17/12/23
アパートのオーナーになる!? 一棟投資ってどうなの?
不動産投資を始める際、アパートなどの一棟投資を考える人もいることでしょう。よくワンルーム投資と一棟投資どちらがよいのか比較されるところですが、今回は一棟投資の特徴、リスク・注意点、活用ポイントを見ていきましょう。
一棟投資は投資効率がよい
ある程度不動産投資を勉強した人からよく質問を受けるのが、「ワンルームの投資がいいのか、一棟投資がいいのか」というものです。ズバリ、投資効率からいうと、一棟買いの方に軍配が上がります。
手が届かないと思っていた会社の株が買えるのと予算内で複数銘柄の株式を持てる可能性が高まり、分散投資ができるのです。つまり、リスクの軽減につながるわけです。
例えば、都内のワンルームマンションに投資をして貸し出しても7万円程度の家賃収入しか入ってきません。その点、アパートに投資した場合、1室6万円程度の家賃で6室あれば36万円の家賃収入になります。一度に規模の大きい投資ができるので、投資効率が良いのです。ワンルーム投資で上記のアパートの例と同様に月36万円の家賃収入を得ようと思ったら当然、複数の物件を所有する必要があり手間がかかります。
また、何室かあれば、一気に空室になることは考えにくく、1室が空室になったとしても他でカバーできるという具合に多少のアクシデントも吸収できるメリットもあります。
さらに、アパートの場合は、ワンルームに比べ利回りが高い傾向にあるので、ローンを組んで投資をしたとしても、ローン返済後に手元に残る金額が多くなります。
一棟投資のリスク・注意点は?
ここまでで一棟への投資がよさそうなことはわかったけど、最初の投資で一棟への投資となると金額的にハードルが高いのではないでしょうか。
確かに、1000万円の物件に投資するのと、8000万円の物件に投資するのとでは、背負うローンの金額が違いすぎるので精神的な負担は大きいといえるでしょう。そして何より頭金として準備できる金額が数百万円程度という人が多く、一棟を買えるほどの融資が下りないという人も多くいます。
さらに、ローンを背負う金額が大きい分、失敗したときに家計に与える影響は大きいでしょう。売却をすることを考えても、ワンルームに比べてなかなか買い手がつかないという傾向にあります。
投資効率はひとまずおいておき、まずは、最初に金額の小さな物件を購入して不動産投資とはどんなものかを体感し、そこで成果をだし、徐々に1棟へとシフトしていくというケースも少なくないようです。
一棟投資の活用ポイントは
一棟投資をする場合、老後の年金の足しにすることを目的に投資するというよりは、現役中の生活に家賃収入でゆとりをもたらすために投資する、または、将来、家賃収入だけで生活を成り立たせたいという目的を持って投資する人が多いようです。
確かに、現役中にお給料に加えて、アパートの家賃収入でプラス20万円、30万円あったら生活に余裕がでますよね。その後のライフプランもぐっと楽しくなりそうです。
生活に余裕をもたらすために一棟投資をしたいという場合には、「物件選び」が鍵を握っています。銀行がたくさんお金を貸してくれるような資産価値の高い物件かどうか、賃貸需要があるエリアかどうか、いざ売るといった場合に買い手がつきそうな物件かどうか、様々なポイントがあります。
一棟投資は、リターンも大きいですが、リスクも大きいので、まずはしっかり勉強することが大切ですね。
まとめ
一棟投資はワンルーム投資を投資効率から比べると、一棟投資に軍配が上がりますが、ローンの金額が大きく失敗すると家計に大きな影響を与えてしまいます。まずはワンルーム投資で経験を積んだり、勉強したりしましょう。
執筆者
高山一恵 (株)Money&You取締役/ファイナンシャルプランナー(CFP)
2005年に女性向けFPオフィス、株式会社エフピーウーマンを創業、10年間取締役を務め退任。その後、株式会社Money&Youの取締役へ就任。女性のための、一生涯の「お金の相談パートナー」が見つかる場『FP Cafe』を運営。全国で講演活動、多くのメディアで執筆活動、相談業務を行い、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。明るく親しみやすい性格を活かした解説や講演には定評がある。著書は「やってみたらこんなにおトク!税制優遇のおいしいいただき方」(きんざい)、「税金を減らしてお金持ちになるすごい!方法」(河出書房新社)、「パートナーに左右されない自分軸足マネープラン」(日本法令)など多数。
記事提供:moneliy
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moneliy マネリー
「すべての女性を笑顔にする、マネーケア。」
マネーケアで生活に彩りを与え、女性が笑顔でいられる社会を目指すための情報を発信します。
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