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22/07/25

相続・税金・年金

国民年金保険料は前納・クレカ払いがおすすめ!いくらお得になるのか

国民年金保険料は前納・クレカ払いがおすすめ!いくらお得になるのか

国民年金保険料は前納すると割引になることをご存じですか?特に、2年前納になると1万5000円ほど安くなります。また、今は保険料の納付にクレジットカードが使えるようになっています。そこで今回は国民年金保険料の2年前納制度とクレジットカード払いのメリットや注意点を解説し、口座振替もご紹介します。

国民年金保険料の「2年前納制度」はお得ってホント?

2022年度(令和4年度)の国民年金保険料は1万6590円。国民年金保険料は納付対象となる月の翌月末日までに支払うことになっています。国民年金保険料は毎月支払っていくわけですから、かなりの出費…とはいえ、国民年金保険料は支払う決まりです。

けれども、国民年金保険料は前納すれば割引になることをご存じですか?
国民年金保険料の前納制度には「6ヶ月前納」「1年前納」「2年前納」の3種類があります。中でも「2年前納」はもっとも割引額が多く、毎月納付なら2年で39万7320円(※)となりますが、この額から1万5000円程度も割引になるので大変お得です。

※毎月納付の場合の2年分の保険料額
(令和4年度保険料1万6590円×12ヶ月)+(令和5年度保険料1万6520円×12ヶ月)=39万7320円

また、国民年金保険料の2年前納では口座振替や現金だけでなく、クレジットカード払いができるようになっています。

国民年金保険料の2年前納はクレジットカード払いがお得

2017年4月から、国民年金保険料の2年前納でもクレジットカード払いができるようになっています。また、国民年金保険料の2年前納を利用すると、毎月保険料を納める場合よりも割引になるのでお得です。では、国民年金保険料がいくら割引になるのか見てみましょう。

●クレジットカード払いによる国民年金保険料の2年前納

日本年金機構「国民年金保険料の「2年前納」制度」より筆者作成

国民年金保険料をクレジットカード払いで2年前納すると、通常よりも1万4540円割引になります。6ヶ月前納や1年前納よりも割引額が大きいのでお得です。

また、国民年金保険料のクレジットカード払いには次のようなメリットがあります。

●国民年金保険料クレジットカード払いのメリット1:ポイントが付く

国民年金保険料の2年前納は納付額が大きいので、その分付いてくるポイントも多くなります。特に、ポイント還元率が1%以上など、還元率の高いクレジットカードを利用すれば、ポイントは貯まりやすくなります。

●国民年金保険料クレジットカード払いのメリット2:手元に現金がなくても支払いができる

国民年金保険料はクレジットカードでは後払いになり、口座からの引き落としは1ヶ月以上先の支払日になります。そのため、現時点で現金がなくても納付できる点は便利です。ただし、支払日までに引き落とし口座への入金をお忘れなく。

●国民年金保険料クレジットカード払いのメリット3:固定費の一括管理ができる

固定費の支払いを1つのクレジットカードに集約すると、家計管理がしやすくなります。国民年金保険料も同じクレジットカードで支払うと、明細で支払い状況を確認でき、家計簿アプリと連携させれば自動的に家計簿への記帳もできます。

ただし、国民年金保険料のクレジットカード払いでは注意したい点が2つあります。

●国民年金保険料クレジットカード払いの注意点1:クレジットカードによってはポイントが付かないことも

多くのクレジットカードでは、国民年金保険料の支払いはポイント対象となりますが、中にはポイントの対象外になるクレジットカードもあります。たとえば「dカード」「三井住友カード」では、国民年金保険料はポイント付与の対象外になっているので注意しましょう。

●国民年金保険料クレジットカード払いの注意点2:設定されている利用限度額に注意

クレジットカードには、クレジットカード会社が立て替えることができる限度額「利用限度額」が設定されています。国民年金保険料の2年前納では納付額が38万2780円となるため、利用限度額によってはクレジットカード払いができなくなることがあります。そのため、事前にカードの利用状況を確認することをおすすめします。

また、クレジットカード払いで2年前納をする際は、手続きが必要です。
「国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書」に必要事項を記入し、年金事務所へ提出、もしくは郵送します。申込期限は毎年2月末です。申出書は年金事務所の窓口にも備え付けてあるほか、日本年金機構サイトでもダウンロードできます。

PayPay証券

割引額を重視するなら口座振替のほうがお得

国民年金保険料の2年前納ではクレジットカードが使えて便利です。けれども、割引額を比較すると、実は口座振替のほうがお得なのです。では、国民年金保険料がいくら割引になるか見てみましょう。

●口座振替による国民年金保険料の2年前納

日本年金機構「国民年金保険料の「2年前納」制度」より筆者作成

クレジットカード払いでは、割引額が1万4540円でしたが、口座振替の割引額は1万5790円です。割引額を重視する人、手元に現金がある人は口座振替を利用するといいでしょう。

国民年金保険料の口座振替による2年前納の手続きは、「国民年金保険料口座振替納付(変更)申出書兼国民年金保険料口座振替依頼書」に必要事項を記入し、口座のある金融機関の窓口か年金事務所へ提出します。また、郵送での提出も可能です。申込期限は毎年2月末となっています。こちらも、申出書は金融機関や年金事務所の窓口に備え付けてあるほか、日本年金機構サイトでもダウンロードが可能です。

まとめ

国民年金保険料はクレジットカード払いができます。さらに、2年前納制度を利用すると、通常よりも1万4540円割引になるのでお得です。クレジットカード払いにはポイント付与や手持ちのお金がなくても納付できるなどのメリットがあります。また、口座振替による2年前納では割引額が1万5790円となります。

支払方法による割引額の違いはありますが、国民年金保険料が割引になる2年前納制度は活用したいですね。国民年金保険料を納付する人は、2年前納を検討してみてはいかがでしょうか。

前佛 朋子 ファイナンシャル・プランナー(CFP®)・1級ファイナンシャル・プランニング技能士

2006年よりライターとして活動。節約関連のメルマガ執筆を担当した際、お金の使い方を整える大切さに気付き、ファイナンシャル・プランナーとなる。マネー関連記事を執筆するかたわら、不安を安心に変えるサポートを行うため、家計見直し、お金の整理、ライフプラン、遠距離介護などの相談を受けている。

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