18/09/15
26歳独身女性、個人年金保険を解約して確定拠出年金へ切り替えすべき?
FP Cafe「みんなのマネー相談」
今回、FP Cafe「みんなのマネー相談」に投稿された相談は、「個人年金保険を解約してiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)へ切り替えすべき?」というもの。
ファイナンシャルプランナーの小野みゆきさんがアドバイスしています。一緒に相談内容を見ていきましょう。
※ FP Cafeとは、あなたの思いに共感し、理想とする人生を実現するまで、共に歩んでくれる「伴走者」が見つかるサービスです。数十名の女性ファイナンシャルプランナーが在籍しています。
▼相談者プロフィール
年齢:26歳
職業:正社員
住居:実家暮らし
貯金:現金と短期定期預金26万円、年金保険24万円、仮想通貨7万円
年収:420万円
月収:手取り24万円
支出(月):24万円
[内訳] 家賃0万円、保険1万5千円、奨学金返済5.5万円、食費5千円、交際費5万円、旅行費6万円、衣服美容2.5万円、通信費6千円、貯金2万円
注記:2.4万円の奨学金を毎月繰り上げ返済して2〜3ヶ月分返している。ボーナスでも一部繰り上げ。返済残高は400万円程度。
今回の相談内容(神奈川県20代 ayameさんからの投稿)
●個人年金保険を解約してiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)へ切り替えすべき?
24歳の時に銀行員の方の勧誘で個人年金保険に加入しました。
月1万円、現在まで24万ほど払込済みです。
その後、マネーセミナーや書籍を読むようになり、確定拠出年金とつみたてNISA(積立NISA)の節税効果が高いことを知り、切り替えたいと思うようになりました。
つみたてNISA(積立NISA)はまず投資の勉強として少額の5千円程度で始めようと考えていますが、確定拠出年金(DC)については2点質問があります。
・企業型DCに加入すべきか、iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)に加入すべきか。
・個人年金保険は解約すべきか。
自分の会社のDCは会社側の掛け金が0円のため、口座管理手数料を負担してくれる程度のメリットとのことです。
であれば、一部の管理費用が無料だったりするネット証券のiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)を始めたほうが良い商品ラインナップから選べて最終的に良いのでは?と思うのですか、最終的にどの点を確認して、判断すべきか分かりません。
企業型DCとiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)はどちらかしか加入できないとのことなので、その選び方を知りたいです。
また、その場合すでに2年ほど支払いをしている個人年金保険は解約すべきでしょうか?
50歳まで払えば返戻率100%、60歳まで待てば返戻率121.2% 378.2万円貰える年金保険です。
今解約すると解約返戻率が77.1%で、18.5万なので5.5万損しますが、それでもiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)などの節税効果を考えればすぐに取り戻せる気もします。
雑然とした質問となってしまいましたが、どうかアドバイスいただけますと嬉しいです。
ファイナンシャルプランナー小野みゆきさんのアドバイス
●口座管理手数料を節約したいなら「企業型」、商品ラインナップなら「iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)」
ayameさん、こんにちは。レディゴ社会保険労務士・FP事務所の小野みゆきです。
まず、企業型DCかiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)かの選択についてですが、会社負担がなく口座管理手数料だけ負担してくれるとのことなのでその面では企業型DCが良いでしょう。
もし会社を退職したときの手続を考えて、iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)を選ぶならネット証券などで口座管理手数料が極力安いところを選択してください。
ただそれだけで選ぶのではなく、商品のラインナップも選択肢に入れてください。企業型DCのほうが、自分がほしい商品が多いのであれば、そちらを選ぶ方がいいでしょう。口座管理手数料だけとはいえ、それを負担してくれるのは、大きなメリットです。
またどちらがメリットはあるかは、掛金額によるところもあります。
●個人年金保険は解約せず続ける方が良い
個人年金保険の解約ですが、こちらはそのまま継続することはできませんか?
支出を見せて頂くと、毎月交際費に5万円、旅行費に6万円使っています。会社員として考えるとかなり大きな金額です。これをせめて1万円ずつ減らせば、個人年金を解約せずに企業型DCまたはiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)を2万円始められますね。いかがでしょうか。
解約すると損失が出ることは確実であること、交際費と旅行費の額がかなり大きかったので、あえて解約する必要はなく、コストのかからない確定給付型の老後資金を確保していると考えて、その分確定拠出年金でリスクを取ることも可能かと思ったからです。
解約するかしないか、どんな商品に投資するかしないかは、あくまでもご本人の判断であることはご理解ください。
提供:FP Cafe
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小野 みゆき 中高年女性のお金のホームドクター
社会保険労務士・CFP®・1級DCプランナー
企業で労務、健康・厚生年金保険手続き業務を経験した後、司法書士事務所で不動産・法人・相続登記業務を経験。生命保険・損害保険の代理店と保険会社を経て2014年にレディゴ社会保険労務士・FP事務所を開業。セミナー講師、執筆などを中心に活躍中。
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