金利上昇局面で、住宅ローン金利はどうなる?知っておきたい金利の仕組み
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みなさん、こんにちは。
FP Cafe / Mochaを運営している
(株)Money&Youの高山一恵です。
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11月だというのに、
まるで夏のような暑さですね笑。
週末からは寒くなるようなので、
体調管理には気をつけましょう。
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さて、最近、ニュースやSNSなどで
「住宅ローン金利の引き上げ」という
ワードを目にするようになりましたね。
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住宅購入を検討している方や
住宅ローン返済中の方は
とても気になるのではないでしょうか。
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今後の金利動向を把握する上で
知っておきたいのが
住宅ローン金利の決まり方です。
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まず、金利には、長期金利と短期金利があります。
長期金利とは10年物国債の利回りのことです。
住宅ローンの中でも長期間金利を固定する
「長期固定金利型住宅ローン」の金利は、
この長期金利を指標として金利が決められています。
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短期金利とは、銀行が優良企業に期間1年未満で
貸し出す際の金利のことです。
短期金利は政策金利に影響を受けます。
半年ごとに金利が見直される
「変動金利型住宅ローン」の金利は、
この短期金利を指標として金利が決められています。
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2022年12月に突如、日本銀行が長期金利の上限を
これまでの0.25%から0.50%まで引き上げるという
金融緩和政策を見直しした直後は、長期金利が急上昇。
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最近では、長期金利の上限を
「1%をめど」にすると発表しています。
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これを受けて長期金利の影響を受ける、
長期固定金利型住宅ローンの金利は上昇傾向に。
固定金利型住宅ローンの代表格であるフラット35の金利は、
ここ3年間はほぼ1.3%台で推移していましたが、
11月時点の金利を見ると1.960%と高水準に。
大手銀行の10年固定住宅ローン金利も
軒並み上昇しています。
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一方、短期金利は、マイナス金利政策で
低く抑え込まれているため、
短期金利の影響を受ける
変動金利型住宅ローンの金利は、
年0.3〜0.5%程度の低水準をキープしています。
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つまり、現在、上がっているのは、
固定金利であり、変動金利は上がっていません。
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ただし、今後の日銀の政策次第では
変動金利も上がるかもしれません。
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通常、金利が上昇する局面では、
長期金利が先に上昇し、
その後に短期金利が上昇します。
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例えば、変動金利で住宅ローンを借りていて、
金利が上がってきたから固定金利に借り換えよう
と思っても、既に先行して固定金利の方が
上昇しているので、借り換え効果が期待できない
ということになってしまいます。
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今後、金利が正常化する中で短期金利が
徐々に上昇していくかもしれないので、
現在、変動金利で住宅ローンを借りている、
変動金利の住宅ローンを検討しているという場合には、
これまで以上にアンテナを高くして、
今後の金利動向に注目していく必要がありそうです。
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固定が良いのか、変動が良いのかは、
それぞれの方のライフプランや
収入、資産の状況によって違います。
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どちらが良いのかわからないとお悩みの方は、
ぜひ、ファイナンシャルプランナーにご相談くださいね!
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