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24/03/03

資産運用・経済

【新NISA】長期的な上昇相場でも「全額突っ込む」はやってはいけないのか

【新NISA】長期的に右肩上がりの相場でも「全額突っ込む」はやってはいけないのか

新NISAが始まりました。新NISA口座経由の2024年1月の購入額は1.8兆円。旧NISAの3倍のペースだそうです。ニューヨーク市場や東京市場の株価は大きく上昇し、これならもっと多く投資しようと意気込む方もいるでしょう。しかし、投資は儲かるときばかりではありません。投資と上手につきあっていくために立ち返りたい基本事項を確認しておきましょう。

投資で増やすつもりが減ってしまうことも

新NISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠を利用して1800万円まで非課税で投資することができます。値上がりによる売買益や、株式の配当金、投資信託の分配金などが無期限で非課税になるお得な制度なので、利用しない手はありません。また、新NISAでは一生涯買付けができるので、大きく資産を増やしていくことも可能です。新NISAは、従来のNISAより使い勝手がよくなったこともあり、若い世代や初心者が投資デビューするきっかけになっています。

2024年の新NISA開始後の市場は好調で、2024年2月22日には日経平均株価が34年ぶりに史上最高値を更新しました。ですから、新NISAで実際に投資を始めた方は価格がどんどん上昇していくという体験をしているでしょう。投資する株式やETF、投資信託が「下がることがある」ということは頭では理解できでも、感情面ではこれからの期待度が高まり、大きな金額を投資したくなります。

しかし、これは誰もが陥りがちな投資の罠なのです。行き過ぎた投資をしていては、利益を手にすることが難しくなり、お金を減らすことにつながってしまいます。

「新NISAに全額貯蓄突っ込む」などもっての外

確かに2024年のスタートは好調ですが、いつまでも上がり続ける相場はありません。ですから、儲かっているときほど投資の基本に立ち返りましょう。
投資は余裕資金ですることが前提です。大げさかもしれませんが、なくなっても困らないくらいのお金としてとらえたいものです。貯蓄の全額を突っ込むなどもっての外です。

市場は想定外のことが起こると敏感に反応して、大きく値を下げることがあります。近いところではロシアのウクライナ侵攻やコロナショック、リーマンショックなどの際に大きく暴落しています。いつ暴落するかはわかりませんが、数年から数十年に一度の間隔で暴落は起こっています。
いざというときのお金もないのに投資をして、いざ資金が必要なときに相場が下がっていれば、損をしても売却しなければなりません。精神的にもつらいし、ライフプランを変更せざるを得ない結果になります。特に老後までに時間が短い場合には、リカバリーすることができません。何より、生活に必要な資金を投資に回してしまうと、常に値動きが気になり精神的にも安定して過ごせないでしょう。

資産を増やすコツは、値動きに一喜一憂することなく、長期投資を行うことです。金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック」「はじめてみよう!NISA早わかりガイドブック」によれば、1985年以降、毎月同じ金額ずつ国内外の株式と債券に積立投資を行った場合、保有期間5年では元本割れが生じているのに対し、保有期間20年では元本割れのケースがありませんでした。短期間の投資では元本割れのリスクがある以上、生活のお金や近い将来に必要なお金に山っ気(金儲けの冒険)は不要です。

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安定的な資産形成をするためには

新NISAがどんなに資産が増やせるよい制度であっても、まずは家計の基盤を整えておく必要があります。特に家族がいる場合には万一の場合に備えておかなければ、家族が路頭に迷うことになりかねません。少なくとも生活費の6か月分を確保しておきたいものです。

生活費の6か月分あれば、病気やケガで入院しても治療費の捻出に困ることもないし、突然の失業などの予期せぬことにも対応できる心の支えにもなります。手元にあるお金は振り分けて、必要な生活費6か月分以外のお金を新NISAで運用しましょう。

また「投資は安いときに買って、高いときに売る」のがセオリーです。しかし、一括で購入すると、そこが高値だったということもあり得ます。かといって、大きく下げたときには買う勇気がなかなか出ないものです。そればかりか値下がりが怖くなって、損して売ってしまう人もいます。

これに対して積立投資であれば、あらかじめ決まった金額で投資することで、価格が低いときに多く購入するので購入単価を平準化できます。リスクを軽減できる投資方法がコツコツ積立投資です。長期投資が預貯金よりも高いリターンが期待できるというのも、下げたタイミングで買い続け、投資をやめてしまわないからです。平均の購入単価が下がると、その後の少しの値上がりでも、利益を出せるようになります。

「これが儲かる」といえば、その情報に流されてしまいがちですが、置かれた状況は人それぞれ。投資は自己責任なのですから、投資の基本を忘れることなく、守りながら増やす姿勢を心掛けましょう。

池田 幸代 株式会社ブリエ 代表取締役 本気の家計プロ®

証券会社に勤務後、結婚。長年の土地問題を解決したいという思いから、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー(AFP)を取得。不動産賃貸業経営。「お客様の夢と希望とともに」をキャッチフレーズに2016年に会社設立。福岡を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー

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