NISA・iDeCoで準備できないお金は、金利上昇で注目の変動10年国債で準備すべし
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みなさん、こんにちは。
FP Cafe / Mochaを運営している
(株)Money&Youの高山一恵です。
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8月も下旬になりましたが、
まだまだ暑さが厳しいですね。
疲れもでる時期なので、
体調に気をつけましょう。
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さて、最近の金利上昇で
注目が集まっているのが、
個人向け国債の「変動10年国債」です。
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そもそも政府が個人でも買いやすくした
「個人向け国債」には、満期までの期間と
金利のタイプによって
「固定3年」「固定5年」「変動10年」
の3種類があります。
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固定3年と固定5年は
満期まで利率が一定の固定金利ですが、
変動10年は半年に1度利率が
見直される変動金利です。
「3年」「5年」「10年」は
満期までの期間を表します。
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個人向け国債の利率は、
最低でも年率0.05%が保証されているのですが、
3種類とも0.05%の時期が長く続きました。
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しかし最近、
個人向け国債の金利が少しずつ上昇。
なかでも変動10年国債の金利は
年0.39%(2023年8月募集分)となっています。
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変動10年国債が参考にしている金利は、
10年固定利付国債の基準金利です。
この基準金利に0.66をかけた利率が
利払日ごとに設定され、
変動10年国債の適用利率になります。
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計算した結果0.05%を下回っても、
0.05%の最低金利は保証されます。
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現在10年固定利付国債の基準金利は0.63%です。
日銀が2023年7月の金融政策決定会合で
これまで「0.5%程度」としてきた長期金利の変動幅を
「0.5%程度をめど」と柔軟に運用することを決定。
これにより、10年固定利付国債の基準金利が
0.6%台に上がってきています。
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0.63%×0.66=0.4158%ですから、
変動10年国債の金利も0.4%台に迫ってきています。
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つまり、これから金利が上昇するのであれば、
変動10年国債を購入しておけば、
よりお金を増やせる可能性がある、ということです。
変動10年国債の金利は半年ごとに見直されるので、
既に保有している変動10年国債の利率も
上がったときにも恩恵があります。
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例えば、
住宅や車の購入資金、結婚資金や子どもの教育費など、
5〜10年以内にまとまったお金を使う予定がある場合、
変動10年国債を利用するのも良いでしょう。
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これらのお金は、今すぐ使うお金ではありませんが、
使い道がはっきりしているお金でもあります。
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こうしたお金を株や投資信託などで運用してしまうと、
値下がりしてお金が減ってしまう可能性があります。
含み損を抱えて売るに売れない…となったら、
いざ使うときに困ってしまいますよね。
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変動10年国債を満期前に中途換金すると、
直前2回分の利息は返還しなければなりませんが、
それ以外の利息や金利上昇の恩恵は受けられますし、
解約時に元本割れはしません。
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これからの時代、資産形成をする上では、
NISAやiDeCoの活用は欠かせませんが、
NISAやiDeCoも万能ではありません。
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お金を使う用途や貯める目的に合わせて、
適正な商品を選ぶようにしましょう。
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