23/10/29
新NISA「1株から積立購入」はできる?おすすめの証券会社はココだ
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2024年にスタートする新NISAでは、投資信託などに積立投資できる「つみたて投資枠」と、株式などを購入できる「成長投資枠」を使って非課税の投資ができます。このうち成長投資枠では、1株から株式投資ができるサービスのある証券会社があります。
さらに、証券会社の中には、「1株から積立購入」ができるところもあります。積立投資は、堅実で忙しい人にも向いている投資の手法ですから、成長投資枠でも活用できたらうれしいですよね。
今回は、1株から株が買える「単元未満株」の仕組みと、1株でも積立投資ができるサービスを用意している証券会社をご紹介。マネーコンサルタントの頼藤太希さんとファイナンシャルプランナーの高山一恵さんにポイントを聞いてきました。
●教えてくれたのは…
頼藤太希さん
(株)Money&You代表取締役/マネーコンサルタント
中央大学商学部客員講師。早稲田大学オープンカレッジ講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に(株)Money&Youを創業し、現職へ。女性向けWebメディア『FP Cafe』や『Mocha(モカ)』を運営すると同時に、資産運用・税金・Fintech・キャッシュレスなどに関する執筆・監修、書籍、講演などを通して日本人のマネーリテラシー向上に注力している。『定年後ずっと困らないお金の話』(大和書房)、『マンガと図解 はじめての資産運用』(宝島社)、『はじめてのNISA&iDeCo』(成美堂出版)など著書累計120万部超。日本証券アナリスト協会検定会員。宅地建物取引士。ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本アクチュアリー会研究会員。
高山一恵さん
(株)Money&You取締役/ファイナンシャルプランナー
一般社団法人不動産投資コンサルティング協会理事。慶應義塾大学卒業。2005年に女性向けFPオフィス、(株)エフピーウーマンを設立。10年間取締役を務めたのち、現職へ。全国で講演活動、多くのメディアで執筆活動、相談業務を行ない、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。明るく親しみやすい性格を活かした解説や講演には定評がある。月400万PV超の女性向けWebメディア『Mocha(モカ)』やチャンネル登録者1万人超のYouTube「Money&YouTV」を運営。著書は『11歳から親子で考えるお金の教科書』(日経BP)、『マンガと図解 定年前後のお金の教科書』(宝島社)、『はじめてのNISA&iDeCo』(成美堂出版)など著書累計120万部超。ファイナンシャルプランナー(CFP®)。1級FP技能士。
1株から株を買う「単元未満株」なら数百円で投資がスタートできる
日本の株式市場では通常、株を100株単位の「単元株」で取引しています。それに対して、ニュースなどで報じられる株の値段(株価)は1株あたりの金額です。したがって、たとえば株価が3000円の銘柄を買う場合には、3000円×100株=30万円の資金が必要になります(加えて、証券会社ごとに定められた売買手数料もかかります)。ただ、いくら株式投資をしたいといっても、いきなり30万円も出すのは不安という方もいるでしょう。
そこで活用したいのが「単元未満株」の売買サービス。単元未満株とは、文字どおり「単元に満たない株」、100株未満の株のことです。証券会社によっては、1株単位などの単元未満株で株式投資ができるようになっています。
単元未満株の売買サービスを利用すれば、1株=3000円も「100株=30万円」ではなく「1株=3000円」(と、売買手数料)で購入できる、というわけです。株価は銘柄によりさまざまですが、中には数百円のものもたくさんあります。そうした銘柄を1株から購入すれば、わずか数百円で株主になることができます。
投資は「お金持ちがするもの」だったのはもう昔の話。今は数百円、数千円といった少額でも簡単に投資ができるようになっています。
1株から積立購入できるおすすめの証券会社は?
単元未満株の売買サービスのなかでおすすめなのは、1株から積立購入できる証券会社のサービスです。
株のように値動きするものは、積立投資でコツコツ買うと平均購入価格を下げる「ドル・コスト平均法」の効果が得られるため、その後少しの値上がりでも利益が出やすくなります。また、値動きを気にせず手間なく淡々と投資できるので、忙しい人にもぴったりです。
株を1株から積立購入できるサービスには、次のものがあります。
●楽天証券「かぶツミ®︎」
楽天証券「かぶツミ®︎」 | |
---|---|
取扱銘柄 |
・単元株:楽天証券が現物取引で取り扱う全銘柄 ・単元未満株:楽天証券のかぶミニ®(単元未満株取引)対象銘柄 |
積立指定日 |
・毎月指定:1日~28日から選択 ・毎週指定:月曜~金曜から選択 |
積立方法 |
・金額指定(1回の注文金額を指定して、その金額以内で買える株数を発注) ・株数指定(1回の注文株数を指定して、その株数を発注) |
最低投資金額 | 3000円以上 |
手数料 |
単元株…無料(手数料コースをゼロコースにする必要あり) 単元未満株…無料(スプレッド0.22%) |
利用可能口座 |
特定口座・一般口座・一般NISA口座※ ※2024年からは新NISAの成長投資枠 |
(株)Money&You作成
楽天証券の「かぶツミ®︎」は、国内株式を毎月(または毎週)コツコツと積立投資できるサービスです。単元未満株は、楽天証券の単元未満株取引サービス「かぶミニ®(単元未満株取引)」の対象銘柄を積み立てることができます。かぶミニ®(単元未満株取引)の対象銘柄は約1600銘柄(2023年10月26日時点)ありますので、多くの銘柄に1株単位で積立投資できることがわかりますね。なお、単元株の積立であれば楽天証券で取り扱いのある銘柄すべてに積立投資ができます。
かぶツミ®︎の積立は毎月1日〜28日の好きな日から選択する「毎月指定」と、月曜日から金曜日のなかから選択する「毎週指定」が可能。自分で決めた日に、自分で指定した銘柄が買い付けられます。また、かぶツミ®︎の積立方法には毎回の注文金額を指定する「金額指定」と毎回購入する株数を指定する「株数指定」があります。
かぶツミ®︎の最低投資金額は3000円以上です。株価が3000円未満の銘柄の場合は、2株以上購入して、約定金額の合計が3000円以上になるように設定する必要があります。
かぶツミ®︎の売買手数料は、単元未満株の場合無料ですが、売買価格に0.22%の「スプレッド」と呼ばれる手数料が上乗せされています。なお、単元株も2023年10月からは手数料を「ゼロコース」にすることで売買手数料は無料にできます。とても低コストで投資ができます。
そしてかぶツミ®︎はNISAにも対応していますので、売買で得られた利益にかかる税金をゼロにできます。2024年以降の新NISAでも、非課税の積立投資ができます
楽天証券のかぶツミ®︎では、楽天ポイントを利用した投資も可能。楽天経済圏を使って、楽天ポイントをたくさん持っているならば、楽天ポイントを使って投資するのがおすすめです。これなら、万が一値下がりしてもお金が減ることはありません。
>>楽天証券はこちら
●auカブコム証券「プレミアム積立(プチ株)」
auカブコム証券「プレミアム積立(プチ株)」 | |
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取扱銘柄 | 東証に上場している銘柄 |
積立指定日 |
・毎月指定:1日~31日 (29日〜31日に指定した場合、29〜31日のない月は翌月1日に買付) |
積立方法 | ・金額指定(1回の注文金額を指定して、その金額以内で買える株数を発注) |
最低投資金額 | 500円以上 |
手数料 |
買付手数料:無料 売却手数料:約定代金により異なる(最低55円) |
利用可能口座 |
特定口座・一般口座・一般NISA口座※ ※2024年からは新NISAの成長投資枠 |
(株)Money&You作成
auカブコム証券「プレミアム積立(プチ株)」でも単元未満株の積立投資が可能です。東証に上場する銘柄すべてに単元未満株の積立投資ができ、積立設定も500円から可能です。
auカブコム証券でもPontaポイントを利用した投資が可能。普段からau経済圏やPontaポイントを活用しているという方は、auカブコム証券を活用するのもいいですね。
>>auカブコム証券はこちら
単元未満株取引のメリットと注意点をおさらい
最後に、単元未満株取引のメリットと注意点をおさらいしておきましょう。
●単元未満株取引のメリット
・単元未満株のメリット①:数百円〜数千円での少額で投資ができる
→数百円・数千円といった少額で投資を試せる!
・単元未満株のメリット②:数万円で分散投資でき、リスクを抑えられる
→投資先のどこかが値下がりしても、他のどこかの値上がりでカバーできる可能性がある!
・単元未満株のメリット③:単元未満株でも株数に応じて配当がもらえる
→配当はたとえ1株の株主でももらえる
●単元未満株取引の注意点
・単元未満株の注意点①:単元株より手数料が割高になる場合がある
→証券会社により異なるので、料金体系を要チェック
・単元未満株の注意点②:株主優待は多くの場合もらえない
→株主優待は多くの企業が「100株から」。単元未満株を積み立てて100株になればもらえるようになる
単元未満株投資は投資金額が安くて済むので、値動きの異なる複数の銘柄を少しずつ買う「分散投資」がしやすいのが大きなメリット。分散投資は、投資のリスクを抑える王道の方法です。これと、ここまで紹介してきた長期・積立投資を組み合わせることで、資産を堅実に増やすことができるでしょう。
NISAが変わる今が始めどき!
冒頭で触れたとおり、NISAの制度は2024年から大きく変わり、使いやすくなります。1株から積立購入できるサービスを新NISAで活用すれば、少額から株式投資ができて堅実にお金を増やすことができるでしょう。これまで投資をしてこなかった方も、NISAが変わるこのタイミングを生かして、資産形成に取り組んでみてはいかがでしょうか。
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畠山 憲一 Mocha編集長
1979年東京生まれ、埼玉育ち。大学卒業後、経済のことをまったく知らないままマネー本を扱う編集プロダクション・出版社に勤務。そこでゼロから学びつつ十余年にわたり書籍・ムック・雑誌記事などの作成に携わる。その経験を生かし、マネー初心者がわからないところ・つまずきやすいところをやさしく解説することを得意にしている。2018年より現職。ファイナンシャル・プランニング技能士2級。教員免許も保有。趣味はランニング。
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