25/10/29
いつもお金がカツカツな人に多い7つの貧乏習慣

「いつも普通に生活しているだけなのに」「そんなに贅沢をしているわけでもないのに」なぜかお金が貯まらない…。そんなふうに感じたことはありませんか?
実は、お金が貯まらない原因は、収入の多い・少ないよりも日々の何気ない習慣に隠れていることが多いのです。お金の貯まらない人は、気づかないうちに“お金が貯まる人なら絶対にしない行動”を繰り返しているかもしれません。
今回は、そんな「お金の貯まらない人」が無意識のうちにやっている7つの貧乏習慣とその改善案を紹介します。
お金の貯まらない人の習慣1:小さな出費を「たいしたことない」と思う
お金持ちほど、“小さな出費”に敏感です。自分がムダだと感じるものには、たとえ1円でも出し惜しみします。一方で、お金が貯まらない人ほど、「このくらいならいいか」と軽く考えてしまいがちです。
たとえば、自販機での飲み物代、銀行の振込や引き出しにかかる手数料、送料を無料にするための“ついで買い”など。
どれも1回の支出は小さくても、積み重なれば年間で数万円になることもあります。
お金持ちは、こうした支出に「価値がない」と判断すれば、一切お金を使いません。
その姿勢は、周囲から見ると「ケチ」に見えるかもしれませんが、お金が貯まる人は“小さな出費の積み重ねが大きな差を生む”ことを知っています。だからこそ、ムダな出費には人一倍、鋭い目を光らせているのです。
【お金が貯まる改善ポイント】
・「小銭だからいいか」をやめて、“習慣の見直し”から始める
・自販機を使わず、マイボトルを持参する
・「必要なものリスト」を作り、衝動買いを防ぐ
・銀行手数料がかからない曜日・時間帯をチェックする
お金の貯まらない人の習慣2:固定費を見直さず“なんとなく”払い続けている
お金が貯まる人は、「どう増やすか」だけでなく、「どう減らすか」にも敏感です。
家計には、毎月決まって支払う固定費(家賃・保険料・通信費・光熱費など)と、月ごとに変動する変動費(食費・美容代・日用品など)がありますが、貯まる人はこの“固定費”の管理に特にシビアです。
なぜなら、固定費は一度見直すだけで、その後ずっと家計の負担を軽くできるからです。
たとえば、お金持ちは保険に不要な特約を付けませんし、スマホも実際の使用量に合ったプランを選びます。継続的にかかる出費のムダを見直すだけで大きな効果が得られることを知っているのです。
こうして浮いたお金を貯蓄や投資に回し、少しずつ資産を増やしていきます。まずは、保険料や通信費などの固定費をチェックし、「本当に必要な支出かどうか」を見直すことから始めてみましょう。
【お金が貯まる改善ポイント】
・保険、スマホ、光熱費などの固定費を年に1回は見直す
・加入中の保険の「特約」や「重複保障」がないか確認
・通信プランは、実際の使用量に合ったものに変更を検討
・使っていないサブスクリプション(定額サービス)や会員サービスを解約
・見直して浮いた分は、自動積立などに回す
お金の貯まらない人の習慣3:給料日になると気がゆるんで“ご褒美消費”をしてしまう
「お給料日が待ち遠しい!」そんな気持ちは誰にでもあります。ただ、お金が貯まらない人は、この「嬉しい気持ち」がいつの間にか“ご褒美”にすり替わってしまう傾向があるようです。
「今日は給料日だから外食しよう」、「頑張った自分に新しい服を買おう」そんなふうに使っているうちに、気づけば今月も貯金ゼロ……という悪循環に陥りがちです。
一方、お金が貯まる人は、「お金を増やす日=給料日」と考えます。
入金されたお金の中から、まず貯蓄や投資に回す分を確保し、残ったお金で生活します。
そのため、給料日でも特別に散財することはありません。とはいえ、まったく楽しみを我慢しているわけではなく、ボーナス時にあらかじめ決めていた範囲で使う、あるいは日々の家計から少しずつ“ご褒美積立”をしておくなど、計画的に「使う喜び」も楽しんでいます。
【お金が貯まる改善ポイント】
・「ご褒美予算」を決める
給料日のたびに使いすぎる人は、あらかじめ“3000円だけ”など上限を決めておくと安心です。
・「先取り貯蓄」を習慣化する
給料が振り込まれたら、すぐに貯蓄口座へ自動で移す設定に。残りの金額で1カ月をやりくりすれば自然と貯まります。
・「ご褒美=浪費」にならないように意識する
一瞬の満足より、“将来の安心”を優先する意識する習慣をつけましょう。
お金の貯まらない人の習慣4:「お金がない」が口ぐせになっている
お金が貯まらない人ほど、「給料が少ない…」「〇〇さんはお金があっていいな」など、ついお金に関するネガティブな言葉を口にしがちです。
頭の中が“お金がない”という思考でいっぱいになると、行動も「ない前提」になり、節約や貯蓄のチャンスを自ら逃してしまいます。
でも実際のところは、“本当にお金がない”というより、収入に見合ったお金の使い方ができていないだけというケースがほとんどです。入ってきた分をなんとなく使ってしまえば、残らないのは当然です。
一方で、お金持ちは「お金がない」とは言いません。代わりに「どうすればお金を増やせるか」「今あるお金をどう活かせるか」と、前向きな言葉で考えます。
同じ状況でも、言葉が変われば意識が変わり、行動が変わり、結果として“お金が増える流れ”をつくることができるのです。
【お金が貯まる改善ポイント】
・「お金がない」と言いそうになったら、「どうすれば○○できる?」に言い換える
例:「お金がない」→「この予算でどうやりくりできる?」など
・収入の多さよりも、“使い方”に意識を向ける
「節約」「貯蓄」「投資」など、ポジティブなお金の話題に触れる機会を増やしましょう。
・ネガティブな口ぐせを言う代わりに、1つ行動を変える
アプリで家計を記録する、先取り貯蓄を設定する、お金に関する書籍を読むなど、お金が貯まる行動に変えていきましょう。
お金の貯まらない人の習慣5:迷ったら「中くらいもしくは高い方」を選ぶ
お金が貯まらない人ほど、“値段で選ぶクセ”があります。
たとえば、メニューや商品に「松・竹・梅」の3ランクがあったとき、つい「松は高いけど、竹なら無難」と考えて、真ん中を選んでしまった経験がある方は多いでしょう。一見、バランスの良い選択に思えますが、これは実は“価格に流されている”状態です。
「竹なら払えない金額ではない」と思っても、本当は「梅」で十分満足できたかもしれません。しかし、安いものを選ぶと「品質が悪そう」「ケチに見える」と感じたり、逆に高すぎると「贅沢しすぎかな」とためらったりしてしまいます。その結果、「中くらいなら間違いないだろう」と、値段を基準に決めてしまうのです。これは、自分の価値基準ではなく、“価格の印象”で選んでいる典型的なパターンです。
迷ったときには値段ではなく、自分の生活や用途に合っているかどうかを基準にする習慣をつけましょう。
【お金が貯まる改善ポイント】
・「値段」ではなく「目的」で選ぶ癖をつける
「高いから安心」「安いから不安」といった感覚的な判断をやめましょう。
・“使う頻度”で買い方を分ける
日常使いは「梅」で十分。特別なときだけ「竹」や「松」を検討。
・「中くらい=安全」思考を手放す
値段の中間=最適ではない。自分にとって本当に必要かを基準に。
お金の貯まらない人の習慣6:派手・個性的なものを好む
「お金持ちはブランド品に囲まれて、豪邸に住んでいる」というイメージを持つ人も多いかもしれません。しかし、実際の富裕層は意外と質素で、シンプルな服装やコンパクトカーを好む人も少なくありません。
たとえば、お金持ちは服を選ぶとき、派手なデザインや個性的すぎるものを避けます。
そうしたアイテムは場所を選んだり、手入れが面倒だったりして、日常生活では使いづらいからです。それよりも、シンプルで実用的・長く使えるものを選ぶのが、お金持ちの基本スタイルです。
一方で、お金が貯まらない人ほど、“見た目の華やかさ”や“流行”に流されやすい傾向があります。派手な服や流行の小物は、すぐに飽きたり、他の服と合わせにくかったりして、結局あまり使わないままクローゼットの肥やしになることも。
しかも、流行ものは「次々と欲しくなる」ため、買い替えるたびにお金が出ていき、気づけば財布が軽くなってしまうのです。
【お金が貯まる改善ポイント】
・「派手」より「実用性」で選ぶ癖をつける
買う前に「これは3~5年使える?」と自分に質問してみましょう。
・流行より“自分に似合う定番”を意識する
何年経っても使えるものを選ぶと、買い替えコストが減ります。
・“見栄消費”をやめる
他人にどう見られるかより、“自分が満足できるか”を基準に。
お金の貯まらない人の習慣7:貯蓄や投資の計画を立てない
お金のない人の特徴として、貯蓄や投資の計画を立てずに行き当たりばったりでお金を使う傾向があります。たとえば、毎月の収支を把握せず、余ったお金があれば使い、貯蓄を後回しにすることが多いです。また、投資に対しては「リスクが怖い」「知識がないから」といった理由で敬遠し、資産を増やす機会を逃しています。
【お金が貯まる改善ポイント】
・「お金の流れ」を見える化する
毎月の収入と支出をしっかり把握し、何にどれくらい使っているかを確認。
家計簿アプリなどを使えば、手軽に見える化できます。
・「先取り貯蓄」で貯金を“自動化”する
手取りの10〜20%を貯蓄用口座に自動で振り分ける設定を。
「残ったら貯金」ではなく「貯金してから使う」習慣に変えることが大切です。
・税制優遇を活用した“増やす仕組み”をつくる
NISAやiDeCoを利用すれば、税金を抑えながら少額投資が可能。
少しずつ積み立てることで、無理なく将来の資産形成ができます。
ついやってしまう無意識の行動を振り返ろう
普段、何気なくやっている行動が、気づかないうちに“お金が貯まらない原因”になっているかもしれません。もし「なかなかお金が貯まらない」と感じているなら、まずは自分の無意識の習慣を振り返ってみましょう。
「つい買ってしまう」「なんとなく使ってしまう」といった小さなクセをなくすだけでも、
お金とのつき合い方はぐっと良くなります。
そしてもう一歩進んで、「お金を貯める」という明確な意識を持つことが大切です。
目的を意識することで、日々の判断や行動が自然と変わり、無理せず貯まる習慣が身についていきます。
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舟本美子 ファイナンシャルプランナー
「大事なお金の価値観を見つけるサポーター」
会計事務所で10年、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として14年働いたのち、FPとして独立。あなたに合ったお金との付き合い方を伝え、心豊かに暮らすための情報を発信します。3匹の保護猫と暮らしています。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。FP Cafe登録パートナー
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