26/05/28
日経平均構成銘柄で10年前から一番値上がりしている銘柄は?上昇率ランキングベスト10

「日経平均株価6万円突破」とニュースで見聞きした方も多いでしょう。日経平均株価は、東証プライム市場に上場する225社の株価をもとに算出される株価指数ですから、日経平均株価が上昇しているということは、225社の株価も上昇しているのでしょう。では、この10年間で一番値上がりしているのは、どの銘柄なのでしょうか。
今回は、2016年5月から2026年4月末までの過去10年間の日経平均構成銘柄の上昇率ランキングベスト10を紹介します。
過去10年の日経平均構成銘柄の上昇率ランキングベスト10
2016年5月ごろ、日経平均株価は1万円台後半でした。2016年というと、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)に関する国民投票があり、EUからの離脱が決定した年です(実際の離脱は2020年)。株価は当初乱高下していましたが、それがひと段落すると株価上昇が鮮明になっていきました。
途中、コロナショック・ウクライナショック・トランプショックと呼ばれるような暴落はありましたが、日経平均株価は2024年2月にバブル期の最高値3万8915円を更新し4万円、5万円と上昇。2026年4月にははじめて6万円を突破しました。
<日経平均株価(2016年5月1日~2026年5月19日)>

(株)Money&You作成
本稿執筆時点(2026年5月20日)こそ6万円を割り込む展開になっていますが、日経平均株価は総じて右肩上がりでした。
この10年間の日経平均構成銘柄の上昇率ランキングベスト10を作るにあたって、次の条件でデータを探しました。
【前提条件】
・2016年5月1日~2026年4月30日までの10年間
・2026年5月20日時点の日経平均構成銘柄を調査
(途中で日経平均構成銘柄でなくなった銘柄は除く)
・各銘柄の終値ベースでの最安値→最高値で、上昇率が高い10銘柄のランキング
・ランキング作成に際して、最高値をつけたあとの値下がりは考慮しない
最安値→最高値の上昇率の高い10銘柄のランキングは、次のとおりです。
<日経平均構成銘柄の上昇率ランキングベスト10(2016年5月~2026年4月)>

(株)Money&You作成
株価上昇率トップはレーザーテック(6920)で、上昇率はなんと150.2倍。以下、10位までの銘柄で26倍以上になっています。
半導体・AI関連が日経平均株価を牽引
ベスト10の銘柄のうち、1位から4位まではすべて半導体・AI関連の銘柄です。
<レーザーテック(6920)のチャート>

Yahoo!ファイナンスより
上昇率1位のレーザーテックは最先端半導体の検査に必要な「EUVマスク検査装置」で世界シェア100%を誇る会社です。半導体・AIの需要の高まりに合わせて売上高・営業利益も増加。2025年6月期の売上高は約2514億円、営業利益は約1228億円。営業利益率が約49%にも達する高収益企業です。株価は出入りの激しい展開ですが、2026年5月7日には上場来高値(4万6720円)をつけています。
2位のフジクラ(5803)は電線や光ファイバーなどを製造・販売している大手企業です。近年は生成AIの進化・普及から大容量通信に必要な光ファイバーケーブルに注目が集まっており、株価が右肩上がりになっています。売上高・営業利益も堅調です。
3位のアドバンテスト(6857)もレーザーテック同様、半導体やメモリのテストメーカーとして有名な企業。4位のベイカレント(6532)は総合コンサルティング会社ですが、近年は企業の生成AIの導入支援や、幅広い分野でのDX(デジタルトランスフォーメーション)の受注が伸びていると報じられています。
この4社はいずれも最安値→最高値が100倍以上と、5位以下を大きく引き離しています。なお、惜しくもベスト10には入らなかったのですが、11位には半導体メモリー大手のキオクシアホールディングス(285A)が入っています。2024年12月に上場した同社の最安値は1518円(2025年4月7日)でしたが、2026年4月28日には4万6880円を記録。1年ほどで株価が23.9倍になりました。半導体・AI関連の成長力を見せつけられた格好です。2026年4月1日の日経平均株価より日経平均構成銘柄に採用されています。
次の市場を牽引するのは?
日経平均株価のこの10年を振り返ると、半導体・AI関連の伸びが目立ちます。半導体・AI関連のすそ野は広く、今後もさまざまな分野で活用されるようになると筆者は考えますが、確たることは誰にもわかりません。半導体・AI関連が引き続き躍進するかもしれませんし、時代のテーマに乗った別の分野が登場することもあるかもしれません。日頃から世の中の動きに目を向け、次の市場を牽引しそうな銘柄を探しましょう。
*本記事で紹介した個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願い致します。
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畠山 憲一 Mocha編集長
1979年東京生まれ、埼玉育ち。大学卒業後、経済のことをまったく知らないままマネー本を扱う編集プロダクション・出版社に勤務。そこでゼロから学びつつ十余年にわたり書籍・ムック・雑誌記事などの作成に携わる。その経験を生かし、マネー初心者がわからないところ・つまずきやすいところをやさしく解説することを得意にしている。2018年より現職。ファイナンシャルプランナー(AFP)。住宅ローンアドバイザー。教員免許も保有。趣味はランニング。
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