19/10/16
無視していい「批判」と耳を傾けるべき「批判」 批判の95%は気にするな
あなたがいくらがんばっても、すべての人があなたを応援してくれることは、残念なが らまずありません。時には、批判されることもあります。
筆者も著書を出せばアマゾン(Amazon)などの販売サイトや書評サイトで評価されることがあります。また、ウェブサイトに記事を寄稿すると、その記事にコメントがつくことが多々あります。Yahooニュースはその代表格です。
今回は、無視していい「批判」と耳を傾けるべき「批判」の見分け方をご紹介します。
批判の95%は気にするな
当然、批判の評価・コメントをいただくこともあります。
批判は大きく分けて、つぎの4つに分けられます。
⑴ 本当に間違っているから批判する
⑵ 妬みで批判する
⑶ 批判するのが好きだから批判する
⑷ 内容と関係なく、人格否定をしたくて批判する
この中で耳を傾けるべきなのは⑴のみです。
なぜなら、⑴だけが建設的な批判だからです。建設的な批判をする目的は、相手にもっと成長してほしいと願っているからです。そして、批判を受けた側は真摯に受けとめて、その批判を参考に至らぬ点を改善していく心がけが必要なのです。そうすることで、自分の価値も高まっていくでしょう。
しかし、⑴の批判は残念ながら全体の5%くらいで、残りの95%は⑵⑶⑷のいずれかに該当します。これらに向き合っていても、消耗していくだけです。
もしあなたが、誰かから批判を受けたなら、冷静にその批判が⑴から⑷のうちのどれなのかを分析してみてください。
批判や注意はあなたにとって、貴重な成長資源です。その内容をきちんと分類することで、あなたのことを思ってしてくれた、せっかくの助言を逃さないようにしましょう。
「アンチ」や「煽り」に遭っても消耗は避ける
自分の価値を高め、SNSで発信することが、自分の味方をつくる大前提です。
「自分の価値×SNS」をコツコツつづけていけば、味方となってくれる人が増えていくはずですが、同時にかならず現れるのが、「アンチ」や「煽あおり」といった、攻撃的な批判をする人たちです。
アンチは、文字どおり反対すること。個人のことはもちろん、特定のモノやサービスのことを否定すること(人)をいいます。
すでに述べたように、建設的な反対意見というものも、もちろんあります。
筆者もFacebookやTwitterなどに寄せられた意見の中で、見解が異なっていても、建設的な意見には真摯に対応するようにしていますし、同時に新しいものごとの見方を勉強させていただくこともあります。
そんなときは、反対意見を寄せていただいたことに感謝してもしきれないほどです。
しかし、アンチは必要以上に相手をけなしたり、傷つけたりします。
また、煽りは、相手の感情を逆なでするようなことをいって、わざと怒らせることを指します。
炎上している当事者を挑発し、挑発に乗って起こすアクションを見て楽しむような人たちです。どちらも傷つけることが目的の、最低の行為だと思いますが、残念なことにネット上には実際に多く見られます。
相手はたんにかまってほしくて、そうした書きこみをつづけているのです。そうであれば、言い返してしまっては相手の思うツボ。意味のない中傷は無視するのが一番です。「意味のない中傷は即ブロック」することがポイントです。
また、「死ね=こんにちは」と思うようにすると気が楽になるかもしれません。
ネットのニュースで「○○について賛否両論」などというタイトルで、賛成派と否定派 の意見を紹介するものをよく見かけます。しかし、100パーセント正しい(あるいは、間違っている)といいきれることなど、世の中にはそれほど多くはありません。
ですから、相手の意見も尊重しつつ、「自分はこう思う」というスタンスを確立することが大切だと思います。
しかし、アンチや煽りはそうした立場ではなく、たんなる全否定、人格否定ですから、まともな土俵で戦っては消耗するだけです。頭にきたり、気に病んだりする気持ちもわかりますが、それでもきっぱりと無視するべきなのです。
「アンチ」や「煽り」に多くの人はネガティブに反応します。それこそ、相手の思うツボです。挑発に乗って炎上した結果、多くのフォロワーまで失うということもあり得るのです。
『SNS時代に自分の価値を最大化する方法』 頼藤太希 著
『SNS時代に自分の価値を最大化する方法』(河出書房新社)
本書では、仕事人として生き残るために必要な「独自性のある自分の価値」の高め方や、SNSを駆使した新時代の「スキルアップ術」を公開。
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頼藤 太希 マネーコンサルタント
(株)Money&You代表取締役。中央大学商学部客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に現会社を創業し現職へ。ニュースメディア「Mocha(モカ)」、YouTube「Money&YouTV」、Podcast「マネラジ。」、Voicy「1日5分でお金持ちラジオ」、書籍、講演などを通じて鮮度の高いお金の情報を日々発信している。『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)、『定年後ずっと困らないお金の話』(大和書房)、『マンガと図解 はじめての資産運用』(宝島社)、など書籍100冊、累計170万部超。日本証券アナリスト協会検定会員。宅地建物取引士。ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本アクチュアリー会研究会員。X(旧Twitter)→@yorifujitaiki
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