【2024年度税制改正大綱】家計にも影響大!主な3つの改正点を解説
|
みなさん、こんにちは。
FP Cafe / Mochaを運営している
(株)Money&Youの高山一恵です。
|
今年も残すところわずかとなりましたね。
年々、月日が経つのが本当に早いと感じる
今日この頃です。
|
さて、年末が近づくこの時期、
翌年以降の税制改正の方向性をまとめた
「税制改正大綱」が発表されます。
|
今回は、その中から私たちの家計に
大きな影響が出そうな3つの改正について
ポイントを解説します。
|
定額減税:1人あたり所得税3万円、住民税1万円が減税に
2024年6月から、1人あたり所得税3万円、
住民税1万円の4万円が減税されます。
|
減税の対象になるのは、納税者本人と配偶者や扶養家族。
たとえば、夫婦と子ども1人の世帯では
合計12万円の減税が受けられます。
納める税金が少なくなることで、手取りがその分増えます。
|
ただし、年収2000万円
(厳密には「合計所得金額1805 万円超
(給与収入のみの場合、給与収入2000万円超)」の
富裕層は対象外です。
|
住宅ローン減税:子育て世帯に配慮した制度に
住宅ローン減税は、住宅ローンを借りて
住宅を購入・リフォームした人が節税できる制度。
|
毎年の住宅ローン残高(原則最大3000万円)の
0.7%にあたる金額を所得税から差し引くことができます。
|
また、所得税から引ききれない場合は
住民税からも差し引くことができます
(前年度課税所得×5%、最高9万7,500円まで)。
|
2024年〜2025年の住宅ローン減税では、
2022年〜2023年の住宅ローン減税よりも
控除できる金額が引き下げられます。
|
しかし、子育て世帯や夫婦どちらかが
39歳以下の世帯は
2024年については引き下げが見送られました。
子育て世帯を優遇する施策となっています。
|
扶養控除:児童手当拡充で縮小される可能性も
2024年10月から、政府は児童手当の所得制限を撤廃し、
対象を高校生まで広げて
1人あたり月1万円を支給することを決定しています。
これに伴い、16歳〜18歳の子どもがいる親が対象の
扶養控除の縮小が検討されています。
|
具体的には、所得税の控除額を年38万円から25万円に、
住民税は33万円から12万円に
引き下げることを検討しています。
|
扶養控除が縮小されると、
所得の多い世帯ほど税額が増えてしまいます。
児童手当をもらったほうが手取りは増加しますが、
児童手当の恩恵が減ってしまうことには変わりありません。
|
ただし、高校生に対する扶養控除の縮小は
まだ決定ではなく、
2026年分(令和8年分)以降の所得税と
2027年度分(令和9年分)の住民税に
適用するかが検討されることになります。
今後の動向を注視しておきましょう。
|
さらに詳しい内容を知りたいという方は、
この後Mochaで
2024年度税制改正大綱のポイントを解説する記事が
アップされる予定です。
ぜひ、そちらも確認してくださいね!
|
|