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25/03/10

資産運用・経済

最大年5%の利子が得られる「貸株」、株の長期保有でいくらもらえる?

最大年5%の利子が得られる「貸株」、株の長期保有でいくらもらえる?

株式投資で儲ける方法には、配当金をもらう方法や、売却益を得る方法がありますが、もう一つ、「貸株」(かしかぶ)という方法があるのをご存じでしょうか?貸株とは、その名のとおり株式を貸し出すこと。今回は、貸株の仕組みやメリット、注意点などを解説します。

貸株とは?どれくらい金利を受け取れる?

貸株とは、保有している株式を証券会社に貸し出すことで、決まった金利(貸株金利)を受け取れるサービスのことです。
わたしたち個人投資家が貸株サービスを使って証券会社に貸した株式は、貸株市場で証券会社から機関投資家に貸し出されます。そして、そこで発生した金利が個人投資家に支払われます。貸株サービスは、さまざまな大手ネット証券が提供しています。
貸株サービスは、国内株式を対象としている証券会社がほとんどですが、SBI証券や楽天証券では、米国株の貸株サービスも展開しています。

貸株サービスを利用すると受け取れる金利の利率は、貸し出す銘柄や証券会社によって異なります。年利0.1%~0.2%程度の銘柄が多いですが、なかには年利5%の銘柄もあります。

例えば、貸株金利が年1%の株式を300万円貸し出すと、1ヶ月で2,500円、年間で3万円の利子が受け取れる計算になります(実際は株価や貸株金利が変わるため、受け取れる金額は変動します)。この年3万円の利子は、ただ株式を保有しているだけではもらえないのですから、大きいですよね。

仮に貸株金利が年5%の株式を300万円貸し出した場合、金利条件がずっと変わらなかったとすれば、10年保有すると利息が75万円になる計算です。

貸株サービスを利用するメリット

貸株サービスを利用するメリットは、次のとおりです。

●手間がかからず利子を受け取れる

貸株サービスを利用するには、利用している証券会社で申し込みをして、持っている株式を貸株設定にする必要があります。はじめにこの貸株設定さえしてしまえば、あとは特に何もしなくても毎月自動で利子を受け取ることができます。

●設定によっては配当金や株主優待も受け取れる

株式を貸し出した状態で権利確定日を迎えると、通常は配当金や株主優待を受けることができません。しかし、権利確定日に自動的に貸していた株式が返却され、株主優待や配当金を受けることができるサービスを提供している証券会社もあります。

例えば楽天証券の場合「金利優先コース」「株主優待優先コース」「株主優待・予想有配優先コース」の3つから選択できます。株主優待優先コースや株主優待・予想有配優先コースを選ぶと、株主優待や配当金を受け取れます。金利優先コースを選ぶと株主優待や配当金は受け取れませんが、権利確定日の貸株金利が通常の5倍になります(なお、配当金の代わりに「配当金相当額」は受け取れます。配当金相当額は雑所得または事業所得となり、損益通算はできません)。

●貸株中でも普段と同じように売却できる

貸株サービスで株を貸し出している間も、普段の株式取引と同様、好きなときに売却注文を出すことができます。貸し出し期間が決まっているわけではなく、返却手続きも特に必要ありません。

また、貸株サービスでは、どの銘柄をどれだけ貸し出すか細かく設定することができます。保有している株式の半分は貸株にして、残りはそのまま持っておくことも可能です。

貸株サービスを利用する際の注意点

一見、メリットの多い貸株サービスですが、注意点もあります。

●証券会社が倒産した場合、貸株が返ってこない

通常の株式は、投資者保護基金の補償対象に定められています。もし証券会社が倒産したら、投資家が保有していた株式は補償の対象となります。

しかし、貸株はこの投資者保護基金の補償対象外です。そのため、万が一証券会社が破綻したら、貸し出していた株式がまるまる戻ってこない恐れがあるのです。

大手のネット証券会社が倒産することはほとんどありませんが、ゼロではありません。持っている株式すべてを同じ証券会社に貸し出すのはリスクが高いといえるでしょう。

●長期保有の株主優待が受けられない

先ほど述べたように、株式を貸し出していても、権利確定日ごとに返却される設定にしておけば株主優待を受けることができます。

しかし、一定期間以上保有し続けていないと株主優待が受けられない銘柄や、保有年数によってもらえる株主優待が変わる銘柄もあります。貸株をおこなうと、保有期間や保有年数はリセットされてしまいます。

長く保有している株式を貸株に出す際には、長期優遇の株主優待が受けられなくなってしまわないか確認しておきましょう。

●NISA口座で保有している株式は貸すことができない

NISA口座で保有している株式は貸株にすることができません。

NISA口座で運用益を非課税にするか、特定口座や一般口座で貸株サービスに登録し利子を受け取るか、ご自身にとってメリットが大きいほうを選ぶ必要があります。

貸株サービスを利用してお得に資産を増やそう

貸株サービスは、株を貸し出すだけで、基本的にはほとんどリスクなく資産を増やすことができる方法といえます。ご自身の保有している銘柄が貸株の対象で、今後も保有するつもりであれば、ぜひ一度貸し出しを検討してみてはいかがでしょうか。

木下七夏 Webライター

大学卒業後金融機関に勤め、個人のお客さま向けの営業を担当。退職後にFP2級を取得し、フリーライターに。FPで学んだ知識や金融機関勤めの経験を生かして、生活にまつわるお金の疑問を分かりやすく噛み砕いて解説する記事を作成している。

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