19/10/18
消費税10%時代の家計やりくり術! お金が増える4つの秘訣「P・A・C・K」とは?
とうとう消費税10%時代に突入しました。増税前に駆け込みで日用品やお酒を買いだめした人も多いのではないでしょうか。しかし、税金が高いとため息をついていても何も変わりません。普段の生活のなかでお金が増やしてみませんか?
秘訣は頭文字をとってズバリ「P・A・C・K」 。4つの秘訣をひとつずつ紹介します。
消費税10%になってどれくらい家計に影響があるの?
今回の増税は「軽減税率」が採用され8%に据え置きされるものもあるので実際どれくらい家計に響くのかわかりにくいかもしれません。手取り25万円の家計を見ながら具体的にイメージしていきましょう。
[収入]
手取り 25万円
[消費税の増税が関わらない支出]
食費 4万円
新聞 4000円
保険 2.6万円
貯金 2万円
※軽減税率…食料品・定期購読している新聞代は8%に据え置かれます。
※保険料…増税を期に値上げにはなりませんでした。
※貯金…もちろん税金はかかりませんね。
[消費税の増税が関わる支出]
その他外食・日用品・レジャーなど 16万円
このように1か月16万円が増税対象の生活とすると、1か月あたり16万円×2%=3200円UP!
つまり、年間3万8400円負担が増えることになります。
しかし、言い換えれば1か月3200円の支出を見直したり、収入を増やしたりすれば消費税10%時代に対抗できることになります。
では、家計のやりくりの秘訣「P・A・C・K」を具体的に紹介していきましょう。
お金が増える秘訣その1 P(ポイント還元を見逃さない)
消費税が10%になった2019年10月から始まったのがキャッシュレス決済をすることによって得られるポイント還元。決済金額の5%か2%がポイントとして還元される仕組みです。これは2020年6月までの期間限定なので、よくわからないからと活用しないままだとあっという間に終了してしまいます。
キャッシュレス決済とはクレジットカード払い、Suicaなどの電子マネー、スマホアプリを使った○○ペイなどを利用して現金を使わずに支払うことです。
対象店舗は事前に政府に申請し登録した中小の小売店。店頭に以下のようなマークが掲げられています。買い物する前にネットで調べておくとよいでしょう。期間限定のお得なサービスを利用しない手はありません。
お金が増える秘訣その2 A(アプリを活用)
キャッシュレス決済のためのアプリはもちろんですが、マクドナルド、イオン、大丸など各店舗には店舗独自のアプリがあります。そのアプリだけでもらえる割引や特典があるのでよく行くお店のアプリはダウンロードしておくとよいでしょう。
ただ、お得だからとやみくもにダウンロードしてしまうと管理が大変になってしまいます。厳選して3〜5つ程度にしておきましょう。
また、買い物だけでなくゲームや音楽などの趣味系、エクササイズやヨガなどの運動系、英会話や漢字検定など勉強系のアプリもたくさんあります。ひと昔前であればDVDや本を買わなければいけなかったものが無料でできるようになっていますので、上手に活用してみましょう。
お金が増える秘訣その3 C(クレジットカードの特典でお得にレジャー)
キャッシュレスで活用する以外にも魅力があるのがクレジットカード。カードが送られてくるときに同封されているパンフレットをじっくり読んだことはありますか? 海外旅行保険が代表的ですが、そのほかにもデパートの駐車場が無料になったり、企業の福利厚生で提携しているような会に入れる権利がついていたりすることも。筆者は、「クラブオフ」という会に入って映画のチケット1800円を1300円で購入してから鑑賞しています。
また、レジャー施設の割引・無料、ホテルレストランの割引もあり、年会費以上にお得なケースもあります。自分のライフスタイルに合わせたクレジットカードを選んでお得にレジャーを楽しみましょう。
お金が増える秘訣その4 K(家計を見直す)
その1から3までは英語でしたが、4つめのKは日本語で「家計の見直し」です。
手取り25万円の家計を例に、消費税増税による家計への影響は3200円程度というお話をしましたが、この数千円は家計の見直しですぐ挽回できる額です。例えば、大手キャリアで契約しているスマホ代8000円を格安スマホにして4000円にするだけでOK。他に保険の不要な特約はないか確認したり、食品ロスがないよう食材を使い切ったり、行っていないスポーツジムの契約を解約したりするなど、家計で見直せることはたくさんあるはずです。
消費税増税をきっかけに、あらためて家計を見直してみましょう。
まとめ
消費税増税による影響は数千円程度。キャッシュレス決済やアプリの活用、お金やカードの使い方、家計の見直しなどですぐ挽回できるはずです。増税前に普段買わないようなワインを買って、家計を圧迫させてしまった筆者が言うのもなんですが、支出を見直すことはとても大切。増税を言い訳にせず、4つの秘訣「P・A・C・K」でがっちりお金を増やしてください。
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稲村 優貴子 ファイナンシャルプランナー(CFP︎︎®︎)、心理カウンセラー、ジュニア野菜ソムリエ
大手損害保険会社に事務職で入社後、お客様に直接会って人生にかかわるお金のサポートをする仕事がしたいとの想いから2002年にFP資格を取得し、独立。現在FP For You代表として相談・講演・執筆活動を行っている。日経ウーマン、北海道新聞などへの記事提供、テレビへの取材協力など各メディアでも活躍中。著書『年収の2割が勝手に貯まる家計整え術』河出書房新社。趣味は、旅行・ホットヨガ・食べ歩き・お得情報収集。FP Cafe登録パートナー
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