22/08/31
お金をまったく管理できない人の末路は悲惨
あなたは将来に備え、貯蓄できていますか?コツコツと貯めるのが得意だという人もいれば、貯蓄したいと思いつつもついつい使ってしまう人、そもそも貯蓄の必要性を感じていない人など様々だと思います。
今回はお金をまったく管理できずに大失敗をしてしまったという3人の方にお話を伺ってきました。貯蓄をしていないことで味わった地獄とは…。また、お金の管理が苦手な人でも簡単に貯める方法についてもご紹介します。
お金を管理できない人の末路1:「金欠こそ出世の近道」と豪語し、派手な生活を続けたAさん
20代で年収1000万円を稼いでいたというAさん(46歳/独身)。20代当時、高収入であると自負していた彼は、仕事を頑張っているのだから、稼いだ分は自由に使いたいと、腕時計や外車、スーツなどの高級品やクラブのVIPルームや有名レストランなどにお金をつぎ込んでいました。
「金欠の方が死ぬ気で仕事を頑張れるから出世するんだ」と豪語していたAさんですが、散財を続けるうちに預金が0となり、消費者金融での借金を繰り返すようになってしまいました。それでも「そのうち出世払いで大丈夫」と高をくくっていましたが、30代後半になっても役職が上がらず、気づけば出世の道が断たれる40代に突入。どうやら、社内に借金があることや散財癖が知れ渡り、出世を阻んでしまったとのこと。更に、昨年、婚活で出会って婚約した彼女に結婚前のけじめとして、借金を打ち明けると、「年収が高いから結婚を決めたのに、借金があるなんて論外」とばっさりフラれてしまいました。
46歳になった今、独身で役職もついていない自分を情けない…堅実に貯蓄しておくべきだったと話してくれました。
お金を管理できない人の末路2:「負けてもやめられない」趣味のパチンコに没頭するBさん
Bさん(38歳/既婚)は、専業主婦の妻(29歳)と子供(5歳)を一家の大黒柱として養っています。年収は450万円程度。学生の頃からの趣味であるパチンコを今でもやめてくれず、家計が苦しいと奥様が相談してくださいました。
「実際ほとんど負けているんですが、辞めてくれず、月に10~15万円のお小遣いをつぎ込んでしまうんです」と奥様は悩んでいました。勝った時には、ニコニコと化粧品やお菓子、おもちゃなどの色々な景品を持って帰ってきてくれるものの、本当に必要な物は家計が苦しくて我慢せざる得ないのだそうです。
パチンコを辞めるように何度話しても「仕事でストレスが溜まってるのだから、趣味くらい思う存分やらせてほしい」と旦那さんはいうそうです。それでいて、奥様がパートに出ることを提案すると、「子供が可哀そうだろう!」。解決策が見いだせなかったそうです。
夏に幼稚園でプールセットの準備が必要になり、それすら買えない状況に危機感を感じたと奥様。今後、生活を続けていくことが恐ろしくて仕方ない…と打ち明けてくれました。
お金を管理できない人の末路3:「狙うは一攫千金」借金があるのにコピートレードを始めたCさん
ゲーム課金やネットショッピングなどで散財し、リボ払いを利用していたCさん(40歳)。散財が奥様にバレ、ひどく叱責されたのをきっかけに、手っ取り早く借金を埋めようと、無料の金融セミナーに顔を出すようになりました。そうしてCさんが始めたのが、FXのコピートレード(プロトレーダーなどの手法を真似して投資する手法)でした。何もしなくても勝手に投資してくれる点、預けたお金が0になることはあってもマイナスにはならないという点に惹かれたとCさんはいいます。
負けなしだというトレーダーを1人紹介してもらい、積立で貯まっていた300万円を解約し、その中の100万円を使用しました。はじめて3カ月ほどは月に10万円ほどのプラスが出たそうです。これに味をしめたCさんは奥様を説得し、残りの200万円も全額投資することに。すると、ある日の夜中に悲劇が…。数百万円あったはずの資金がたった5万円に…。今までコツコツと貯めてきた資金が水の泡のように消え去ってしまったのです。
せめて消えた300万円だけでも取り戻したいと思うが、もう、どうしていいかわからない…とCさんは肩を落とします。
お金をまったく管理できない人には「先取り貯金」がおすすめ
程度の差こそあれ、上記の3人のようにお金の管理ができない人は意外と多いのではないでしょうか。欲求に負けて後先考えずにお金を使っうと、悲惨な末路が待っています。
お金の管理ができない、自信がないという方におすすめしたいのは、「先取り貯蓄」です。
先取り貯蓄とは、毎月の給料から余った分を貯蓄に回すのでなく、毎月一定額を先に貯蓄する方法です。
お金の管理が苦手な人はあるとついつい使ってしまうという特徴があります。そこで、先に貯蓄分を抜いてしまえば、使ってしまうことを避け、確実にお金を貯めることができます。
先取り貯蓄といっても、自分で銀行口座に移すようにすると「今月は貯めなくていいか」などとつい甘えてしまうこともあるかもしれませんし、何より手間がかかります。自動積立定期預金、財形貯蓄、つみたてNISAやiDeCoなど、自動的・強制的に先取り貯蓄ができる方法を利用すると、より確実に貯められるでしょう。
まとめ
お金の管理ができない3人のエピソードから、改めて貯蓄の必要性を感じていただけたことと思います。「管理できない=貯蓄できない」と諦めてしまうのでなく、ぜひ、「先取り貯金」をはじめてみてはいかがでしょう。ついつい使ってしまうことを防ぎ、自動的にお金が貯まりはじめるでしょう。今までの浪費をコツコツと取り戻していきましょう。
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城山ちょこ ライター
東京海上日動火災保険出身。慶応大学院SDM研究科修了。
2013年よりライターの道へ。執筆ジャンルは金融(保険)、働き方、子育て、結婚など女性のライフスタイル全般。2児の子育てと仕事の両立に日々奮闘中。丁寧でわかりやすい記事をモットーとしています!
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