22/07/10
10万円未満でクオカードがもらえるおすすめ株主優待5選
相変わらず根強い人気の株主優待ですが、届いた商品が使いきれず無駄にしてしまうこともあります。しかし、クオカードであれば様々な場面で使うことができて無駄になりません。今回は最低投資金額が10万円未満でクオカードがもらえる優待銘柄を5つ紹介します。
株主優待は廃止・改悪の傾向
個人投資家に人気の株主優待。しかし近ごろは廃止・改悪の傾向にあります。
2022年4月、東証で市場区分が再編されました。これまで東証にあった東証1部・東証2部・ジャスダック・マザーズの4つの市場区分が、プライム・スタンダード・グロースの3つの新しい市場区分に再編されたのです。
東証の再編にあたって、上場維持に必要な株主数が少なくなりました。たとえば、以前の東証1部で必要な株主数は2200人でしたが、プライム市場では800人になりました。
会社はこれまで株主数を確保するために株主優待を実施してきたという側面があります。しかし、東証の再編でその必要が少なくなったので、株主優待を廃止する会社が出てきているというわけです。
もちろん、東証の再編にかかわらず、会社の業績が悪くなると株主優待は廃止されたり改悪されたりすることがあります。安易に銘柄を選んでしまうと、株主優待の廃止と株価の下落のダブルパンチになってしまうかもしれません。
ですから、株主優待目当てで投資する場合でも、売上高や営業利益が右肩上がりなっているかなど、基本的な会社の業績はきちんと確認して選ぶことが大切です。加えて、予想配当が安定していること、チャートをみて株価が急激に下落していないことなどを確認しておきましょう。
今回は、筆者が選定した、10万円未満でクオカードがもらえるおすすめ株主優待を5つ紹介します。なお、投資金額・予想配当は100株あたりのもの、データは2022年7月8日時点の情報を記載しています。
クオカードがもらえる株主優待①TOKAIホールディングス(3167)
LPガスを中心に展開するザ・トーカイと情報通信事業を展開する子会社ビック東海が統合生まれた会社です。静岡県を中心に、首都圏でも事業を行っています。
・投資金額:8万7400円
・予想配当:3200円
・予想配当利回り:3.66%
・権利確定日:3月末・9月末
・株主優待:500円相当のクオカードが年2回
【嬉しいポイント】
株主優待は5つのコースから希望商品を選択可能。クオカードのほか、天然水500ml×12本、グループのレストラン食事券、自社サービスのポイントなどを選ぶことができます。
クオカードがもらえる株主優待②朝日放送グループホールディングス(9405)
テレビ朝日系列の地方テレビ局です。近畿地方で放送を手がけるほか、自社番組も制作しています。
・投資金額:6万4500円
・予想配当:2000円
・予想配当利回り:3.10%
・権利確定日:3月末・9月末
・株主優待:500円相当のクオカードが年2回
【嬉しいポイント】
クオカードが年に2回もらえますが、3月権利確定分にもらえるクオカードは朝日放送グループのオリジナルクオカードです。テレビ局オリジナルなのでファンにはうれしいサービスとなっています。
クオカードがもらえる株主優待③四国銀行(8387)
高知県・徳島県を中心として、四国の4県に展開している銀行です。
・投資金額:8万4100円
・予想配当:3500円
・予想配当利回り:4.16%
・権利確定日:3月末
・株主優待:500円相当のクオカード(半年以上継続保有が条件)
【嬉しいポイント】
1000株以上保有している場合、クオカードではなく四国の地元特産品をカタログの中から選ぶことができます。
クオカードがもらえる株主優待④Casa(7196)
家賃債務保証を手掛ける独立系の大手です。保証人をいっさい求めない顧客対応ノウハウを蓄積。未払いが多く問題となっている養育費保証サービスも手がけています。
・投資金額:8万7900円
・予想配当:3000円
・予想配当利回り:3.41%
・権利確定日:7月末
・株主優待:1000円相当のクオカード
【嬉しいポイント】
年1回ですが1000円分のクオカードがもらえます。500株以上なら2000円分、1000株以上なら3000円分に増えます。
クオカードがもらえる株主優待⑤明光ネットワークジャパン (4668)
小中高校向け個別指導の補習塾『明光義塾』をフランチャイズを軸に全国展開しています。日本語学校や学童保育も手がけ業績を伸ばしています。
・投資金額: 6万1300円
・予想配当:2200円
・予想配当利回り:3.59%
・権利確定日:8月末
・株主優待:500円相当のクオカード
【嬉しいポイント】
3年以上継続保有すると(8月・2月の株主名簿に同一株主番号で連続7回以上記載)1000円分のクオカードになる長期保有特典があります。
まとめ
10万円未満の少額でも購入でき、株主優待でクオカードがもらえる銘柄のなかから、おすすめを紹介しました。10万円以内なら、初めて株を購入する人でもトライしやすい金額でしょう。またもらえる優待がクオカードであれば、使い道に困らず初心者向きです。優待生活、ぜひ楽しんでみましょう。
*本記事で紹介する個別の銘柄・企業名については、あくまでも参考として申し述べたものであり、その銘柄又は企業の株式等の売買を推奨するものではありません。購入する場合は自己責任でお願い致します。
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稲村 優貴子 ファイナンシャルプランナー(CFP︎︎®︎)、心理カウンセラー、ジュニア野菜ソムリエ
大手損害保険会社に事務職で入社後、お客様に直接会って人生にかかわるお金のサポートをする仕事がしたいとの想いから2002年にFP資格を取得し、独立。現在FP For You代表として相談・講演・執筆活動を行っている。日経ウーマン、北海道新聞などへの記事提供、テレビへの取材協力など各メディアでも活躍中。著書『年収の2割が勝手に貯まる家計整え術』河出書房新社。趣味は、旅行・ホットヨガ・食べ歩き・お得情報収集。FP Cafe登録パートナー
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