26/06/30
ゆうちょ銀行「一括定期」と「積立定期」、72万円を10年間預けるとそれぞれ利息はいくらになる?

2026年5月18日、ゆうちょ銀行では預入期間10年の「10年定期預金」が登場。定期貯金や自動積立定期貯金に最長10年までお金を預けられるようになりました。資産運用の元本割れのリスクが気になるけれど、資産を少しでも増やしたいという方には興味深い商品なのではないでしょうか。今回は、この10年の定期預金に一括で預けた場合と、自動積立定期貯金で毎月1万円ずつ積立を行った場合の利息の違いをご紹介します。
ゆうちょ銀行の定期貯金・自動積立定期貯金はどんな商品?
ゆうちょ銀行の定期貯金は、あらかじめ預入期間を指定して1000円から1000円単位で預けられる商品です。期間中、お金を預けることで通常貯金より高い金利が適用されます。また、預入期間が長くなるほど金利が高くなります。預入期間は1か月、3か月、6か月、1年、2年、3年、4年、5年、10年から選択できます。
なお、満期を迎えると、同じ預入期間の定期預金に自動的に預け入れる「自動継続」ができますが、預入期間10年の定期貯金には自動継続の取り扱いはありません。
ゆうちょ銀行の自動積立定期貯金は、通常貯金から自動的・定期的に指定した金額を払い戻し、定期貯金に積み立てることができる商品です。毎月の積立金額は1000円以上で、1000円単位で決められます。預入期間は3か月、6か月、1年、2年、3年、4年、5年、10年から選択できます。積立の途中で定期貯金の預入期間を変えることはできませんが、積立金額、積立日の変更、積立期間の短縮はできます。
ただし、積立の期間は最初の積立日から6年以内、積立の回数は最大で108回(毎月の「一般月」と年6回設定できる「特別月」)となっています。つまり、10年の自動積立定期貯金を利用しても、積み立てられるのは6年間のみで、残りの4年間は積立を行わずに預けるだけになります。
なお、定期貯金も自動積立定期預金も預入期間内に解約をすると、予定金利より低い預入期間内払戻利率が適用されるため、もらえる利息が減ります。ただし、元本割れはしません。
定期貯金と自動積立定期貯金で利息はどう違う?
定期預金と自動積立定期預金で、利息はどのように変わるのでしょうか。自動積立定期貯金で毎月1万円ずつ積み立てると6年間で72万円になるので、「定期預金に72万円一括で10年間預けた場合」と「自動積立定期貯金で毎月1万円を6年間(72回)自動積立し、その後4年間据え置きした場合」で筆者が計算しました。
●定期預金に72万円一括で10年間預けた場合
・金利:年0.9%(半年複利)
・10年後の元利合計:77万3903円(税引後)
●毎月1万円を6年間(72回)自動積立し、その後4年間据え置きした場合
・金利:年0.9%(半年複利)
・10年後の元利合計:75万7222円(税引後)
10年定期貯金の金利は本稿執筆時点(2026年6月12日)で年0.9%です。10年後の利息だけを見た場合は、一括で預け入れたほうが多くなります。長く預け入れられることで複利の効果が大きくなります。ただ、無理なく取り組めるのは毎月1万円ずつの自動積立定期貯金でしょう。
お金の計画を立てて、賢い活用を
10年定期貯金が向いている人は「10年後に使うお金を確実に用意したい人」です。10年定期預金は本稿執筆時点で、ゆうちょ銀行でもっとも高い金利の貯金です。しかし、定期貯金は預けている間に金利が変動しません。預けている間に日銀の政策金利の引き上げ(利上げ)があっても、金利は途中で増えない点には注意が必要です。
元本割れを防ぎつつ、利上げによる金利上昇の恩恵を受けたいのであれば、満期が短めの定期貯金を使って預け替える、あるいは個人向け国債の変動10年を利用するという方法もあります。いつ、いくら必要なのか、お金を確実に用意するにはどうすればいいのかを考えて、賢く活用しましょう。
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金子圭都 ファイナンシャルプランナー(CFP︎®︎)
学生の頃、親族の死をきっかけにお金について学び、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。お金の勉強をする女性コミュニティでイベントの企画・運営に3年間携わり、のべ200人以上のお金の悩みに寄り添う。その後独立し、お金の不安を安心に変えるマネー相談を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー。
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