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25/10/06

家計・ライフ

「老後破綻になる人」と「お金に困らない人」の決定的な違い

「老後破綻になる人」と「お金に困らない人」の決定的な違い

60歳以降も働き続ける環境が整ってきており、定年を延長する会社も増えています。しかし、平均寿命も延びており、定年後の人生はますます長くなっているのが現状です。現役時代と同じような金銭感覚でいると、貯蓄はすぐに底をついてしまいます。

そこで今回は、60~80代に陥りやすい収入減の危機を見ていきます。危機に備えられないようでは「お金に困る人」になってしまうかもしれません。お金に「困らない人」になるために、どのように定年後の生活に備えればいいのかを解説していきます。

老後に陥りやすい危機1:老後の収入減

定年後に再雇用で働いたり、再就職をしたりしても、60歳以降はガクッと収入が落ちてしまいます。特に年金受給までの収入をどう確保するのかは、老後にお金に困るかどうかを大きく左右する要因になります。退職金をもらっても旅行ざんまいでは、あっという間にお金は底をつき「お金に困る人」になってしまいます。

しかし、できるだけ長く安定して働くことができれば、生活費を得ながら60歳以降も厚生年金をわずかながら積み増すことができるので、老後資金を増やせます。また、働くことで年金の繰下げが検討できれば、1月ごとに年金額を0.7%ずつ増やしていくことも可能です。それと同時に家計のスリム化を実践し、収入に合わせて支出をコントロールしていけば、老後の収入減に対処することができます。

とは言っても、すぐに習慣を変えることはできないので、50代のうちから将来を意識して、家計をダウンサイジングすることを始めましょう。

老後に陥りやすい危機2:おひとり様になって年金が減る

いくら年金だけで生活できる家計に改善できたとしても、残念ながら配偶者が亡くなると、おひとりさまになることは避けては通れません。

厚生労働省が発表している令和7年度(2025年度)の年金額は、基礎年金が満額で6万9308円。夫婦2人分の基礎年金と夫の厚生年金を合わせた標準的な世帯で、月額23万2784円です。
仮にこの世帯で夫が亡くなったとして、妻が遺族厚生年金をもらえる場合、遺族厚生年金の金額は約7万円。基礎年金は妻1人分になるので、妻の年金収入は合計月約14万円に減ってしまうことになります。一気に「お金に困る人」になってしまうかもしれません。

配偶者に先立たれておひとり様になった場合の収入減に備えるには、夫が亡くなったら妻を受取人とする生命保険に加入しておき、老後資金に充てる準備をしておくのがよいでしょう。また、女性の方が長生きなので、妻の年金はできるだけ繰下げする対策をとっておくことも考えられます。可能であれば、不動産収入が妻に入るように準備することも一つの案です。

老後に陥りやすい危機3:老後資産の枯渇

本来、長寿はおめでたいことではありますが、老後資産の面から見ると予想以上に長生きした場合には、どんなに貯蓄が多くても老後資産が枯渇する恐れが生じるケースもあります。資産が預貯金だけでは、低金利なので資産を増やすことはできず、使えば使った分だけ残高を減らすことになります。加えて、インフレで物価が上がり、お金の価値が下がってしまうと、「お金に困る人」になってしまいかねません。

長い老後のためには、資産運用をしながら取り崩すという考え方を取り入れましょう。自分で老後資産を準備するために、iDeCoやNISAをしている人なら、資産運用を止めずに長期投資を続けていきます。老後資産が必要になった時点で全部解約してしまうのではなく、支出で必要な分を現金化し、残りは運用を続けていきます。リスクを抑えた積立投信などの運用であれば、資産寿命を延ばすことが期待できます。無理のない範囲内で長期投資を心がけることが大切です。

お金に困る人と困らない人との違い

お金に困る人と困らない人と違いを一言でいうと、長期的な視点を持って、支出を抑えつつ、資産を減らない習慣が身についているかどうかだといえます。
年齢を重ねれば高齢期になることは、誰にでも予想できることです。高齢期になれば、収入も減るし、働くことも容易でなくなります。そうなった場合に、どうするのかを考えて行動したかで決まるといえます。

まず老後をどう過ごすのかというライフプランを描き、生活の質を維持しつつ、自立した生活が送れるようにするためにはどうすれば実現できるかを考えていきます。そのためには、資産や負債の確認が必要になります。毎月の生活費はどれくらいかかっていますか?資産形成が必要であれば、収入のうちいくら貯蓄や投資に回すのか、具体的な目標を持って行動していきます。

場合によっては、収入を得るために働き続けることもあるでしょうし、支出の見直しをしてスリムな家計を目指すこともあるでしょう。

しかし、お金のことだけにとらわれていても、老後は豊かには過ごせません。健康でなければ、老後を楽しむことや、したいこともやりたいことも体力がなければ実現できません。健康を害すれば、医療費や介護費用の支出が増えます。一方、健康に気遣ってバランスの良い食事や無理のない運動などを習慣化すれば、長期的な支出の削減にもつながります。
何にお金をかけたら幸せに感じるのかは、個人差があります。老後は小さくても幸せを感じられる充実した時間を過ごしたいものです。老後にお金に困らない人になるためには、「人生をどう過ごしたいか」を考えるところから始まります。

今からできることはたくさんあります。方向性が決まったら、小さな一歩を踏み出しましょう。

池田 幸代 株式会社ブリエ 代表取締役 本気の家計プロ®

証券会社に勤務後、結婚。長年の土地問題を解決したいという思いから、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー(AFP)を取得。不動産賃貸業経営。「お客様の夢と希望とともに」をキャッチフレーズに2016年に会社設立。福岡を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー

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