26/01/18
コストコ利用者の9割が損をしている…損失回避の5つのポイント

見て回るだけでも楽しいスーパー、コストコ。行ったことのある方も多いでしょう。米国生まれのコストコ(Costco)は、世界918店舗、日本37店舗、会員数世界約1億3900万人(以上コストコのウェブサイトより)と、世界的なスケールを誇っています。
コストコには、地元の店では見たことないような大容量の商品や、割引率の高い品々がずらっと並んでいます。筆者もコストコの会員で、休日に家族でコストコに出かけることもあります。
しかし、筆者の実感としては、なんの準備もなくコストコに行くと、9割の人が「損な買い物」をしてしまうように感じます。今回は、筆者の体験を交えながら、コストコで得したいなら心がけるべきポイントを5つご紹介します。
コストコで損しないためのポイント1:普段使っているものを買う
コストコは有料会員制でありながら、朝のオープン時間前後を狙っても、入店待ちの行列ができているときがあります。筆者が行くコストコでは、その行列が2階の立体駐車場まで続いている場合も。ですから、ようやく店内に入れたら、それだけで特別な感じがします。すると、「せっかくコストコに来たのだから」と、つい財布のひもが緩み、余計なものを購入してしまうというわけです。普段は買わないような商品を、コストコでつい気軽に買っていませんか?
コストコに行く際は、あらかじめ買うものを決めておきましょう。コストコのおすすめ商品は、食品でも日用品でも、普段使っているものだけ買うことです。これならば、相場感がわかっているので、購入時に「これは安い」「思ったより高いな」と判断できるでしょう。買うものをメモして持っていくのも効果的。買い物リストをスマホに入れておけば、コストコでももちろん、他の店で買い物するときにも迷いにくくなるでしょう。冷蔵庫やパントリーなどの写真を撮っておくのもおすすめです。
コストコには普段買い物するときには見かけないような魅力的なものがたくさんあるので、目移りしてしまうこともあるでしょう。しかし、コストコがなかったら買わないものなのですから、やはり余計なもの。冷静に見極めるようにしましょう。
コストコで損しないためのポイント2:単価を冷静にチェックする
筆者がはじめてコストコで買った商品は、掃除機です。同じ型の掃除機が、コストコでは近所の家電量販店よりも7000円近く安く売られていたのです。これは安いと購入できたのはいい経験なのですが、コストコの商品はなんでも安い、というわけではありません。
たとえば、コストコで炭酸水を1箱、箱買いしようとしたところ、1本あたりの単価が71円だったので驚きました。実は、近所のイオンでは1本68円で売られていることを知っていたからです(しかもここからスマホアプリのクーポン提示で1本10円引き・計240円引きに)。
コストコのレジ前などで、他の人の山盛りになっているカートを見ると気持ちが高ぶってしまい、「あれもこれも買わないと損では」と思ってしまうかもしれません。しかし、カートに入れる前に一呼吸おいて、コストコの単価と普段のスーパーの単価と比べてみてください。
コストコで損しないためのポイント3:使いきれないものは買わない
コストコの商品は「豚バラ肉3kg」「キッチンペーパー20ロール」「歯ブラシ30本」などと、いずれも大容量。人気のロティサリーチキンは1羽丸ごとですし、ディナーロール(ロールパン)も36個入りです。
しかし、いくらまとめ買いで単価が安いからといって、使いきれなくてだめにしてしまえば、元も子もありません。豚バラ肉3kgも、半分腐らせてしまえば、単価は2倍になった計算になります(筆者の経験です)。
ですから、コストコで得したいのであれば、いくら単価が安くても、使いきれないものは買わないことに尽きます。それでもどうしても買うのであれば、コストコで買ってきたその大容量商品をすぐに小分けにしましょう。そして、すぐ使う分だけを冷蔵庫に入れ、残りは冷凍庫に入れてそのつど解凍して使うという具合にすれば無駄が減ります。少々手間はかかりますが、無駄なく使い切るためですので、ここはがんばりましょう。
コストコで損しないためのポイント4:無駄に使わない
コストコに限らず、買ったものは使い切るのが鉄則なのですが、だからといってたくさん買ってきたコストコの商品を無駄に消費するようでは本末転倒です。
普段1杯しか飲まないコーヒーを2杯飲んでみたり、洗剤を目分量でたくさん入れてしまったり……。ストックが多いと、安心してつい使ってしまいがちなのですね。筆者も、ひげ剃りの替刃がたくさんあったので、つい短期間で付け替えてしまいましたが、今思えば、ちょっともったいなかったかもしれません。
「使い切らないと損」なのは確かにそのとおりですが、不必要に使うのでは、使いきれないのと同じです。コストコで大量に買ってきたとしても、その後はいつも通りの生活を心がけることがいちばんの節約につながります。
コストコで損しないためのポイント5:会員制度をチェック
上記を踏まえて、それでもコストコを利用するならば、会員制度を見直しましょう。
コストコの個人会員には、「ゴールドスター会員」と「エグゼクティブ会員」の2種類があります。主な違いは次のとおりです。
●ゴールドスター会員
・全世界のコストコ倉庫店で利用可能
・無料の家族会員カード1枚
・コストコグローバルカードを使って、キャッシュバックリワードを獲得
・年会費5280円(税込)
●エグゼクティブ会員
・全世界のコストコ倉庫店で利用可能
・無料の家族会員カード1枚
・年間購入金額の最大2%のエグゼクティブリワードを獲得
・コストコグローバルカードと併用で、リワード還元率3.5%(最大)
・年4回以上実施されるエグゼクティブ会員限定の特別割引クーポン
・年会費1万560円(税込)
大きな違いは「リワード」と年会費にあります。
リワードは、コストコだけで利用できるポイント。1リワード=1円で支払いにあてられます。エグゼクティブ会員の場合は、年間購入金額の2%のリワードが受け取れます。
また、どちらの会員でも、コストコと提携するクレジットカード「コストコグローバルカード」(年会費初年度無料、次年度以降2375円(税込)※年1回以上利用すれば無料)で買い物をすると、購入金額の1.5%のリワードがもらえます。エグゼクティブ会員の場合、コストコグローバルカードを併用することで還元率を3.5%にできるというわけです。
コストコグローバルカードを使わない場合、ゴールドスター会員とエグゼクティブ会員の年会費の差額は5280円で、エグゼクティブ会員なら2%のリワードがあるので、損益分岐点は5280円÷2%=26万4000円。つまり、年26万4000円(月2万2000円)以上コストコで買い物をするならば、エグゼクティブ会員のほうがお得になる計算です。
コストコグローバルカードを使う場合も、リワードの還元率の差は2%(1.5%・3.5%)ですので、損益分岐点も同じです。
エグゼクティブ会員でコストコグローバルカードを利用する場合と、ゴールドスター会員でコストコグローバルカードを使わない場合を比較すると、損益分岐点は5280円÷3.5%=約15万857円(月約1万2600円)となります。
コストコで上記の金額以上に買い物する方であれば、エグゼクティブ会員になり、コストコグローバルカードを使ったほうがよりお得に買い物ができます。
株主優待でコストコ会員になれる!
コストコに興味があるものの、年会費がやはりネック、という人もいるでしょう。
以前はふるさと納税の返礼品としてコストコの入会・継続に使えるクーポンが配られることもありましたが、今はそれもなくなっています。しかし、大東港運(9367)の株主優待(500株以上保有)ではコストコの「メンバーシップクーポン株主様ご優待券」がもらえます。権利確定日は3月31日、本稿執筆時点(2026年1月10日)の株価は2135円。株式投資には元本保証がない点に注意が必要ですが、気になる人はチェックしてみましょう(なお、投資を推奨するものではありません。投資の判断はご自身で行なってください)。
コストコ再販店を利用する手も
近ごろ増えているのが「コストコ再販店」。名前のとおり、コストコで販売されている商品を仕入れて、再度販売しているお店です。コストコ再販店は正式なコストコの店舗ではなく、業務提携などをしているわけではありませんが、商品の再販や転売を容認しています(ただし、商標を無断で使用しているような店舗は違法です)。
コストコ再販店の商品は、コストコで買うよりも2割程度割高です。コストコと同額で販売したらコストコ再販店の利益が出ませんから、当然といえば当然です。ただコストコ再販店には、大きく次の3つのメリットがあります。
●①年会費を払わなくてもコストコの商品が買える
コストコ再販店では年会費不要ですので、あまりたくさんコストコに行かないと考えられる人でも、気軽にコストコの商品を買うことができます。
●②コストコの大容量品を小分けで購入できる
コストコでは大容量の商品も、コストコ再販店では小分けにして販売していることが多くあります。たくさんあっても困るというひとり暮らしの人などには使いやすいでしょう。
●③コストコに行くよりも身近で購入できる
コストコの店舗はまるで倉庫のように大きく(実際「◯◯倉庫店」と呼ばれています)、多くの場合郊外にあります。車でないとなかなか行きにくく、買ったものを持ち帰るのも大変です。しかし、コストコ再販店は街なかに店舗を構えていることも多く、普段の 買い物と同じように立ち寄ってコストコの商品が買えます。
コストコ再販店は価格が割高で、取り扱いのある商品にも限りがあります。しかし、どうしてもコストコの商品を使いたいというときには、活用するのも一案でしょう。
コストコは楽しいスーパーですが、お得に活用するには、買い物するときや使うときなどに工夫が必要。今回ご紹介した5つのポイントをぜひ生かした上で、コストコを使ってみてくださいね。
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畠山 憲一 Mocha編集長
1979年東京生まれ、埼玉育ち。大学卒業後、経済のことをまったく知らないままマネー本を扱う編集プロダクション・出版社に勤務。そこでゼロから学びつつ十余年にわたり書籍・ムック・雑誌記事などの作成に携わる。その経験を生かし、マネー初心者がわからないところ・つまずきやすいところをやさしく解説することを得意にしている。2018年より現職。ファイナンシャルプランナー(AFP)。住宅ローンアドバイザー。教員免許も保有。趣味はランニング。
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