18/09/23
【歴女の投資術】恋愛リアリティショーで株価もトキめく?AbemaTV運営の 「サイバーエージェント」3つの魅力
歴女の投資ファイル 5の巻 サイバーエージェント<4751>
小さなベンチャー企業が、これまでなかった独創的なサービスや商品を世に送り出し、大企業へと成長するー、投資で勝つにはまずは歴史から、このシリーズでは、様々な企業(銘柄)の歴史をご紹介致します。
サイバーエージェントの魅力その1:日経平均株価を構成する225銘柄に
9月5日に日経平均株価の定期銘柄入替が発表され、ネット広告大手のサイバーエージェントが新規採用銘柄となりました。日経平均株価は日本経済新聞社が選んだ日本を代表する225銘柄で構成されています。同社はその「代表選手」の一員に加わることで、投資家からの注目度もさらに高まります。
サイバーエージェントの魅力その2:勝負強いカリスマ社長
サイバーエージェントは、ネット広告代理店大手で、動画広告やネットテレビ局「AbemaTV」を運営していることで知られています。
同社を率いる藤田晋代表取締役社長は福井県鯖江市生まれ。
青山学院大学進学後にアルバイト雑誌で見つけたベンチャー企業でアルバイトを始めます。このことが、のちの藤田氏の人生を決定する重要な出来事となります。
アルバイト先のベンチャー企業は、元リクルート出身の、歳も藤田氏と10歳も変わらない若いメンバーで運営されていました。
「将来は起業しよう」と漠然と思っていた藤田氏。
しかし父は大手企業のサラリーマン、普通の家庭出身だった藤田氏にとって、経営者というのは遠い存在でしかありませんでした。
ところが、アルバイトしつつ彼らを直近で見るうちに、「自分でもやれるんじゃないか?」と起業をリアルに感じます。
その後、人材派遣会社インテリジェンスに就職、1年後には同社から出資を受けて、1998年にサイバーエージェントを創立。
その後インターネットバブルの機運に乗って、2000年には史上最年少の26歳で東証マザーズに上場します。
「自社のコンテンツを持ちたい!」という強い思いから、2004年にはブログサービス「アメーバブログ(現Ameba)」をオープン。2009年からはゲーム事業、2011年にはスマートフォン事業、2016年にはインターネットテレビ局「AbemaTV」を開始、と次々に新規事業を生み出していきます。
サイバーエージェントの魅力その3:インターネットテレビ局「AbemaTV」を育成中
出所:ヤフーファイナンス
インターネットテレビ局「AbemaTV」は開局2年2ケ月で3100万ダウンロードを突破しました。恋愛リアリティショーなどオリジナルコンテンツが好調で、20代〜30代の若年層を中心に利用者が増加しています。
2018年9月期の会社側の業績予想は、売上高4200億円(前年比+13.1%)、営業利益300億円(▲2.3%)を見込んでいます。
メディア事業は「AbemaTV」等への先行投資により大幅赤字が続きますが、将来のための投資と位置付け、主力のインターネット広告代理店事業やスマートフォン向けのゲーム事業で補う構図となっています。
「リスクを取らなければリターンもない」
藤田氏はインタビューや著書で繰り返しこう述べています。
その言葉通り、同社は、果敢に新規事業を生み出し、既存事業の収益によって先行投資し次の事業の柱を育てるというスタイルで、創業以来、増収を続けています。
人材育成の面でも高く評価されている同社は、「21世紀を代表する企業を創る」というビジョンを掲げています。
*本記事で紹介する個別の銘柄・企業名については、あくまでも参考として申し述べたものであり、その銘柄又は企業の株式等の売買を推奨するものではありません。購入する場合は自己責任でお願い致します。
【関連記事もチェック】
・【歴女の投資術】20年で株価200倍!「ファーストリテイリング」3つの魅力
・企業の決算月は株価にも影響大 では、何月が多いのか
・ドラマ「インベスターZ」を見て考える、投資と恋愛。塩漬けの恋愛に注意!
・【歴女の投資術】5年で株価10倍!「スタートトゥデイ」の3つの魅力
・投資デビューはいつがチャンスか ベストタイミングを逃さない!
岡田 禎子 「投資は面白い」がモットーなFP日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、ファイナンシャル・プランナー(CFP)
証券会社、資産運用会社を経て、ファイナンシャル・プランナーとして独立。資産運用の観点から「投資は面白い」をモットーに、投資の素晴しさ、楽しさを一人でも多くの方に伝えていけるよう、執筆とセミナーなどで活動中。
TVドラマ「インベスターZ」の脚本協力なども行なっています。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう