18/07/17
ローンを組む時の注意点 信用情報は要チェック
ローンを利用する多くの人が心配するのが、ローンの審査に通るかどうかではないでしょうか。そんな人は事前に「個人の信用情報」を確認しておくといいでしょう。
実は審査に通らずローンが組めないときは、自分の信用情報に問題がある場合が多いのです。信用情報とは何か、何が問題になるのか注意点を解説します。
ローンを組めないのはどんな時?
銀行やクレジットカードでローンを組むときはまず初めに、審査の申し込みをします。そのときに大事なのが「個人の信用情報」です。
信用情報は、信用情報機関に記録されています。記録は、使った内容や金額ではなく、きちんと支払いができているかどうかの履歴です。
金融機関などはローンの申し込みがあったときに、この信用情報で支払いに延滞などがないかどうか確認をしているのです。つまりローンが組めないときというのは、この「個人の信用情報」の中になんらかの延滞履歴が記録されていることが多いはずです。
支払いの履歴にはクレジットカードやローンの他にも、携帯電話の支払いや奨学金の返済なども含まれます。
意外な落とし穴でローンが組めない注意点とは?
携帯電話を購入するとき、携帯電話端末を分割払いにしている人は多いことでしょう。分割払いは割賦契約という契約です。
携帯電話を購入すると、この割賦契約のため個人信用情報機関に登録されます。もし利用料の支払いを忘れたら、この個人情報に記録されてしまいます。
また、奨学金についても全国銀行協会に登録されていますので支払いが遅れるともちろん記録されます。
しかし、誰にでもついうっかり残高を確認するのを忘れて引き落としが間に合わなかったということはあるでしょう。そんなときは不安になってしまうかもしれませんが、1度支払いを延滞したくらいでは、その後のローンの審査にはそれほど影響はありません。
しかし、何カ月も連続で延滞したり、1年の間に何度も延滞したりしていると影響は大きくなります。支払いをきちんとできない人と判断されるため、その後のローンが組めなくなることもあるので注意しましょう。
また携帯電話の延滞が続くと、次回購入する時に一括払いでの購入しかできなくなる可能性があります。
記録される情報は、延滞は解消から5年、自己破産は10年、ローンの借り入れの申し込みは6カ月保有されます。ですから審査に通らなかったからと言って何度も申し込みをしていると、複数履歴が記録されてしまうので、最低でも6カ月以上あけて申し込みをする方が良さそうです。
信用情報は自分で確認できる
信用情報を確認できるのは金融機関だけではありません。自分でも確認することができます。
信用情報会社のひとつ、CICでは、スマートフォン・パソコン・郵送・窓口で情報開示ができます。今回はスマートフォンでの開示の方法をご紹介します。この場合、スマートフォンはクレジット契約で利用した電話番号のものを使います。
まずスマートフォンから、情報開示のための受付番号取得の専用ダイヤルに電話をして、受付番号を取得します。
次にスマートフォンからCICのウェブサイトにアクセスし、受付番号とその他必要事項を入力します。この作業は、受付番号取得から1時間以内に操作をしないと、番号が無効になってしまいます。手数料は1000円、クレジットカード払いです。
画面にパスワードが表示されるので必ずメモを取りましょう。
開示報告書はPDFファイルです。パスワードを入力すると、開示結果を確認することができます。
まとめ
個人の信用情報に問題がなければ、そのことが原因でローンの審査を通過しないということはほとんどないと思います。しかし、少しでも心当たりがあるようであればローンを組むときになって慌てないために、普段から自分の信用情報に傷がつかないよう十分注意しましょう。
黒須 かおり
ファイナンシャルプランナー CFP®
女性を中心に、一生涯を見守るFPとしてmoney&キャリアのコンサルティングを行う。幸せになるためのお金の知識など幅広い資金計画とライフプランのアドバイスを手がけている。金融機関にて資産形成のアドバイザーとしても活動中。FP Cafe登録パートナー
記事提供:moneliy
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