ラテマネーで投資するとお金はいくらに増える?

上の例で仮にラテマネーを一切使わなかったとしたら、毎月1万円、年間12万円の貯蓄ができます。これでもないよりはずっと大きな金額です。では、ラテマネーでつみたてNISAやiDeCoを利用して投資したら、お金はいくらに増えるでしょうか。

●つみたてNISAでラテマネーを運用したら?

つみたてNISAは、年間40万円までの投資の利益が最長20年非課税にできるお得な制度です。投資の利益には、通常20.315%の税金がかかりますが、つみたてNISAを利用した投資なら、それがゼロになるというわけです。
つみたてNISAでは金融庁の定める基準を満たし、堅実な資産形成ができると考えられる投資信託にコツコツと積立投資をして、資産形成を目指します。大手ネット証券では100円、その他の金融機関でも1000円程度の少額からスタート可能。手軽に始められます。

仮につみたてNISAに毎月1万円ずつ20年間積立をしたとします。20年間の投資元本は240万円です。この元本240万円を20年間、年利3%で運用できたとすると、元本と運用収益の合計は328.3万円。240万円のラテマネーが、328.3万円の資産に変わります。

・つみたてNISAで毎月1万円ずつ20年間積立投資した場合

金融庁「資産運用シミュレーション」より作成

PayPay証券



●iDeCoでラテマネーを運用したら?

iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)は、自分で出した掛金を運用して、その成果を老後(原則として60歳以降)に受け取る制度です。iDeCoでもつみたてNISAと同じように運用益が非課税になるうえ、出した掛金がすべて「所得控除」の対象になるので、毎年の所得税や住民税が安くできます。また、老後に資産を受け取るときにも税金の負担を減らせます。
iDeCoでは各金融機関の定期預金・保険・投資信託の商品ラインナップのなかから選んで運用を行います。このうち、お金が増やせる可能性があるのは、やはり投資信託です。

iDeCoに毎月1万円ずつ30年間積立をしたとします。30年間の投資元本は360万円です。この元本360万円を30年間、年利3%で運用できたとすると、元本と運用収益の合計は582.7万円に。運用収益は222.7万円となる計算です。

・iDeCoで毎月1万円ずつ30年間積立投資した場合

金融庁「資産運用シミュレーション」より作成

さらに、iDeCoでは出した掛金がすべて所得控除できるため、毎年の所得税や住民税が安くなります。所得税率5%・住民税率10%の人の場合、1年間の税金は12万円×(5%+10%)=1万8000円安くなります。これが30年間ですから、合計で54万円節税できます。これを元本と運用収益の合計に加えると、合計は636.7万円。360万円のラテマネーを貯められるだけでなく、さらに276.7万円も増やせる計算なのです。

もちろん、投資すれば必ず年利3%が得られるという保証はありません。しかし金融庁の資料によると、20年間にわたって資産や地域を分散した積立投資を行なった場合、運用成果が年率2%〜8%の間に収まっています。少なくとも過去のデータ上は、こうした長期・積立・分散投資でお金を堅実に増やせると考えられるのです。

身近なラテマネーを探そう

上のシミュレーションではラテマネーが月1万円だと仮定して計算を行いました。しかし、ラテマネーは何もカフェラテ代だけではありません。

カフェラテは買っていなくても、ついコンビニに寄ってスイーツを買っていませんか? 自動販売機の割高なジュースを買っていませんか? クレジットカードの年会費や銀行のATMの時間外手数料を気にせず支払っていませんか? あまり使っていないサブスクの会員になりっぱなしではないですか? こうした支出も、立派なラテマネーです。支出をカットしたり、もっと安いもので代用したりして、ラテマネーを減らしていきましょう。つみたてNISAは毎月約3.3万円、iDeCoは人により異なりますが、企業年金のない会社員の場合毎月2.3万円まで投資できます。投資でお金を増やすなら、投資の元本は大きい方が有利です。

もっとも、ラテマネーをいきなり全部カットするのは難しい方もいるでしょう。その場合は、ラテマネーを予算化するのがおすすめ。予算化して、その範囲内で使うようにすれば、支出も把握でき、使いすぎも防げます。そうして減らしたラテマネーを、投資に回していきましょう。

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まとめ

1回あたりの金額は少ないものの、日々何気なく使っているラテマネー。しかし、少額であっても「チリも積もれば山」。ラテマネーも、つみたてNISAやiDeCoを利用してコツコツと積立投資すればそれなりの金額になります。身近なラテマネーを探し、資産形成に役立てていきましょう。

畠山 憲一 Mocha編集長

1979年東京生まれ、埼玉育ち。大学卒業後、経済のことをまったく知らないままマネー本を扱う編集プロダクション・出版社に勤務。そこでゼロから学びつつ十余年にわたり書籍・ムック・雑誌記事などの作成に携わる。その経験を生かし、マネー初心者がわからないところ・つまずきやすいところをやさしく解説することを得意にしている。2018年より現職。ファイナンシャル・プランニング技能士2級。教員免許も保有。趣味はランニング。

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