24/06/01

この記事のライター

稲村 優貴子

【新NISA】株主優待と配当金「ダブルで嬉しい」6月の銘柄3選

株式で人気があるのは高配当や株主優待がある銘柄への投資です。4、5月権利確定の銘柄は少ないですが6月は多くなっています。株主優待があり配当が高い「ダブルで嬉しい」銘柄で6月権利確定の銘柄を3つ紹介します。

株主優待の相次ぐ新設が話題に

2024年にスタートした新NISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠の2つの投資枠を利用して運用益非課税の投資が可能。このうち、成長投資枠では株式投資をすることができます。新NISAの成長投資枠で株主優待と配当金がダブルでお得な銘柄を購入しておけば、株主優待をもらいつつ、配当金も非課税で受け取れてお得です。

このところ、株主優待を新設する動きが出てきています。市場が好調なことに加え、新NISAで個人投資家が株式投資を行なっていることが背景にあるようです。たとえばソフトバンク（9434）ではPayPayポイント1000ポイント（1年以上100株以上保有が条件）、セブン＆アイホールディングス（3382）では2000円分の商品券（保有株式数や継続保有期間に応じて金額は変動）がもらえます。株主優待の新設のニュースはよく聞かれるようになっているので、ぜひチェックしてみてください。

今回は、6月に権利確定を迎える「ダブルでお得」な銘柄の中から、新NISAで狙いたい銘柄を3つ紹介します。なお、データは2024年5月31日時点、断りのない限り100株あたりの金額・内容を示しています。

株主優待＋配当金銘柄①：穴吹興産（8928）

香川県に本社を置き、西日本を中心にアルファブランドの分譲マンション事業をおこなっています。不動産関連事業を軸に、有料老人ホーム経営なども行い、関連する介護医療、スーパーマーケット経営などの小売流通関連事業、その他電力供給などを行うエネルギー関連事業など幅広く事業を展開しています。

・株価　2211円
・最低投資額　100株　22万1100円
・予想配当　6800円
・予想配当利回り　3.08％
・権利確定　6月
【株主優待】
100株以上　3000円相当の自社関連商品（さぬきうどんセットなど）や教育基金への寄付などのうちから1つ選択できます。

【配当】

株主優待＋配当金銘柄②：ラウンドワン（4680）

ボウリング、カラオケ、スポッチャなどのレジャー施設を全国展開しています。2022年コロナ禍において予想配当よりも少ない結果となっていました。しかし2023年から入場者数も増加。2024年3月期からは配当が年4回になり、2025年3月期は増配を予想しています。

・株価　697円
・最低投資額　100株　6万9700円
・予想配当　1600円
・予想配当利回り　2.30%
・権利確定　3月,6月,9月,12月

【株主優待】
100株　自社施設割引券（500円）が年4回もらえます。

【配当】

株主優待＋配当金銘柄③：アース製薬（4985）

「アースジェット」「ごきぶりホイホイ」「ミセスロイド」などネーミングに特徴のある多くのヒット商品で知られる製薬会社です。防虫剤関係だけでなく、入浴剤「バスロマン」やオーラルケアの「モンダミン」など誰でも聞いてわかる商品も人気です。
株主優待では商品詰め合わせが贈呈されます。日々の生活で使う日用品の贈呈は着実にお得になるのが嬉しいですね。

・株価　4695円
・最低投資額　100株　46万9500円
・予想配当　1万2000円
・予想配当利回り　2.56%
・権利確定　　6月、12月

【株主優待】
100株以上　自社商品2000円相当詰め合わせが年2回もらえます。
（※3年以上継続保有の場合1,000円増で3000円相当に）

【配当】

もらえる優待がきちんと使えるかも要チェック

6月権利確定の銘柄は比較的多く、選ぶのも楽しいですね。しかし、株主優待の品物の中には遠方だと使えないというものも。ネット情報などのランキングで優待利回りが高い銘柄を選ぶ際は十分優待の内容を確認しましょう。

2024年6月末が権利確定日の場合、6月26日（水）には株を買っておかなくてはならないので、購入の際にはご注意ください。なお、6月27日（木）の「権利落ち日」になったら売っても株主優待・配当金はもらえます。ただ、権利つき最終日に向けて株主優待・配当金が欲しい人の買いが集まって株価が上がり、権利落ち日に売られて株価が下がる、というこもあるので、直前の売買には注意が必要。余裕をもって売買するようにしましょう。

＊本記事で紹介した個別の銘柄については、あくまでも参考として申し述べたものであり、その銘柄の株式等の売買を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願い致します。

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稲村 優貴子 ファイナンシャルプランナー(CFP︎︎®︎)、心理カウンセラー、ジュニア野菜ソムリエ

大手損害保険会社に事務職で入社後、お客様に直接会って人生にかかわるお金のサポートをする仕事がしたいとの想いから2002年にFP資格を取得し、独立。現在FP For You代表として相談・講演・執筆活動を行っている。日経ウーマン、北海道新聞などへの記事提供、テレビへの取材協力など各メディアでも活躍中。著書『年収の2割が勝手に貯まる家計整え術』河出書房新社。趣味は、旅行・ホットヨガ・食べ歩き・お得情報収集。FP Cafe登録パートナー

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