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20/05/27

資産運用・経済

円高・円安ってなに? 円高と円安ならどっちがお得なの?

※本記事ではアフィリエイト広告を利用しています。

よくニュースで「円高」「円安」などと報じられます。文字どおり「円が高く(安く)なったんでしょう」ということはわかると思いますが、それにどんな意味があるのか、どっちがお得なのかということまでちゃんと理解している人は意外と多くないのではないでしょうか。

今回は、円高・円安のしくみや、円高・円安になるとどうなるかといった基本をおさらいしたいと思います。

1ドル=100円が1ドル=80円になったら円高? 円安?

円、ドル、ユーロ、ポンド、元……世界にはさまざまな通貨があります。この通貨をそれぞれの国内で使う分には問題ないのですが、貿易や旅行などで、他の国などとやりとりするときには、自分の国の通貨を相手の国の通貨に交換しなければいけません。そして、交換するときには「いくらといくらで交換するか」という通貨の交換比率が必要です。この交換比率のことを為替レートといいます。

為替レートは、日々動いています。ニュースなどでよく耳にする「円高」「円安」という言葉は、円と他の通貨の為替レートが動いて、円の価値が高く(安く)なったということを表しています。テレビのニュースなどでは多くの場合、円とドルの為替レートが紹介されています。

為替レートの動きは、お金の人気投票によって動きます。
円を持つ方がよいと判断する人が多ければ円を買う人が増え、他の通貨より円の価値が上がる=円高となります。
逆に円よりも他の通貨を持つ方がよいと判断する人が多ければ円を手放す人が増え、円の価値が下がる=円安となります。

円と他の通貨はシーソーのような関係です。つまり、どちらかの通貨が高くなれば、もう一方の通貨は下がります。

では、問題です。1ドル=100円だった為替レートが1ドル=80円になったら、円高でしょうか、円安でしょうか。
答えは「円高」です。一見、円の金額が下がっているのだから円安では? と思われるかもしれませんが、違います。同じ1ドルで交換できる円の金額が減るということは、ドルから見ると円の価値が上がっている(円が高くなっている)ことを表します。

逆に、1ドル=100円だった為替レートが1ドル=120円になったら「円安」です。同じ1ドルで交換できる円の金額が増えたということですから、ドルから見ると円の価値が下がっている(円が安くなっている)ことになります。

円高・円安はどっちがお得なの?

円高・円安は、私たちの暮らしに大きな影響があります。
円高になると、外貨の価値が下がり外国の通貨が安く買えるので、外国製品や原材料などを安く輸入できるようになったり、海外旅行をしやすくなったりします。
たとえば、一泊100ドルの海外のホテルに泊まるとします。このとき、円高になっているほど安く泊まれることになります。

逆に円安になると、円の価値が下がり外国の通貨が高くなるので、海外からの旅行客が来やすくなり、百貨店や観光地などの売り上げに良い影響が期待できます。また、商品を輸出している会社は、海外で商品が売れると売上がアップすることになります。
たとえば、1つ100ドルの時計を海外に輸出して売ったとします。このとき、円安になっているほどあとで円に交換したときの利益が大きくなります。

一般的には、このとおり円高は輸入、円安は輸出に有利といわれます。ただ、逆にいえば円高は輸出、円安は輸入に不利ともいえますので、どちらが絶対にいい、といえるものではないことを押さえておきましょう。

円高・円安はどっちがお得なのか、答えとしては、立場によって変わるというのが正解です。
例えば、海外旅行によく行く人にとっては、円高のほうが良いという感じです。

円高で買って、円安で売ると利益が出る

外貨預金やFX(外国為替証拠金取引)など、外貨を用いた運用をするときには為替レートの影響を受けるので、為替の変動により利益が出たり、損をしたりします。

例えば為替レートが1ドル=110円のときに、1万ドルを外貨預金に預けた場合を考えてみましょう(なお、ここでは手数料は考慮しません)。
預けた金額の合計は(1ドル110円×1万ドル)=110万円です。

その後為替レートが円安に動き、1ドル=115円になったときに円に戻したとすると、戻ってくるお金は(1ドル115円×1万ドル)=115万円となります。
つまり、利益は115万円-110万円=5万円となるのです。

逆に、為替レートが円高に動き、1ドル=105円になったときに円に戻したとすると、戻ってくるお金は(1ドル105円×1万ドル)=105万円です。
105万円-110万円=5万円の損失となってしまいます。

為替レートの上下による利益を為替差益、損失を為替差損といいます。
外貨運用では預けた時の為替レートよりも円安の時に払戻しすれば為替差益が得られます。逆に円高の時に払戻しすると為替差損により投資金額が目減りするリスクがあります。

まとめ

お金の価値を表す為替レートは日々動いていること、輸入や輸出の面で私たちの生活に深く関わっていること、そして為替レートの値動きによって利益や損失が出る場合があることなどを紹介してきました。
これだけ知っていれば、今日からニュースの見え方が変わってくるはずです。ぜひ覚えておいてくださいね。

頼藤 太希 マネーコンサルタント

(株)Money&You代表取締役。中央大学商学部客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に現会社を創業し現職へ。ニュースメディア「Mocha(モカ)」、YouTube「Money&YouTV」、Podcast「マネラジ。」、Voicy「1日5分でお金持ちラジオ」、書籍、講演などを通じて鮮度の高いお金の情報を日々発信している。『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)、『定年後ずっと困らないお金の話』(大和書房)、『マンガと図解 はじめての資産運用』(宝島社)、など書籍100冊、累計170万部超。日本証券アナリスト協会検定会員。宅地建物取引士。ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本アクチュアリー会研究会員。X(旧Twitter)→@yorifujitaiki

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