20/06/04
2万円以上得する! 7月スタートの4つの経済活性化策「Go Toキャンペーン」をまとめて紹介
新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言は、2020年5月25日にすべて解除されました。政府は「新しい生活様式」に基づいて、外出自粛を少しずつ緩和していく方針です。その流れのなかで、地域活性化を目的とした「Go Toキャンペーン」が実施されます。いったい、どんな制度なのでしょうか。ご紹介します。
7月下旬スタート予定! 経済を再活性させる「Go Toキャンペーン」
コロナの感染の拡大を防ぐために、多くの人が外出自粛に取り組みました。そのおかげもあって、国内でのコロナ感染者は減ってきています。一方で、外出自粛で消費が冷え込み地域のさまざまな産業に軒並み影響が出ていることも事実です。仕事がなくなり、生活が苦しくなっている人もたくさんいます。
そこで、冷え込んでしまった経済を再度活性化させるために行われる政策がGo Toキャンペーンです。コロナで特に大きく影響を受けている「観光」「飲食」「イベント・エンターテイメント」「商店街」の4つを柱に、総額1兆6794億円の予算が投じられる、大々的なキャンペーンとなっています。
Go Toキャンペーンは、2020年7月下旬からスタートする予定です。
政府は、緊急事態宣言の解除を受けて、「外出自粛の段階的緩和の目安」を発表しています。
新型コロナウイルス感染症対策本部「第36回(令和2年5月25日開催)資料」より
これによると、コロナへの感染を防ぎつつも、県をまたぐ観光はステップ②の6月19日ごろから徐々に再開する見通しになっています。そしてステップ③の7月下旬から、Go Toキャンペーンによる支援がスタートする予定、というわけです。
Go Toキャンペーンの4つの支援内容をチェック
Go Toキャンペーンには、大きく4つの支援が盛り込まれています。具体的には、次の表のとおりです。
●1泊あたり最大2万円分!「Go To Travel キャンペーン」
Go To Travel キャンペーンは、期間中に旅行代理店や旅行予約サイトで旅行の予約(購入)をした場合に、その代金の2分の1にあたる金額がクーポン券などで付与されるキャンペーンです。宿泊の割引クーポン券だけでなく、地域産品・飲食・施設など、旅先で使えるクーポン券も付与されます。安く泊まれるだけでなく、滞在費やお土産代まで一部カバーできそうです。
付与される金額の上限は、1人あたり1泊最大2万円分となっています。
「1人あたり1泊」は結構なインパクトです。たとえば、4人家族で1泊4万円の宿に3泊したときの費用(48万円)の半分(24万円)が戻ってくるとしたら、すごいですよね。
● 2割引でおいしい「Go To Eat キャンペーン」
Go To Eat キャンペーンは、期間中にオンライン飲食サイト経由で飲食店を予約、来店した人に対して、飲食店で使えるポイントなどが付与されるキャンペーンです。ポイントの上限は、1人あたり最大1000円分となっています。
また、登録飲食店で使うと2割引になるプレミアム付食事券も発行される予定です。ポイント・割引の両面でおいしいキャンペーンとなりそうです。
●2割引で楽しい「Go To Event キャンペーン」
Go To Event キャンペーンは、チケット会社で期間中のイベント・エンターテインメントのチケットを購入すると、2割相当分の割引・クーポンが付与されるというもの。ライブ・演劇・スポーツなど、中止になったイベントは無数にあります。そうしたイベントを2割引で楽しめることになります。
● 各地の取り組みが行われる「Go To 商店街キャンペーン」
Go To 商店街キャンペーンは、期間中に商店街でイベントが開催されたり、プロモーション・観光商品開発などが行われたりするキャンペーンです。
なお、農林水産省・経済産業省・国土交通省の資料によると、本稿執筆時点(5月29日)で、これらのキャンペーン事業の委託先を募集している状態です。詳細はその決定後に固まってくるでしょう。
また、コロナが再度流行するなどによって、これらのキャンペーンの実施時期や内容が変わることもありえますので、最新の情報をチェックしてください。
まとめ
「コロナが落ち着いたら思いっきり遊びたい!」そう思っている方は多いでしょう。Go Toキャンペーンを活用すればお得に羽を伸ばせますし、経済の再活性化にも貢献できます。ぜひ、続報をチェックしてくださいね。
【関連記事もチェック】
・コロナ貧乏を防ぐために今からできる5つのこと
・コロナ不況で絶対にやってはいけない10のこと
・新型コロナ関連の補助金・融資・支援・税金控除・支払い猶予まとめ【7/1更新】
・「コロナ失業」にあったらどうする?やるべき3つのこと
・新型コロナウイルス収束後も不安定な経済は続く理由
畠山 憲一 Mocha編集長
1979年東京生まれ、埼玉育ち。大学卒業後、経済のことをまったく知らないままマネー本を扱う編集プロダクション・出版社に勤務。そこでゼロから学びつつ十余年にわたり書籍・ムック・雑誌記事などの作成に携わる。その経験を生かし、マネー初心者がわからないところ・つまずきやすいところをやさしく解説することを得意にしている。2018年より現職。ファイナンシャル・プランニング技能士2級。教員免許も保有。趣味はランニング。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう