額面の4000倍も！高値で売れる「プレミア硬貨」4選

キャッシュレス決済の利用が増え、貯金箱の硬貨は使われずに眠っているだけという方も多いのではないでしょうか。その硬貨のなかに、額面以上の価値があるプレミア硬貨があるかもしれません。今回は硬貨の相場についてご紹介します。

硬貨はどこで作られる？

現金と言えば「紙幣」と「貨幣」ですが、実は製造場所がそれぞれ異なるのをご存知でしょうか？紙幣は日本銀行が発行していますが、硬貨は造幣局が発行しています。造幣局は大阪市、さいたま市、広島市の3か所にあります。造幣局では硬貨の他に日本で開催されたオリンピックのメダルなども製造しています。硬貨の発行枚数は、キャッシュレス決済の利用増加により、年々減少傾向にあります。

価値のあるプレミア硬貨4選

発行枚数が減少傾向にある硬貨ですが、コレクター界隈では、10円玉の縁がギザギザしている「ギザ10」のように硬貨の額面以上の価値を持つ硬貨があります。どのような場合に、硬貨の価値が上がるのでしょうか。

●プレミア硬貨①：発行数が少ない

発行枚数が少ないと、希少価値が高まります。先ほどの例に上げた「ギザ10」は昭和26年～昭和33年の7年間だけ発行された硬貨なので価値があると言われています。

その他にも昭和23年～24年発行の5円玉や、昭和30年～昭和33年発行の50円玉は穴無し硬貨として発行され、希少価値が高くなります。ネットオークションでは過去に穴無しの50円玉が約20万円で取引されていたこともあるようです。硬貨の額面の4,000倍と驚きの差額ですね。

平成13年の100円玉、昭和62年の500円玉も発行数が極端に少ないため、額面以上で取引されることがあるようです。

●プレミア硬貨②：エラー硬貨

エラー硬貨とは、製造中のミスで起こった不良品の硬貨です。例えば、刻印の位置のズレや、5円玉、50円玉の穴のズレがある硬貨です。このような硬貨を日常生活のなかでは見かけることがほとんどなく、希少価値が高いと言えます。ネットオークションを見ると刻印や穴のズレが目立つほど価値が高くなるようです。ネットオークションでは数十円～数百円で出品されているエラー硬貨もあれば、数万円のエラー硬貨まであり、価格帯に幅があります。

●プレミア硬貨③：字体や絵柄が過去のもの

例えば、現在の５円玉はゴシック体ですが、昭和24年～昭和33年は楷書体で書かれていました。このように特定の期間だけ字体が違う硬貨は高値がつく傾向にあります。100円玉は現在の桜のデザインになるまでに2回デザインが変更されました。昭和32年～昭和33年の鳳凰のデザイン、昭和34年～昭和42年の稲穂のデザインは希少価値が高いと言えるでしょう。ネットオークションでは鳳凰デザインの100円玉は1枚200円前後が相場のようです。

●プレミア硬貨④：記念硬貨

オリンピックや万国博覧会の時などに、数量限定で記念硬貨が発行されます。一定期間のみの販売で数量も限られているため、価値が高くなることがあります。「プレミアム貨幣」と呼ばれる記念硬貨には銀・金などの貴金属が含まれ、額面も千円銀貨幣、一万円金貨幣などと、通常の硬貨と異なります。2023年時点では造幣局のオンラインホームページにて「2025年日本国際博覧会記念貨幣」（大阪・関西万博）の申し込みが開始しています。発行枚数などによりますが、記念硬貨を購入しておくことで、数十年後に硬貨の価値が高まるかもしれません。

まとめ

硬貨の種類によって額面以上の価値になるものがあることがわかりました。上記条件の他に、未使用かどうかや、見た目の美しさなども取引価格に影響があります。上記条件を満たしていても額面以上の価値になるとは限りませんので注意しましょう。宝探し気分で自宅や実家の硬貨を調べてみて、気になる硬貨があった時は査定に出したり、ネットオークションで類似硬貨の取引価格をみたりして調べてみてくださいね。

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