独身がんサバイバーのマネープラン(住宅、働けなくなった場合の生活資金)
まさやんさん 神奈川県30代
2016/01/25
▼プロフィール
38歳独身、扶養家族なし、正社員、賃貸住宅で一人暮らし。結婚予定なし。
実家の家族構成は、母(60代・専業主婦)、弟(30代・独身・正社員)。父がかつて購入した一戸建てに居住。父は数年前に60代で他界。
▼内容
昨年、私は乳がんを発症し、手術など治療を受けました。
幸い初期だったので、高い確率で今後も生きていくことができるようです。
仕事も発症前とほぼ同じ内容を続けられ、給与水準も変わらずに済んでいます。(同年代男性と同じです)
しかしネットなどで体験談を探すと、がんを一度発病してしまうと、いくら予後が良くても、新たな生命保険や住宅ローンなどは組めないような話を目にします。
老後まで生きると仮定して将来を考えた時、健康なときと同じ準備はできないことに、不安を強く感じます。
お聞きしたいことは、下記のとおりです:
・がん経験者が住居を確保する手段として、どのような方法がありそうでしょうか。現金払いしかないのでしょうか。それとも、賃貸で行くと決めたほうが無難でしょうか。なお、実家の一戸建ては、いずれは弟が相続することになりそうです。
ちなみに私は、転勤が多い仕事なので、それも加味をお願いいたします。
・もし再発などで仕事を続けられなくなったとして、傷病手当の受給期間終了後に、生きるためのお金を得る手段はありますか。(ない場合は、平均的な生存期間に必要そうな金額を準備しておく必要があるかと思っています)
・がんサバイバー向け保険も最近はいくつかありますが、FPの先生方から見て、いかがでしょうか。健康な人と同じ寿命まで生きる可能性もゼロではないので、その分を貯蓄に回したほうが良いのでしょうか。
なお、治療の都合上、今後のライフプランで子供を産む可能性は、残念ですが、無くなってしまっています。
基本的には今の独身・正社員・一人暮らしで推移していける前提で、アドバイスをどうぞよろしくお願いいたします。
まさやんさん FPの中村芳子です。
乳がんで手術をされたのですね。大変でした。でも初期の段階での発見、治療だったとのこと。よかったです。
このことがきっかけで、将来のいろいろな不安が増してきたとは思いますが、それほど心配しなくていいと思います。
まず、住まいですが、転勤が多い仕事であれば、そもそも「自宅を買う」のはあまり現実的な選択ではありません。賃貸に住んで退職までにお金をため、退職のタイミングで「現金で」住みたい場所に(働く場所に縛られないので)住みたい家を買えばいいでしょう。
生命保険等に入りにくいことも気にしなくていいと思います。遺族のための「死亡保障」の保険にはそもそも入る必要がありません。医療保険は告知が緩やかなものに入ってもいいのですが、一定の貯金があれば、保険なしでも十分対応できます。保険料を払ったつもりで月1万円を専用の口座にためていけば5年で60万円、20年で240万円になります。
最悪のケース、再発などで仕事を続けられなくなったとしたら、そのときにある資産の活用を考え、親族から得られるなら(経済的なものに限らず)援助を受け、また公的なサポート(障害年金や介護サービスなど)を受けましょう。実家は弟さんが相続することになったとしても、同等の価値の資産を相続で...
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