25/01/22
【楽天カード】2025年以降の改悪に影響がある人は?影響額はいくらなのか
発行枚数3144万枚(2024年9月末時点)と多くの人が保有している「楽天カード」。楽天市場の買い物でポイント還元率をアップできるだけでなく、地域のお店での決済でも100円につき1ポイントもらえるお得なカードですので、普段から利用しているという方も多いでしょう。
そんな楽天カードでは、2024年12月にサービスの変更を発表。そのなかには優遇が減ってしまう「改悪」ともいえる項目もあります。今回は、2025年以降予定されている楽天カードのサービスの変更点を紹介します。
楽天カード「改悪」の影響がある人①電気代やガス代の支払いをしている人
楽天カードを利用すると、原則として100円につき1ポイントがもらえるのですが、大手電力会社やガス会社での還元率は「500円につき1ポイント」になっています。
2025年3月1日からは、「500円につき1ポイント」となる対象が増えます。例えば、電気会社ではauでんき、ENEOSでんきなど、ガス会社ではiTSCOM東急でんき&ガス、アストモスガスなどが、ポイント還元率の低下の対象となります。
今回の変更の対象の場合、月に電気代とガス代で2万円(税抜)利用している方の場合、これまで200ポイント貯まっていたものが40ポイントとなり、毎月160ポイント少なくなります。
楽天カード「改悪」の影響がある人②決済サービスへチャージしている人
楽天カードでWAON、nanaco、モバイルSuicaといった他の決済サービスにチャージする場合には、ポイント還元がありません。一方、一部のサービスではチャージによってポイント還元が得られていました。つまり、チャージ時の決済ポイントと決済サービスの利用時のポイントの2重取りができるのです。
しかし、2025年3月1日からはチャージによる決済ではポイントが付与されない支払先が増えます。具体的には、ANA Pay、JAL Payなどへのチャージにポイントが貯まらなくなります。仮に毎月5万円分チャージをしている場合は、月500ポイント分付与されなくなります。
楽天カード「改悪」の影響がある人③海外サービスを利用している人(Visa・Mastercard)
国際ブランドがVisa・Mastercardの楽天カードでUberEatsやSpotify、SHEINなどの一部の海外サービスの決済をした場合、これまではポイント還元率が「100円につき1ポイント」でした。これが2025年3月1日から「200円につき1ポイント」に変更になります。毎月海外サービスを1万円利用していた場合、100ポイント分貯まらなくなります。
なお、国際ブランドがJCBやAmerican Expressの場合還元率は変わりません。
楽天カード「改悪」の影響がある人③海外旅行で楽天カードを使う人
2025年3月1日からは、国際ブランドがVisa・Mastercardの楽天カードでの海外でのポイント還元率も海外サービスと同様、200円につき1ポイントへ変更になります。なお、国際ブランドがJCB、AmericanExpressの場合は変わらず100円につき1ポイントです。
さらに、国際ブランド問わず、海外利用の決済手数料が、これまでの2.20%(税込)から、3.63%(税込)に値上がりします。
そのため、国際ブランドがVisa・Mastercardの楽天カードを海外で11万円分使った場合、これまでより2,630円分の負担が増えます。
・減少ポイント 11万円÷1.1×1%=1,000円
・増加手数料 11万円÷1.1×1.63%=1,630円
楽天カード「改悪」の影響がある人④カードを紛失・破損した人
楽天カードを紛失・破損した場合、これまで無料で再発行ができましたが、2025年4月1日からは手数料が1,100円発生します。
ただしゴールドカードなど年会費の発生するランクのカードやビジネスカードは今後も再発行手数料が無料です。また、改姓・改名・有効期間満了の更新などによる作り直しも無料です。
楽天カードプレミアムプログラムもスタート
楽天カードの改悪部分の一方、年会費の発生するゴールドカード以上のカード「楽天カードプレミアムプログラム」がスタート。優遇サービスが増えます。
<楽天カードプレミアムプログラムの新規サービス>
楽天カード公式サイトより
●楽天カードプレミアムプログラム①銀行金利の優遇
ゴールドカード以上のカードを保有している場合、楽天銀行の普通預金金利がアップします。2025年1月までに引落口座を楽天銀行に設定し、2月に楽天銀行からの引き落としの実績がある場合、2025年3月より優遇金利が適用されます。
優遇金利の利率はカードにより異なり、最大で年会費33,000円の楽天ブラックカードの場合年0.18%となります。ゴールドカードの場合は年0.13%と、通常の普通預金利率よりも年0.01%増加。100万円預けた場合、税引き前の価格で年100円の利子が増えます。
●楽天カードプレミアムプログラムその② 楽天損保の保険料の支払い時のポイント付与
2025年1月14日より、楽天損保の保険料を、ゴールドカード以上の楽天カードで支払うと、通常カードでは2.5%付与のところ、0.5%増の3%付与されます。こちらは、カードによる違いはありません。
クレジットカードごとに利用目的を決めて使いましょう
楽天カードでは、公共料金の支払いや決済サービスへのチャージ、海外利用において、ポイント還元率が減ってしまいます。影響する金額は利用しているサービスにもよりますが、1万円(1万ポイント)ほど差がつくケースもあるでしょう。
楽天カードのみを利用している方は、複数の国際ブランドを持つという観点でも、固定費や海外旅行用にあと1枚、カードを発行してもいいかもしれません。ただ、高還元率のポイントを求めてカードを作りすぎないようにしましょう。
また、年会費が必要な楽天ゴールドカード以上をすでに保有している方にとっては、嬉しいサービスも開始されますので、上手に活用していきましょう。
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金子圭都 ファイナンシャルプランナー(CFP︎®︎)
学生の頃、親族の死をきっかけにお金について学び、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。お金の勉強をする女性コミュニティでイベントの企画・運営に3年間携わり、のべ200人以上のお金の悩みに寄り添う。その後独立し、お金の不安を安心に変えるマネー相談を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー。
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