20/01/07
2020年から始めたい「お金の貯め方」4選
新年は気持ちも切り替わり、何かを始めるにはとてもいいタイミングです。2020年は心機一転、貯蓄上手になりたいと思っている人もいるのではないでしょうか。
お金の貯め方にはコツがあります。これをつかめば貯蓄は難しくありません。今回は貯蓄上手になるための2つのコツと4つの方法をお伝えします。
お金の貯め方のコツは先取り貯蓄
貯蓄上手になるためのコツは何と言っても「先取り貯蓄」をすることです。
毎月の所得税や住民税を普段あまり意識していないのは、給与をもらう時に先取りされてしまっているから。先取りだから支払っている感じがしないのです。この「あまり意識しない」という感覚を貯蓄に上手に取り入れると、お金は貯まっていきます。
先取り貯蓄のできる仕組みには、財形貯蓄や積立定期預金などがあります。
●お金の貯め方①財形貯蓄
財形貯蓄は毎月のお給料から天引きして貯めることのできる制度です。会社に財形貯蓄の制度がある会社員のみが使えます。一般財形貯蓄、住宅財形貯蓄、財形年金貯蓄の目的別の3種類があります。
財形貯蓄のメリットは給与を受け取る前に天引きされるという、強力な強制力にあります。引き出すときに会社に申請をする必要があるのも、無駄遣いを防ぐことにつながるでしょう。また、住宅財形貯蓄と財形年金貯蓄は両方合わせて550万円までであれば利子などが非課税に。現在の超低金利では高い利子はあまり望めませんが、メリットといえるでしょう。
●お金の貯め方②積立定期預金
積立定期預金は毎月お給料が振り込まれる口座などから決まった額を指定した日に積み立てる制度です。財形貯蓄ほど大きな強制力はないものの、お給料を引き出す前に積立の指定をしておけば使うことはできなくなります。財形貯蓄の制度がない会社に勤めていても使えます。
目的別に貯蓄するとお金が貯まる
お金を貯めるもうひとつのコツは、お金を目的別に貯めることです。
お金は将来必要になることのために貯めるものです。しかし、必要になる金額や貯める期間は人それぞれ違います。住宅の頭金、子供の大学のための資金、老後の資金など、目的も違えば、必要になるまでの時間も違います。ですから、その目的と時間によって貯め方を変えることがコツなのです。
貯蓄を一つにまとめておくと、必要な金額がわからなくなってしまうこともあります。何かあるごとに貯蓄口座から支出していると、必要な金額が貯まっていないことも考えられるからです。ですから、目的別に金額と期間を決めて、それぞれにあった方法で貯めていくことが大切なのです。
期間や目標金額を決めると、「あといくらで目標達成」「あと何ヶ月で目標達成」などと、ゴールがはっきりするので、モチベーションを保ちやすくなるでしょう。
また、貯める時間が長期であればつみたてNISA(ニーサ・少額投資非課税制度)など、時間を味方につけてコツコツと積立する仕組みも取り入れるといいでしょう。
●お金の貯め方③目的別貯蓄口座
車の購入、住宅の頭金、海外旅行の費用など、目的ごとに口座を変えて貯める方法です。目的別に金融機関を変えて、複数の銀行口座で管理するのがわかりやすいでしょう。
ひとつの金融機関内で複数の口座を管理できるところもあります。たとえばSBI銀行の普通預金では、入金すると目的別に口座を作ることができ、インターネットバンキングを使って自分で振り分けることができます。また、GMOあおぞら銀行の「つかい分け口座」でもそれぞれ別の口座を作ることができ、元になる親口座から自動で振り分け設定することもできます。
●お金の貯め方④つみたてNISA
子供の教育資金や老後の生活資金など、中長期のお金を貯めるにはつみたてNISAも活用するといいでしょう。つみたてNISAは投資信託を自分で選び、運用しながら積み立てていく仕組みです。年間40万円まで、積み立てた金額の運用益が非課税になるメリットを上手に活用すれば、将来、預金や定期預金よりも増える可能性があります。しかし、積み立てとは言いつつも預金とは異なり積み立てた金額が保証されるわけではありません。
番外編:チリも積もれば貯金も増える
貯蓄を始めようと思ってもなかなか始められない人は、ちりつも貯蓄から始めてみるといいでしょう。買い物したお釣りや、財布の中の小銭を1日の終わりに全て貯金箱に入れるという方法でもいいですし、500円玉だけを貯金箱に入れるという方法でも構いません。
買い物したお釣りを貯めるアプリなどを使ってもいいかもしれません。
ちりつも貯蓄のいいところは、頑張らなくても知らない間に貯まっているということです。知らない間というのは先取り貯蓄と通じるところもありますね。お金が貯まっていくことを実感しやすいことと、楽しみながらできることもメリットです。
まとめ
お金を貯めるには、コツを押さえて仕組みを上手に使うことです。目的別に貯める仕組みを作っておけば、後は知らない間に貯めることができます。なんとなく始めるよりは目的をもって始めた方が長続きします。2020年は貯蓄上手になると決めて行動しましょう。
つみたてNISA(積立NISA)おすすめ金融機関4選
つみたてNISA(積立NISA)スタートにぴったりの金融機関をご紹介します。
● SBI証券
・ほとんどの投資信託を網羅。有力商品を選びやすい
・毎日・毎週・毎月・複数日・隔月の5つの購入タイミングを選べる
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● マネックス証券
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黒須 かおり ファイナンシャルプランナー(CFP)
女性を中心に、一生涯を見守るFPとしてmoney&キャリアのコンサルティングを行う。幸せになるためのお金の知識など幅広い資金計画とライフプランのアドバイスを手がけている。金融機関にて資産形成のアドバイザーとしても活動中。FP Cafe登録パートナー
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