18/06/26
社会人1年目、投資の手始めはiDeCoとつみたてNISA(積立NISA)どっちがよい?
社会人1年目の皆さん。仕事も少し慣れ、毎月の給料の手取り額や、必要な支出額もわかったので、そろそろ資産運用を考える時期ではないでしょうか。
増やす目的である投資の手法として今話題なのが、「iDeCo」と「つみたてNISA(積立NISA)」です。
今回は社会人1年生ならどちらをオススメするかと、その理由について説明します。
iDeCo(個人型確定拠出年金)とつみたてNISA(積立NISA)の違い
iDeCoとつみたてNISA(積立NISA)の違いは大きくは次の3点です。
(1) iDeCoは自由にお金がつかえるのは60歳以降だが、つみたてNISA(積立NISA)は最長40年間いつでも換金できる
(2) つみたてNISA(積立NISA)の商品は投資信託とETF(上場投資信託)だが、iDeCoは投資信託のほか定期預金など元本確保型の商品がある
(3) iDeCoは運用益非課税のほか、毎年掛金に対する税金の軽減がある。受給時は元本・運用益ともに原則課税対象となるが、優遇措置がある。つみたてNISA(積立NISA)は運用中の利益が非課税になるほか、換金時の元本・運用益ともに非課税
iDeCoとつみたてNISA(積立NISA)の違い
社会人1年生への投資のオススメは「つみたてNISA(積立NISA)」!
iDeCoかつみたてNISA(積立NISA)かのどちらかなら、社会人1年生にオススメするのは、つみたてNISA(積立NISA)です。
その理由を以下に説明しましょう。
(1) いつでも換金できる
社会人1年生なら、まだ「いつ」「いくら」お金が必要になるか全くわからないですね。
iDeCoで積み立てているお金は、60歳以降しか換金できないので、結婚費用や住宅を借りたり買ったりするとき、そして子育ての費用にも使うことができません。一方つみたてNISA(積立NISA)は、40年間の間ならいつでも換金できるので、新社会人はつみたてNISA(積立NISA)を優先させるべきです。
(2) つみたてNISA(積立NISA)の商品は投資初心者に向いている
iDeCoには元本確保型の商品がある反面、値動きの大きい投資信託もラインナップされています。
一方、つみたてNISA(積立NISA)にラインナップされている商品は、「インデックスファンド」という、値動きが大きくない投資信託のみとなっています。また、信託期間が無期限または20年以上であること、決算頻度が毎月ではないことなど、投資初心者向けにという基準で国が決めた、厳格な要件を満たした商品のみとなっていて、投資信託を保有するためのコストとなる「信託報酬」の水準も低くなっています。
(3) つみたてNISA(積立NISA)には積立金額の最低額が低い金融機関がある
iDeCoの毎月掛金の最低額はどこの金融機関でも5000円です。一方つみたてNISA(積立NISA)の場合は、金融機関によって違いはありますが、ネット証券なら100円からOKのところもあります。とはいえ100円では運用益非課税のメリットは活かせません。初めて投資にチャレンジするなら3000円ぐらいから始めて、慣れてきたら少しずつ積立額を増やしてみてください。
まとめ
社会人1年生で、iDeCoかつみたてNISA(積立NISA)のどちらかであれば、つみたてNISA(積立NISA)が優先だと筆者は考えます。しかし社会経験を積んでお金の流れがわかってきたら、iDeCoも併用するのがベストです。60歳以降しか使えない不便さは、確実に老後資金を貯めることができるという利点でもあるのと、毎年の掛金に対する節税効果があるからです。
また資産運用は、増やす目的の「投資」と同時に、元本が減ることのない預金などの「貯蓄」とのバランスも重要となります。
小野 みゆき
中高年女性のお金のホームドクター
社会保険労務士・CFP・1級DCプランナー・年金マスター
企業で労務、健康・厚生年金保険手続き業務を経験した後、司法書士事務所で不動産・法人・相続登記業務を経験。生命保険・損害保険の代理店と保険会社勤務を経て2014年にレディゴ社会保険労務士・FP事務所を開業。セミナー講師、執筆、家計・年金・労務相談などを中心に活躍中。FP Cafe登録パートナー
記事提供:moneliy
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つみたてNISA(積立NISA)スタートにぴったりの金融機関をご紹介します。
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moneliy マネリー
「すべての女性を笑顔にする、マネーケア。」
マネーケアで生活に彩りを与え、女性が笑顔でいられる社会を目指すための情報を発信します。
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