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26/01/01

家計・ライフ

100万円を「安全」かつ「高金利」で預けるおすすめ7選

【100万円を「安全」かつ「高金利」で預けるおすすめ7選

2026年、今年はどんな年にしたいでしょうか。実現したいことが数多くある人も、少なく絞っている人も、ベースとなる資金が大切であることに変わりはありません。

100万円の貯蓄ができたら「何に使おうかな」と考えるのは、とても楽しい悩みですよね。しかし、その100万円が「最初の100万円」なら、使うのはもう少し待ちましょう。
何かあった時のために、少なくとも毎月の平均支出の3カ月~6カ月分は、手元に置いておきたいお金です。
つまり、最初の100万円は使うより貯蓄。では、どこに預けるといいのでしょうか。

生活費口座とは別に、貯蓄口座を作る

貯蓄を続けるコツは、生活費のための口座と、貯蓄のための口座を分けて管理することです。
生活費の口座に残高が多くあると、気持ちが大きくなってつい使い過ぎてしまう経験は、多くの人が持っているのではないでしょうか。
もし、貯蓄用の口座を作らないまま生活費の口座の残高が100万円を超えた、という場合でも、できるだけ早めに貯蓄用口座に100万円を移しておきましょう。

貯蓄用口座を分けなくても100万円の貯蓄ができたのは大変いいことです。
とはいえ、効率的に管理、運用するには生活費の口座とは分けておくほうがいいでしょう。
貯蓄用の口座は、生活費の口座とは別の金融機関で作ります。
同じ金融機関で普通預金と定期預金、それぞれの口座を開設することもできますが、総合口座扱いだと、普通預金のお金が足りなくなっても定期預金の範囲内でもお金を引き出すことができます。
つまり、定期預金をしていても、その分使ってしまうので実質貯蓄が少なくなってしまうのです。

最初の100万円は、何かあった時に引き出しやすい口座が適していますので、普通預金でもOK。ただし、キャッシュカードは普段持ち歩かず、あくまでも緊急予備資金としてキープしておきましょう。
普通預金でも、金利の高い金融機関を選べばおトクに貯めておけます。

とはいえ、当面使う予定のないお金であれば、定期預金のほうが金利が高くおトクです。
では、具体的にどこに預けたらいいのでしょうか。1年もの定期預金金利とともに、7つ紹介します。なお、以下は2025年12月26日時点の情報をもとに作成、金利は税引き前のものです。

預け先(1):あおぞら銀行 BANK・金利1.25%

あおぞら銀行は、メガバンクでも地方銀行でもないユニークな銀行です。もともとは1957年に「日本不動産銀行」として設立された銀行で、金利が高い特徴があります。
メガバンクではないので、「なじみがない」「どんな銀行かわからない」と心配になる人もいるかもしれません。実際、国内には15拠点なので、目にすることも少ないでしょう。
しかし、あおぞら銀行は2001年として再スタートしてから25年。海外でも業務を展開し、少数精鋭のコンパクトな体制で、不動産ファイナンスなどの専門性の高いサービスを提供し続けています。

あおぞら銀行の円定期預金(1年)の金利は、年0.65%。
これだけでもメガバンクの金利0.275%と比べて2倍以上と魅力的ではありますが、2025年12月1日からキャンペーンをしており、口座の新規開設者は年1.25%で運用できます。

このキャンペーンは、「あおぞら銀行25周年記念」として募集されている「BANK THE Gift スペシャル定期」で、2026年2月28日までの新規口座開設者が対象です。
ただし、募集総額が500億円となっており、その金額に到達した時点で取り扱いは終了になります。つまり、早めの口座開設をしたほうがよいということです。

そして、口座開設後は開設者自身がインターネットバンキングで預け入れの手続きが必要です。預入れができる期間は2026年3月31日までですが、総額500億円ですから預入も早めが肝心です。
口座開設をした後何もしないでいると、せっかくの優遇金利が生かされなくなってしまいますので、最後までしっかり手続きしてください。

100万円を1.25%の金利で1年預けたら、1年後の利息収入は税引後で9961円です。

100万円×1.25%=1万2500円(税引前利息)
1万2500円-2539円(税)=9961円(税引後利息)

あおぞら銀行は、普通預金の金利も高く、2025年12月時点で年0.5%。
さらに、2026年2月2日からは利上げして0.75%です。
もし、定期預金を1年待たずに解約した場合には、途中解約利率は年0.1%。
ですから、1年預けることが難しいかもしれない、と思う場合には、はじめから普通預金にしておくのもひとつの選択肢です。

また、1年経過後は自動的に普通預金に預け替えられます。
定期預金の自動継続にはならないことに注意が必要ですね。
1年経過後に、定期預金で運用したいと思ったら、改めて定期預金に預けることが必要です。
こだわりを感じさせる、あおぞら銀行の口座開設を、この機会に検討してもよさそうですね。

預け先(2):オリックス銀行・金利1.20%

オリックス銀行には、インターネット取引専用の「eダイレクト預金」があります。
通常の1年定期でも、2025年12月時点の金利は年0.85%。メガバンクよりも高く、あおぞら銀行よりも高いですね。
インターネット取引専用だからこそ、実現している高水準な金利と言えるでしょう。

オリックス銀行も2025年12月時点で、新規口座開設者限定の優遇金利プログラムをキャンペーンをしています。
定期預金の優遇金利を受けるには、eダイレクト預金口座を新規に開設し、優遇金利定期預金作成期間中に「優遇金利定期の申し込み」から申し込みをする必要があります。

対象者には、お客さま専用ページに、「優遇金利定期預金申し込み」の専用ボタンが表示されますので、そこから手続きをしていきましょう。
優遇金利では、1年もので年1.20%、5年もので年1.40%です。

100万円を1年預けたら、1年後の利息収入は税引後で9563円です。

100万円×1.20%=1万2000円(税引前利息)
1万2000円-2437円(税)=9563円(税引後利息)

5年ものの場合、利息が複利になります。オリックス銀行のシミュレーションツールで計算したところ、5年後の税引前利息は7万2246円、税引後利息は5万7570円となっていました。

金利だけではなく、預ける期間も大切ですね。
時間を味方につけた運用を、最初の100万円から意識していきましょう。

また、オリックス銀行には2週間定期預金があります。
いつ使うかわからないお金だと、定期預金の期間の設定に迷ってしまいますが、オリックス銀行eダイレクト預金なら2週間だけの定期預金で金利は年0.22%(税引前)が適用されます。
この金利でも、大手都市銀行の普通預金金利(0.20%)よりも高いですよね。利用する価値はあるでしょう。

2週間定期預金は、50万円以上から預けられるので、「とりあえず預けておく」感覚で始められるのがいいですね。

100万円を2週間定期預金に預けたら、14日後の税引後利息は83円です。
100万円×0.22%×(14日÷365日)=83円(税引前利息)
83円-16円=67円(税引後利息)

2週間後にどうするかは、預け入れる時に、次の3つのいずれかを選べます。

・元利自動継続
元金に税引後の利息を加え、前回と同一の預入期間で自動継続される。
つまり、2週間複利。

・元金自動継続
前回と同一の預入期間、預入金額で自動継続します。
利息はeダイレクト普通預金へ入金される。
つまり、単利運用。

・自動解約
元金と税引後の利息はeダイレクト普通預金へ入金される。

すぐに使う予定がなければ、2週間複利の「元利自動継続」を選ぶとよいでしょう。
2週間預けた利息は67円なので、「元金自動継続」にして利息だけ普通預金に入金しておいても、利息収入としての存在感に乏しいのではないか、と思うからです。

預け先(3):auじぶん銀行・金利1.05%

生活費用のお金でなければ、少しでも金利のよい定期預金に預けるのが基本です。ほったらかしでも普通預金よりはおトクですし、急に資金が必要になって引き出しても、金利が普通預金なみになる程度のデメリットであれば、決して損であるとは言えないでしょう。
ただし、預ける時には金利のよい金融機関と口座を選ぶように比較検討することが大切。あとはほったらかしでいいのですから、最初だけは少し頑張ってみてください。

auじぶん銀行は、スマートフォンアプリで使える便利なインターネットバンク。KDDIと三菱UFJ信託銀行が共同出資して設立された銀行です。
auユーザーではなくても使えるので、利用しやすい銀行です。
ただし、今回紹介するキャンペーンでは、au・UQ mobile のユーザーに上乗せ特典があります。

まず、どの携帯ユーザーでも対象になる特典を見ていきましょう。
auじぶん銀行では、「冬の1年もの特別金利キャンペーン」として、2025年12月1日~2026年2月28日までの間に「1年もの円定期預金」を預入れた場合、特別金利 年1.05が適用になります(通常金利 年0.40%に加えて年0.65%の金利が上乗せ)。

特別金利を利用するには、100万円を預ける時に画面に表示される「利用可能なキャンペーン・プログラム」から、「冬の1年もの特別金利キャンペーン2025」を選択する必要があります。
通常の金利は年0.40%ですが、キャンペーンを利用すれば年1.05%にアップします。

金利が年1.05%ですから、100万円を1年間預ければ、税引後の利息は8367円です。
100万円×1.05%=1万500円(税引前利息)
1万500円-2133円=8367円(税引後利息)

そして、au・UQ mobile のユーザーには上乗せ特典として、年0.20%で1年間運用した際の利息相当額の現金がプレゼントされます。 つまり、実質的に金利年1.25%と同等です。

金利が年1.25%とすると、100万円を1年間預ければ、税引後の利息は9961円です。
100万円×1.25%=1万2500円(税引前利息)
1万2500円-2539円(税)=9961円(税引後利息)

これなら、(1)あおぞら銀行と同じです。
auじぶん銀行定期預金の預け入れの金額は、1万円以上1円単位。使っている携帯の種類によって、そして預けたい金額によって選択するといいでしょう。

くれぐれも、キャンペーンの選択は忘れないようにしてください。
選択を忘れて通常の1年もの定期預金なら、金利0.40%ですから、受取金額は3188円です。
100万円×0.40%=4000円(税引前利息)
4000円-812円=3188円(税引後利息)

さらにうっかりして普通預金のままにしてしまったら、金利は0.21%ですからほんの1674円に。
100万円×0.21%=2100円(税引前利息)
2100円-426円=1674円(税引後利息)
ですから、選択を忘れないようにしましょう。

ちょっと面倒…、と思うかもしれませんが、自分の時間をとりやすい時期に腰を据えて手続きし、金利収入アップ計画をすすめてはいかがでしょうか。

預け先(4):静岡銀行インターネット支店・金利1.00%

地方銀行や信用金庫にも、金利優遇キャンペーンをしているところは少なくありません。
なかでもインターネット支店なら、スマートフォンやパソコンがあれば、全国どこからでも申し込めるのがメリットです。

静岡銀行インターネット支店では、新規に口座開設した人を対象に、ウェルカム定期預金の優遇金利のキャンペーンをしています。
期間は、2025年12月25日~2026年3月31日までのインターネット支店の口座開設が対象。預け入れは口座を開設してから翌々月の月末日までです。

預け入れは、「しずぎんアプリ」から。アプリをダウンロードして、口座情報を登録します。
定期預金メニューから「ウェルカム定期預金」を選んで預け入れします。

金利が年1.00%ですから、100万円を1年間預ければ、税引後の利息は7969円です。
100万円×1.00%=1万円(税引前利息)
1万円-2031円=7969円(税引後利息)

静岡銀行の口座にお金を預けても将来的に引き出しにくいのではと思われるかもしれませんが、静岡銀行のインターネット支店の場合、セブン銀行のATMを利用すると、月3回までは無料で利用できます。
それに、地方銀行の店舗は東京などにも意外とあります。
静岡銀行なら、東京の丸の内や新宿にも店舗があるので、思った以上に便利に使える人も多いのではないでしょうか。

預け先(5):UI銀行(東京きらぼしFG)・金利 1.00%

UI(ユーアイ)銀行は、東京きらぼしフィナンシャルグループが運営する、スマートフォン専用のインターネット銀行です。
店舗を持たない銀行ですが、きらぼし銀行の店舗で対面サポートを受けられます。
大きな金額の取引には、安心感や信頼性が重視されます。はじめての100万円を預けるなら、ネット銀行の金利の高さと、実店舗を持つ銀行の安心感を兼ね備えているところもいいのではないでしょうか。

UI銀行の定期預金1年ものの金利は年1.00%。この金利はキャンペーンではないので、特別な条件はありません。自分のタイミングでスマートフォンから口座開設、金利を確認して定期預金に預け入れをすればいいだけ。
とてもシンプルでわかりやすそうです。

金利が年1.00%ですから、100万円を1年間預ければ、税引後の利息は7960円です。
100万円×1.00%=1万円(税引前利息)
1万円-2031円=7969円(税引後利息)

UI銀行には、総預金の1カ月平均残高に応じて5つのステージがあり、ATM出金手数料の無料になる回数や、他行あて振込の手数料が無料になる回数が決まります。
手数料が無料になるのは、出金が月1~20回、振込月2~20回なので、ステージのランクによっては利用にコツがいりそうです。

ただ、キャッシュカードを持たなくても、スマートフォンのみでATMの取引ができるのは便利そうです。
とはいえ、100万円の定期預金をするのなら、出金に便利さを求める必要性は小さいかもしれません。出金が少々面倒なほうが、貯蓄残高をキープするには好都合でもあるでしょう。

預け先(6):楽天銀行・金利 1.00%

楽天銀行は、いわゆる楽天経済圏を活用している人なら当たり前のように開設しているのではないでしょうか。
楽天経済圏とは、買物なら楽天市場、クレジットカードは楽天カード、携帯電話は楽天モバイル、銀行は楽天銀行、といった楽天によるサービスを利用して、楽天ポイントを貯め、そのポイントをさらに楽天サービスの利用に使う…といった仕組みのこと。
楽天ポイントで支払えるものも多いので、生活費の節約にもつながります。

そのためか、楽天銀行の金利優遇のキャンペーンは、新規開設が条件にはなっていません。
対象は、楽天銀行の口座を持っている人なので、開設しているのが前提です。
期間は、2025年11月21日~2016年1月31日、預け入れ金額は1000円以上1円単位です。
実は100万円貯まっていない、という人でも優遇金利での定期預金で預けられるはうれしいですね。

キャンペーンは、「冬のボーナスキャンペーン」として、1年もの(金利1.00%)と、6カ月もの(金利0.80%)の2種類があります。
1年ものであれば、金利が年1.00%ですから、100万円を1年間預ければ、税引後の利息は7969円です。
100万円×1.00%=1万円(税引前利息)
1万円-2031円=7969円(税引後利息)

6カ月なら、金利が年0.80%ですから、100万円を6カ月間預けると、税引後の利息は3188円です。
100万円×0.80%×(6カ月÷12カ月)=4000円(税引前利息)
4000円-812円=3188円(税引後利息)

満期日以降の利息は、満期取扱が「元利自動継続」または「元金自動継続」の場合には、
満期日現在の定期預金の利率が適用されます。
「満期自動解約」の場合、普通預金の利率が適用されます。

1年ものと6カ月ものの定期預金を比べると、利息の受け取りは1年もののほうが増やすことができます。
しかし、今後金利が上昇していくことを見込むなら、あえて6カ月定期にして、満期取扱に元利自動継続を選ぶ、という方法もあります。

2025年12月には、日銀が金融政策決定会合で約1年ぶりの利上げを決めました。
政策金利は約30年ぶりの高水準となる0.75%。今後の経済・物価情勢に応じて、さらに利上げとなる可能性もあります。
様子を見ながら、機動的に運用するスタイルもいいでしょう。

預け先(7):個人向け国債固定3年・適用利率約1.10%

投資にも興味があるなら、個人向け国債もいいでしょう。
個人向け国債は郵便局はじめ、銀行や証券会社など各金融機関で取り扱っています。
個人向け国債は元本割れがなく、国が発行しているので安心です。

個人向け国債には、変動10年、固定5年、固定3年の3種類あります。変動10年の利率は、半年ごとに実勢金利に応じて見直されますが、固定3年と5年は、購入した時に金利が決まります。金利は最低でも0.05%が保証されていて、発行後1年経てば1万円単位で中途換金も可能です。中途換金の際には、直近2回分の利子相当額が差し引かれますが、どの国債を購入しても元本割れはしません。

最初の100万円であれば、固定3年で計画的に運用すると、将来の受取金額がはじめに計算できる点がメリットです。
もう少し長期で運用したいなら、固定5年もいいでしょう。固定3年より金利も高いので、じっくり運用したい人に向いています。

個人向け国債は毎月売り出されており、その都度適用利率は変わります。固定3年の場合、2025年9月販売分が0.93%、10月が1.01%、11月が0.99%、12月が1.10%と、上がったり下がったりを繰り返しながら、徐々に上がってきています。

そこで、適用利率を2025年12月と同じ1.10%として考えてみましょう。
国債の利払いは半年後ですから、元本100万円なら5500円、1年で1万1000円です。
半年ごとに見てみると、税引後の受取金額は4383円です。
100万円×1.10%×(6カ月÷12カ月)=5500円(税引前利息)
5500円-1117円=4383円(税引後利息)

1年間では、8766円になります。
4383円×2=8766円(税引後利息)

2026年1月の個人向け国債の募集期間は、1月8日~1月30日まで。適用利率は1月7日発表予定です。
発表された利率を確認してから購入したらよいのではないでしょうか。

個人向け国債は、投資とはいえ元本保証の安心の債券です。1万円単位で購入できて、購入金額に上限はありません。投資の第一歩に適した金融商品と言えるでしょう。

今後の金利動向に注目

2025年12月に政策金利が引き上げられ、今後も金利がさらに上がる可能性が意識される局面に入っています。長く続いた超低金利に慣れていると実感しにくいかもしれませんが、金利の動きは預貯金や資産運用の考え方に少しずつ影響してきます。

こうした局面では、資産運用は一気に動かすよりも、情勢を見ながら慎重に進める姿勢が大切です。特に安全性を重視する人にとって、定期預金は選択肢になります。
ただ、今は長期のものよりも1年程度の短めの期間が無難でしょう。金利がさらに上がれば、満期後により条件のよい商品へ乗り換える余地が残るからです。

また、個人向け国債の「変動10年」も検討に値します。市場金利に応じて利率が見直されるため、金利上昇局面では恩恵を受けやすく、元本割れしない仕組みも安心材料です。
すぐに使う予定のない資金の一部を、こうした商品に分散させるのも一案でしょう。
10年は長期ですが、金利は随時見直しされ、発行から1年たてばいつでも換金できるのは大きなメリットです。

金利が動き始めた今は、「様子見=何もしない」ではなく、柔軟に選択肢を残すことが大切な時期。大きな判断は急がず、環境の変化に対応できる余地を持った資産の置き方を意識していきたいですね。

その次の100万円は?

最初の100万円を無事に預けたら、その次はどうしたらいいでしょうか。
まずは、最初の100万円をどうやって貯めたか振り返ってみましょう。今後も同じように貯めてもいいのですが、さらにペースアップできる工夫があれば、ぜひ試してみましょう。

すでに100万円あるのですから、次の100万円はつみたて投資をしながら貯めていく方法も検討してみてください。

個人が少額から始める投資には、NISA(ニーサ、少額投資非課税制度)の利用がオススメです。NISAは、投資の運用益に通常かかる20.315%の税金がかからなくなるのが大きなメリットです。

NISAは2024年に制度がリニューアルして、これまでよりも利用しやすくなりました。
NISAでは、「つみたて投資枠」で年120万円、「成長投資枠」で年240万円まで投資できます。このうち、投資初心者向けなのは「つみたて投資枠」です。
購入できるのは、金融庁の基準を満たした、手数料が安い投資信託がメインです。名前のとおり、毎月などの頻度でコツコツと積立投資ができます。

自分にあった預け先で資産を増やそう

大切なお金を預けるには、できるだけ有利なところを選びたいですね。
元本100万円だと、利息収入といってもまとまった金額になることは難しいのが現状です。
しかし、お金をただでくれる人は、それが10円だったとしても誰もいませんよね。
資金を適切なところに預けるから、お金を生み出しているのです。

お金を生み出したのは、預け先を決めて、実際に預けたあなたです。
ぜひ自分にあった預け先を見つけて、資産を増やしていってください。

タケイ 啓子 ファイナンシャルプランナー(AFP)

36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー

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