26/06/23
ゆうちょ銀行「定期貯金」、1年・3年・5年でこんなに差が!【最新金利をチェック】

長く低金利が続いたことで、預貯金の利息にはあまり期待できないという印象を持っている人は少なくありません。しかし、金利は少しずつ動き始めています。ゆうちょ銀行の定期貯金も、以前に比べると利息の違いを意識しやすくなってきました。
では、実際に100万円を定期貯金に預けた場合、1年・3年・5年でどのくらい利息に差が出るのでしょうか。2026年6月時点のゆうちょ銀行の金利をもとに確認してみましょう。
2026年6月時点のゆうちょ銀行の定期貯金金利
ゆうちょ銀行の金利一覧によると、定期貯金の金利は、1年ものが年0.400%、3年ものが年0.600%、5年ものが年0.700%です。
3年ものと5年ものは半年複利で計算されるため、ゆうちょ銀行の表示では3年ものの年平均利回りは0.605%、5年ものは0.711%となっています。
ここで大切なのは、1年ものと3年・5年ものでは、単に預ける期間が違うだけではないということです。ゆうちょ銀行の定期貯金は、預入期間が3年未満のものは単利、3年以上のものは半年複利で利子を計算します。つまり、1年ものは元金に対して利息がつく一方、3年・5年ものは半年ごとについた利息が元金に組み入れられ、その元金にまた利息がつく仕組みです。
100万円を預けると利息はいくら違う?
100万円を預けた場合で見ると、1年ものの税引前利息は4000円です。3年ものでは1万8126円、5年ものでは3万5520円になります。利息には税金がかかるため、実際に受け取れる税引後の目安は、1年ものが約3200円、3年ものが約1万4500円、5年ものが約2万8300円です。
こうして比べると、やはり5年ものの利息がもっとも多くなります。金利そのものが1年ものより高く、さらに半年複利の効果もあるためです。
もちろん、年0.700%という金利でお金が大きく増えるわけではありません。それでも、普通貯金に置いたままにしておくより、しばらく使わないお金を定期貯金に移すことで、受け取れる利息に差が出ることは確かです。
5年ものが有利でも、固定してよいかは考えどころ
現時点の金利だけを見れば、5年ものが有利です。しかし、5年ものを選ぶということは、基本的にはその期間、預け入れ時の金利で固定するということでもあります。もし今後、1年後や2年後にさらに金利が上がった場合、5年ものに預けているお金が自動的に新しい高い金利へ切り替わるわけではありません。
もちろん、途中で払い戻すことはできます。ただし、預入期間内に払い戻す場合には、預入期間内払戻金利が適用されます。つまり、当初期待していた5年ものの利率で最後まで利息を受け取れるとは限らないのです。
「5年が一番利息が多い」と聞くと、つい長い期間を選びたくなります。けれども、これから金利が上がるかもしれないと考えるなら、今の金利で長く固定することが、自分にとって本当に合っているのかを一度考えてみる必要があります。
金利上昇に備えるなら1年ごとに見直す方法も
今後の金利上昇が気になる人は、あえて1年ものを選び、満期ごとに預け替えていく方法も一案です。たとえば100万円を1年ものに預け、1年後に満期を迎えた時点で、そのときの金利を見て、もう一度1年ものにするのか、3年ものや5年ものにするのかを選び直します。この方法のよいところは、見直しのタイミングを持てることです。金利が上がっていれば、新しい条件で預け替えやすくなります。
一方で、金利があまり上がらなかった場合や、逆に下がった場合には、最初から5年ものにしていたほうが利息は多かった、ということもあり得ます。
つまり、定期貯金の期間選びは、利息の多さだけで決めるものではありません。今の金利を固定して少しでも多く利息を受け取りたいのか、今後の金利上昇に備えて、こまめに見直せるようにしておきたいのかで、選び方は変わります。
迷ったらお金を分けて預けるのも一案
すべてのお金を同じ期間に預ける必要はありません。たとえば、しばらく使う予定がないお金の一部は5年ものにし、残りは1年ものにしておく方法もあります。こうすれば、5年ものの高めの金利を取り入れながら、1年ごとに見直せるお金も手元に残せます。
特に、生活費や近いうちに使う予定のあるお金まで長期の定期貯金に入れてしまうと、必要なときに使いにくくなります。定期貯金に向いているのは、すぐには使わないけれど、投資に回すほどリスクは取りたくないお金です。生活防衛資金、近い将来使う予定のお金、しばらく置いておけるお金に分けて預け先を考えることが大切です。
使う予定を考えて預けよう
2026年6月時点のゆうちょ銀行の定期貯金では、100万円を預けた場合、利息がもっとも多くなるのは5年ものです。3年・5年は半年複利で計算されるため、期間が長いほど利息は積み上がりやすくなります。ただし、これから金利が上がる可能性を考えると、短い期間で預け替えながら様子を見る方法も選択肢になります。
定期貯金は、大きく増やすための商品というより、使う予定のあるお金を安全に分けて置きながら、少しでも有利な条件を選ぶためのものです。
利息の金額だけでなく、「いつ使うお金なのか」「途中で必要になる可能性はないか」「金利が変わったときに見直したいか」まで考えて、自分に合った預け方を選びたいですね。
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黒須 かおり ファイナンシャルプランナー(CFP)
女性を中心に、一生涯を見守るFPとしてmoney&キャリアのコンサルティングを行う。幸せになるためのお金の知識など幅広い資金計画とライフプランのアドバイスを手がけている。金融機関にて資産形成のアドバイザーとしても活動中。FP Cafe登録パートナー
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