24/04/01
【新NISA】株主優待と配当金「ダブルで嬉しい」4月の銘柄3選
2024年3月には4万円の大台を突破した日経平均株価。高値更新、前日より値上がりというニュースが多く流れており、日本株への注目がより集まっています。新NISAスタートしたこともあり、証券会社の口座開設数も大幅に伸びています。
株式で人気があるのは高配当や株主優待がある銘柄への投資です。その二つとも魅力のある「ダブルで嬉しい」銘柄で4月権利確定の銘柄を3つ紹介します。
新NISAなら株主優待をもらいながら配当金も非課税で受け取れる!
2024年にスタートした新NISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠の2つの投資枠を利用して運用益非課税の投資ができます。このうち、成長投資枠では株式投資をすることができます。
成長投資枠では、年間240万円までの投資で得られた利益が生涯にわたって非課税にできます(成長投資枠における生涯投資枠は1200万円まで)。株の値上がり益はもちろん、株から得られる配当金も非課税です。
新NISAの成長投資枠で株主優待と配当金がダブルでお得な銘柄を購入しておけば、株主優待をもらいつつ、配当金も非課税で受け取れてお得です。
4月に権利確定を迎える「ダブルでお得」な銘柄の中から、新NISAで狙いたい銘柄を3つ紹介します。なお、データは2024年3月29日時点、断りのない限り100株あたりの金額・内容を示しています。
株主優待+配当金銘柄①:アイ・ケイ・ケイホールディングス(2198)
北陸、東北、四国など地方中核を中心にゲストハウス型の婚礼施設を展開しています。お洒落な空間とプロが手掛けるウエディングに定評があります。株主優待では「料理の鉄人」で有名な坂井宏之シェフのお店を優待価格で楽しむことができ、送られる優待ギフトのお菓子を楽しみにしている人が多い企業です。コロナ禍のときは結婚式自体も自粛され無配当が続きましたが、以後は堅調な配当をだしています。
・株価 833円
・最低投資額 100株 8万3300円
・予想配当 2400円
・予想配当利回り 2.88%
・権利確定 4月(決算期は10月ですが、権利確定日は4月末日です)
【株主優待】
①2,000円相当(お菓子) ※毎年内容は変わります。
(送付時期)毎年6月下旬~7月上旬頃に発送を予定。
②レストラン優待食事券3枚
(フレンチの鉄人、坂井宏行氏が手掛けるレストラン「ラ・ロシェル」他自社レストランで対象コースを優待料金で利用できる)
【配当】
筆者作成
株主優待+配当金銘柄②:伊藤園第一種優先株式(25935)
お茶やジュースなどのドリンクを中心に展開している大手企業です。伊藤園(2593)の株価は100株37万1300円ですが、株主の権利である議決権がない「第一種優先株式」の伊藤園株(25935)として100株買うと19万円とかなり安く株主になることができます。
また、優先株式は普通株より配当が高く設定されており今季普通株は4200円のところ優先株は5400円となっています。伊藤園は優先株式で買うのがおススメです。
・株価 1900円
・最低投資額 100株 19万円
・予想配当 5400円
・予想配当利回り 2.63%
・権利確定 4月
【株主優待】
自社商品詰め合わせ 1500円相当
(自社商品通信販売が30%割引になるパンフレット同封)
【配当】
筆者作成
株主優待+配当金銘柄③:ビーアンドピー(7804)
業界最大級のインクジェットプリンターを活用した広告の制作やデジタルサイネージ、EC店舗での販促支援を行う会社です。株主優待は2024年2月に新設を発表。1年以上の保有が条件ですが、保有株式数や保有期間によってQUOカードの金額が増えるので長期保有でもお得です。
・株価 1865円
・最低投資額 100株 18万6500円
・予想配当 5000円
・予想配当利回り 2.68%
・権利確定 4月(決算期は10月ですが、権利確定日は4月末日です)
【株主優待】
QUOカード
100株以上500株未満を1年以上3年未満保有…1000円分
3年以上保有…2000円分
【配当】
筆者作成
株主優待はどうやったらもらえるの?
株主優待をもらうには、「権利確定日」という日にその企業の株を保有している必要があります。ただし、権利確定日に株を買うのでは間に合いません。株を買っても、株主としての権利が与えられるのは購入の2営業日後だからです。
したがって、権利確定日の2営業日前には株を買っておく必要があります(この2営業日前のことを権利つき最終日といいます)2024年4月末が権利確定日の場合、4月25日(木)には株を買っておかなくてはならないので、購入の際にはご注意ください。
株主優待品は証券会社に口座開設した住所に送付されます。引っ越しした場合、証券会社に住所変更手続きをしておかないと株主優待が届かない事態になってしまうので注意が必要です。
企業によっては、期日を決めてどの優待を選ぶか回答が必要なものもあり、うっかり期日をすぎてしまうと優待はもらえません。(筆者ももらいそびれてしまったことがあります)。ですので、優待の申込期日や優待券の期日には気をつけましょう。
自分でお得に使えるかも要チェック
4月権利確定の銘柄は少ないので、比較検討しやすくなっています。ただ、株主優待の品や利回りばかりに注目するのも問題。意外と「遠方で使えなかった」「興味のない自社商品がきた」ということもあるものです。これでは、メリットを感じられません。ネット情報などのランキングで優待利回りが高い銘柄を選ぶ際は、十分優待の内容を確認しましょう。
*本記事で紹介した個別の銘柄については、あくまでも参考として申し述べたものであり、その銘柄の株式等の売買を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願い致します。
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稲村 優貴子 ファイナンシャルプランナー(CFP︎︎®︎)、心理カウンセラー、ジュニア野菜ソムリエ
大手損害保険会社に事務職で入社後、お客様に直接会って人生にかかわるお金のサポートをする仕事がしたいとの想いから2002年にFP資格を取得し、独立。現在FP For You代表として相談・講演・執筆活動を行っている。日経ウーマン、北海道新聞などへの記事提供、テレビへの取材協力など各メディアでも活躍中。著書『年収の2割が勝手に貯まる家計整え術』河出書房新社。趣味は、旅行・ホットヨガ・食べ歩き・お得情報収集。FP Cafe登録パートナー
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