26/06/18
【個人向け国債】変動10年を金利1.74%で100万円購入すると利子はいくら?変動10年と固定5年どっちがいい?

物価が上がるいっぽう、金利も上がっていることは実感していますか?2026年6月募集(7月発行)分の個人向け国債の金利が6月3日に発表されました。今回の個人向け国債の金利は、変動10年が前月より上昇し、固定金利型はやや低下という結果になりました。100万円買うと実際いくら利子がもらえるか、個人向け国債の基本からお伝えします。
個人向け国債とは
個人向け国債は、個人が国に「お金を貸す」形で購入する債券です。購入すると満期まで半年に1回定められた利子を受け取り、満期時に元本が返済されます。利子は20.315%の税金が引かれて指定しておいた口座に振り込まれます。金額は1万円以上1万円単位で購入できます。種類は3年、5年、10年の3種類あり、3年と5年は固定金利、10年は変動金利です。
個人向け国債は、1年経過すれば額面1万円単位で中途換金できます。ただし、換金するとき直前2回分の利子相当額×0.79685が差し引かれます。換金性に優れ、元本や利子の支払いは国が責任を持つため、比較的安全性が高い金融商品といえます。
個人向け国債の金利
2026年6月募集(7月発行)分の金利は、次のとおりです。
・変動10年:年1.74%(前月:年1.67%)
・固定5年:年1.86%(前月:年1.89%)
・固定3年:年1.51%(前月:年1.57%)
長く預ける変動10年より5年固定のほうが少し金利が高くなっています。変動10年は半年ごとに金利が見直されます。
個人向け国債を100万円購入した場合の利子はいくら?
個人向け国債を100万円購入した場合、利子はいくらもらえるのでしょうか。
●変動10年(年1.74%)
変動10年は、長期金利の動きに合わせて半年ごとに金利が変わるタイプです。購入時点では将来の金利がわからないので、ここでは10年間金利が同じだったとして計算します。
・年間の利子
100万円 × 1.74% = 1万7400円
1万7400円 ×(1 − 0.20315)= 約1万3870円(税率20.315%)
・10年間の利子の合計
1万3870円 × 10年 = 約13万8700円
となります。
金利の上昇があれば、さらに増える可能性があります。
●固定5年(年1.86%)
固定5年は5年間金利が変わらないタイプです。
・年間の利子
100万円 × 1.86% = 1万8600円
1万8600円 ×(1 − 0.20315)= 約1万4830円(税率20.315%)
・5年間の利子の合計
1万4830円 × 5年 = 約7万4150円
となります。
●固定3年(年1.51%)
3年間で満期を迎える短期タイプです。金利はやや低めですが、資金を長く拘束したくない人に人気があります。
・年間の利子
100万円 × 1.51% = 1万5100円
1万5100円 ×(1 − 0.20315)= 約1万2040円(税率20.315%)
・3年間の利子の合計
1万2040円 × 3年 = 約3万6120円
となります。
個人向け国債の選び方
本稿執筆時点(2026年6月12日)の一般的な銀行の普通預金金利が年0.3%ほどですから、しばらく使う予定がないけれどすぐに出金できて元本保証がある預け先として個人向け国債は魅力的です。
3つの個人向け国債の選択目安は、こちらです。
・将来の金利上昇メリットを取りたい…変動10年
・安定した利子を受け取りたい…固定5年
・3年以内に使う予定のある資金で運用したい…固定3年
日銀が利上げ(政策金利を上昇させること)を行うと、国債の金利も上昇します。変動10年であれば、金利が半年ごとに見直されるので、利上げ局面ではより多くの利子が受け取れるようになるでしょう。
財務省の公式ページでは、購入額に応じた利子の試算ができます。
予算に合わせて試算して、少しでもお金に働いてもらう場所のひとつとして個人向け国債も検討してみましょう。
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稲村 優貴子 ファイナンシャルプランナー(CFP︎︎®︎)、心理カウンセラー、ジュニア野菜ソムリエ
大手損害保険会社に事務職で入社後、お客様に直接会って人生にかかわるお金のサポートをする仕事がしたいとの想いから2002年にFP資格を取得し、独立。現在FP For You代表として相談・講演・執筆活動を行っている。日経ウーマン、北海道新聞などへの記事提供、テレビへの取材協力など各メディアでも活躍中。著書『年収の2割が勝手に貯まる家計整え術』河出書房新社。趣味は、旅行・ホットヨガ・食べ歩き・お得情報収集。FP Cafe登録パートナー
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