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16/12/25

トレンド

日本の神様を知ろう!『知っておきたい日本の神様』

新しい年を迎えると、一年の願掛けをしに初詣に向かう方も多いことでしょう。
でも、いつも訪れる神社でどんな神様をお祀りしているのか、実はよくわからないままお参りしていませんか?
ブックレビュー一冊目は、「知っておきたい日本の神様」(角川文庫ソフィア)です。

日本の神様ってなんだろう?

日本には八百万(やおよろず)の神々がいるといわれています。とにかくたくさん、おわします。
さらに神様の名前は難しくて、神社を訪れた時に御祭神を知ろうとしてもなかなか頭に入りません。仏教では、釈迦や菩薩といった仏様が写真やイラスト入りでわかりやすく紹介された本が多数ありますが、神道ではあまり見られません。
神様の像がないため、視覚的にとらえづらいのがその原因。
『知っておきたい日本の神様』にも神様のイラストは載っていませんが、わかりやすくまとめられており、読みながら少しずつ馴染んでいくことができます。

キリスト教のイエス様や仏教のお釈迦様と違って、日本の神様が少し曖昧でよくわからない印象を持つのは、日本では太古の昔からあらゆるものが神になりえるという点もあります。
自然でも人でもモノでも、祀られたものすべてが神になる国、ニッポン。
文字にすると不思議ですが、山や川に願いを込めて祈りを捧げる私たちは、そのことを感覚的に理解しているのでしょう。

「古事記」や「日本書紀」に登場する日本古来の神々も

そのほか、「古事記」や「日本書紀」に登場する、きちんとした日本古来の神々もいます。最高神は天を司る天照大神(あまてらすおおみかみ)。皇室の祖先とされ、伊勢神宮をはじめとした日本中の神社に祀られています。
地を司る大国主命(おおくにぬしのみこと)は、のちに天照大神に国を譲り、出雲大社の祭神になりました。土地の守り神であるため、天照大神よりも古い由来の神と考えられているそうです。
また大国主命は大黒天のことだと言われていますが、実際は無関係なんだそう。確かに大黒天はインドの神様で、日本の国作りの神様ではありません。
単にどちらも「だいこく」と読めるため、読み方つながりで同一人物ということになったそうです。「どさくさまぎれに合わせちゃえ!」といったところですね。結構適当なところもある日本の神々です。

地方色もある日本の神社

初めは山や海や滝や岩などを崇める自然信仰だった神道も、時代が進むにつれて神様に重きが置かれるようになりました。七世紀末に伊勢神宮が建設され、神殿がなかった出雲にも出雲大社が作られたそうです。

神社にも地方色があり、天照大神の弟の素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祀る氷川神社は埼玉と東京、大国主神の息子の建御名方神(たけみなかたのかみ)を祀る諏訪神社は長野と新潟に集中しているとのこと。氷川神社は東京近辺ではよく見かけますが、関東を離れるとほとんど見られなくなるそうです。スサノオ人気は関東限定でしょうか。
住まいの近所の神社から、地域の氏神様を知ることができます。

松の内の七福神めぐり

福の神様が七体そろった、縁起のいい七福神。お正月には引っ張りだこです。でも室町時代の民衆に人気が高かったのは、恵比寿、大黒天、弁財天の三神だけだったとのこと。それを縁起のいい「七」にするために、知名度の低いほかの四神と合わせて七福神にしたという、脱力の裏事情があったそうな。
人気がいま一つの四神はどんな神様か、ご存じですか? 毘沙門天・布袋・福禄寿・寿老人です。三神でも十分サマになると思いますが、ずらりとそろった方が確かにご利益も多そうですね。
七福神のメンバーがそれぞれ有名になったわけではなく、もともと個々にソロ活動をしていた神々がユニットを組んだということです。
お正月期間には、日本各地で七福神巡りが行われています。映画『麒麟の翼』に登場した日本橋七福神のほか、東京でも深川、山手、新宿、谷中など、多くのコースがあります。お正月休みに散歩がてら、近くの七福神をお参りするのも楽しいでしょう。

ほかにも外国から来た神様や動物の神など、さまざまな神様や神社がジャンル分けして紹介されています。個人的に驚いたのは、荒神様が女神だったということ。台所を司るので、まあ女性と言われればそうですが、名前が「荒ぶる神」なので、炎のような髪のワイルドな男神を想像していました。
偏りすぎず、ニュートラルな視点から神道について語られている、とりかかりとして最適な一冊です。

小野寺 理香 おのでら りか

読書ブロガー。好きなジャンルは文学、歴史、アート。ふとしたきっかけで出会い、好きになったら長くつきあう……本との巡り合いは人と同じ。時に味わう〝がっかり〟も、読書のおもしろさのひとつです。ここでは、よりすぐりのすてきな本をお届けします。
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