23/12/02
株主優待と配当金「ダブルで嬉しい」12月権利確定銘柄3選
株式投資で人気があるのは、株主に対して株主優待のプレゼントをしてくれる銘柄と、配当金をたくさん出してくれる高配当の銘柄です。なかには、株主優待と配当金が両方とももらえる魅力のある銘柄も存在しています。今回は12月に権利確定を迎える銘柄のなかから、株主優待と配当金が「ダブルで嬉しい」銘柄を3つ紹介します。なお、データは2023年11月24日時点のものです。
株主優待＋配当金銘柄①：キリンホールディングス（2503）
お酒、清涼飲料水、ワインなどの製造・販売を行う大手総合飲料メーカーです。グループ会社にキリンビール、キリンビバレッジ、メルシャン、小岩井乳業などがあります。誰もが知っていると言っても過言ではないでしょう。
株主優待は5種類から選べます（100株の場合）。お酒だけでなく、清涼飲料水や機能性表示食品などもあるので、お酒が飲めない人にも嬉しい銘柄となっています。配当も安定してでており、20万円ほどの予算で株主になることができます。
・株価 2159円
・最低投資額（100株単位） 21万5900円
・予想配当 6900円
・予想配当利回り 3.20%
・権利確定 12月
【株主優待】
①キリンビールギフト
②キリンビバレッジ商品詰め合わせ
③機能性表示食品
④キリンシティお食事券
⑤「キリン飲酒運転根絶募金」への寄付
⑥メルシャンワイン詰め合わせ
100株以上1000株未満…①から⑤より1点選択（1000円分）
1000株以上…①から⑥より1点選択（3000円分）
【配当金】
筆者作成
株主優待＋配当金銘柄②：CARTA HOLDINGS（3688）
電通グループの子会社として、インターネット広告や広告配信プラットフォーム、自社メディアの運営を手掛けています。「時代の進化を創る」という目的のもと、デジタルを通じて多様なサービスやコンテンツを提供している企業です。
株主優待は1000円分の電子マネー（ギフトコード）で、さまざまなポイントなどに交換可能。投資額は控えめながら、配当利回りは4％台となっています。
・株価 1268円
・最低投資額（100株単位）12万6800円
・予想配当 5400円
・予想配当利回り 4.25%
・権利確定 6月、12月
【株主優待】
連結子会社のDIGITALIOが提供するデジタルギフトサービス「デジコ」で利用可能なギフトコード
※Amazonギフト券、Apple Gift Card、Google Play ギフトコードなどのデジタルギフトに交換可能。また「PeX ポイントギフト」に交換することでT ポイントや LINE ポイント、JAL のマイルなど複数のサービスや現金へも交換可能。
100株以上…1,000円相当のデジタルギフトサービス（年2回）
※3年以上保有で1,500円相当（年2回）にランクアップ
【配当金】
筆者作成
株主優待＋配当金銘柄③：ローランド ディー．ジー．（6789）
広告・看板用インクジェットプリンタで世界首位級。デンタル加工機、3Dプリンタなどで業績を伸ばしている企業です。株主優待は世界各地の名産品を掲載した株主優待オリジナルカタログギフト。最低投資額は上2社より高めですが、配当金もしっかり出しています。
・株価 3540円
・最低投資額（100株単位）35万4000円
・予想配当 1万5500円
・予想配当利回り 4.41%
・権利確定 12月
【株主優待】
世界各地の名産品を掲載した株主優待オリジナルカタログより1品
100株以上300株未満…3000円相当
300株以上…5000円相当
※1年以上の継続保有が必要
【配当金】
筆者作成
株主優待はどうやったらもらえるの？
株は証券会社でのみ購入できます。証券会社に口座開設した後、株を購入し権利確定日に株主であった場合、その企業の設定日に口座開設した住所に送付されます。なお、権利確定日に株主になるためには、権利確定日の２営業日前（権利付き最終日）までに株を購入する必要があります。
なお、引っ越しした場合、証券会社に住所変更手続きをしておかないと株主優待が届かない事態になってしまうので注意が必要です。
企業によっては、期日を決めてどの優待を選ぶか回答が必要なものもあり、うっかり期日をすぎてしまうと優待はもらえません。筆者ももらいそびれてしまったことがありますので、気をつけましょう。
株主優待・高配当の銘柄への投資は、低金利時代に魅力的。ぜひダブルで手に入れることを検討してみてくださいね。
＊本記事で紹介した個別の銘柄については、あくまでも参考として申し述べたものであり、その銘柄の株式等の売買を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願い致します。
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稲村 優貴子 ファイナンシャルプランナー(CFP︎︎®︎)、心理カウンセラー、ジュニア野菜ソムリエ
大手損害保険会社に事務職で入社後、お客様に直接会って人生にかかわるお金のサポートをする仕事がしたいとの想いから2002年にFP資格を取得し、独立。現在FP For You代表として相談・講演・執筆活動を行っている。日経ウーマン、北海道新聞などへの記事提供、テレビへの取材協力など各メディアでも活躍中。著書『年収の2割が勝手に貯まる家計整え術』河出書房新社。趣味は、旅行・ホットヨガ・食べ歩き・お得情報収集。FP Cafe登録パートナー
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