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18/11/15

家計・ライフ

42歳主婦の家計相談から一転、モラハラ夫からの独立へ

人生とお金の相談ダイアリー

今回ご紹介するマネー相談事例は、ファイナンシャルプランナーの稲村優貴子さんへ実際にあった相談事例です。稲村優貴子さんは、ファイナンシャルプランナーとして15年以上、家計、ローン、結婚、離婚、転職、リストラ、保険などお金にまつわる悩みに3000件以上相談に応じています。

自分に収入がないため、離婚したくてもできないとあきらめている女性は多いようです。今回は、家計相談が一転、モラハラ夫からの独立相談になった42歳女性早紀子さん(仮名)がどのような葛藤があり今に至ったのか紹介します。

▼早紀子さんのプロフィール

年齢:女性 42歳(会社員・相談当時は40歳主婦)
職業:会社員(月の手取り22万円+児童扶養手当4万円+児童手当1万円)ボーナスなし
[Before]2年前
住居:夫名義の一軒家(地方都市)
貯蓄:?万円(自分の名義の貯金は独身の頃のもの180万円のみ。夫には内緒)
家族構成:夫42歳、早紀子さん40歳、子ども一人(相談当時小学1年生・女の子)
収入:夫の手取はわからず家計費として8万円渡されそれでやりくり
月の支出:もらっていた8万円から
[内訳] 食費4万円、雑費2万円、その他2万円

相談内容

●夫から家計費として渡される8万円では貯金ができない

今から2年前。夫から家計費として8万円渡されて家計をやりくりしているが貯金ができない。住宅ローン、水道光熱費、保険料、子供の教育費などお金のかかる費用はすべて夫が負担してくれているので、8万円あれば日々の生活は十分やりくりできているが貯金がいくらあるのか、夫はいくら収入があるのか、住宅ローンがいくら残っているのかよくわからず不安でいっぱいである。

ファイナンシャルプランナー稲村優貴子さんのアドバイス

●収支を改善するには、支出を減らすか収入を増やすこと

家計の収支を改善して貯蓄を増やすには、今の早紀子さんは十分にやりくりをしていますのでこれ以上支出を減らすのは難しいのが現状でしょう。
お子さんが小学1年生であれば少しお仕事を始めてみるのも一つの方法では?と提案するとしばらく口ごもり、「実は働かせてもらえなくて。夫は私が外に出るのを嫌がるんです。」

●収入を明かさず働きに出るのを禁止する夫に多いモラハラ

離婚や夫婦関係の相談で、このような家計費を渡すだけで働くことを嫌がる男性は亭主関白の傾向があります。
そこで気になったので、「お休みの日はどのように過ごされているんですか?」と尋ねたところ早紀子さんは「私はカレンダーで休みの日はつらいんです…。」と涙ぐみ今まで誰にも話せなかったと一気に話始めました。

洗濯のたたみ方がなっていない、食事がまずい、自分のあの服はどこへ入れた?お前の管理ができていない。見つかるまで探せなど次々と言ってくる。直接ケガをする暴力はされていないが、イライラするとモノを壊すこともあり、子どもが土日ビクビクしているのがわかる。本当は離婚したいが、自分に収入がないし子どもを片親にしたくないので自分が我慢すればいいと考えていると言うのです。

●子どもはいつか巣立つ。将来二人で生きていきたいか考えるべき

一度はこの人と添い遂げようと結婚したのですから、離婚してはいけないと考えてしまうかもしれません。しかし、子どもはいつか巣立ちまた夫婦二人の生活になりますがその時も一緒にいたいと思えますか?
どこまで旦那さんを愛されているのかモラハラの度合いはご本人にしかわからない部分なので、その後も我慢するのかという表現はせず考えてもらったところ、それは考えられないとのこと。40歳という節目の今新しい人生を考えていくことになりました。

少ない貯金を持って夫との別居を決断

幸い早紀子さんには夫に内緒にしていた貯金があり、勉強が好きで子育て中に取得していたキャリアコンサルタントの資格がありました。
離婚を申し出ると夫は何の不自由をさせたんだ?あれもこれも買ってやったじゃないか?誰のおかげでお前が生活できているんだと逆上。早紀子さんは事前に準備していたアパートに子どもを連れて出ていきました。

貯金はさほどありませんからまずは就職です。資格があったため、ボーナスはありませんが手取り22万円ほどの企業へ就職。なかなか離婚に応じなかった夫とは調停になり、最終的に離婚が成立するまでに2年かかりました。養育費月3万円と親権を得ることができましたが、養育費は全く振り込まれない状況とのことです。

自分のために、生きたい人生を生きることが大切

新しい生活を始めた早紀子さんは、バッサリショートヘアにしてキャリアウーマン風に。おとなしく伏し目がちだった2年前とは別人のようです。ボーナスはなく、養育費も支払われませんが、月8万円生活で培ったやりくりテクニックのおかげで支出は少なく抑え、勤務先の退職金はあまり出ないようなのでiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)も始めました。

「夫から家計費として8万円渡されて家計をやりくりしているが貯金ができない」というお金の相談が、明るい未来への懸け橋になったと早紀子さん。過去は振り返らず前を向いて頑張る姿はとても素敵でした。

[After]
住居:2LDKアパート(地方都市)
貯蓄:80万円
家族構成:子ども一人(小学3年生・女の子)
月の支出:家賃6.5万円、水道光熱費2万円、通信・交通費1.4万円、食費・雑費その他4万円、保険料2万円、その他2.1万円
月の貯蓄:iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)2万円、貯金5万円(もらえる手当はすべて貯金)

ファイナンシャルプランナーは人生とお金の相談ができる一生涯のパートナー

人生には様々な出来事があります。嬉しいことをするにも、悲しい出来事を乗り越えるためにも、そして生活するためにもお金は必要です。自分だけではどうしてよいかわからないこのような時もファイナンシャルプランナーはお客様に寄り添って一緒に考えていきます。

稲村 優貴子 ファイナンシャルプランナー(CFP︎︎®︎)、心理カウンセラー、ジュニア野菜ソムリエ

大手損害保険会社に事務職で入社後、お客様に直接会って人生にかかわるお金のサポートをする仕事がしたいとの想いから2002年にFP資格を取得し、独立。現在FP For You代表として相談・講演・執筆活動を行っている。日経ウーマン、北海道新聞などへの記事提供、テレビへの取材協力など各メディアでも活躍中。著書『年収の2割が勝手に貯まる家計整え術』河出書房新社。趣味は、旅行・ホットヨガ・食べ歩き・お得情報収集。FP Cafe登録パートナー

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