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16/09/23

相続・税金・年金

知っておきたいお得な制度 「付加年金」ってどんな仕組み?

国民年金にある年金制度「付加年金」。
知らない人が多いかもしれませんが、実はこの制度、かなりお得なんです。

どんな人が加入できる制度なの?

付加年金は、個人事業主、フリーランスなどの「第1号被保険者」だけの制度であり、毎月400円を国民年金保険料に上乗せして納付すると、「付加年金を納付した月数×200円」が老齢基礎年金に増額されます。

付加年金は、国民年金基金との併用はできないのですが、今話題のiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)との同時加入は認められています。ただし、その場合、iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)の掛け金の上限は6万8000円から、付加保険料400円を差し引いた6万7600円になりそうですが、確定拠出年金の掛け金は1000円単位なので、6万7000円となります。

国民年金の保険料を滞納している人、免除されている人は、付加年金の保険料を納めることはできません。

魅力は、投資した金額を「2年」で回収できること!

付加年金の魅力は何といっても費用対効果です。
例えば、付加年金の保険料を10年間(120月)払う場合、支払総額は、400円×120月=4万8000円となります。将来受け取れる付加年金の年金額は、200円×120月=2万4000円となります。

この2万4000円が生きている限り毎年受け取れますので、2年間受け取ると、2万4000円×2年=4万8000円。この時点で、支払った金額の元が取れ、2年以上長生きすればするほどお得になるということ。
なお、例では10年で計算しましたが、納付する期間の長短にかかわらず、投資した金額は「2年で回収」できます。

画像:(株)Money&You

この付加年金は、市区町村役場の国民年金の窓口もしくは年金事務所で、簡単に手続きが可能です。付加年金は、加入も脱退も自由。但し、追納(過去に遡って付加保険料を支払うこと)はできません。


金額が少ないからこそ、確実に利用したい制度です。
個人事業主の方は国民年金の上乗せとして是非利用しましょう。

頼藤 太希 マネーコンサルタント

(株)Money&You代表取締役。中央大学商学部客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に現会社を創業し現職へ。ニュースメディア「Mocha(モカ)」、YouTube「Money&YouTV」、Podcast「マネラジ。」、Voicy「1日5分でお金持ちラジオ」、書籍、講演などを通じて鮮度の高いお金の情報を日々発信している。『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)、『定年後ずっと困らないお金の話』(大和書房)、『マンガと図解 はじめての資産運用』(宝島社)、など書籍100冊、累計170万部超。日本証券アナリスト協会検定会員。宅地建物取引士。ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本アクチュアリー会研究会員。X(旧Twitter)→@yorifujitaiki

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